アパートで暮らしていると、隣や上の階の音などが気になることがあります。
一時的な音なら我慢もできますが、音楽やテレビの音などが深夜早朝に鳴り響いている等は我慢ならないこともありますよね。
そういった騒音の苦情は、どこに伝えれば良いのでしょうか。
手紙などで直接伝えることのメリットや、デメリットをお話します。
アパートの騒音はどこまでが許容範囲?
アパートで暮らしてみると、隣の人や上の階の人の音が思っていた以上に気になるものです。
木造や軽量鉄骨などの構造によって異なりますが、多かれ少なかれ音は伝わってしまいます。
共同住宅で大切なのは、相手の音も気になる分、相手もあなたの音が気になっているということです。
過度な干渉はトラブルの元なので、お互い譲り合いながら生活することになります。
足音やドアを閉める音、掃除機をかける音などは生活音になります。
一般的な時間の範囲内であれば許容するべきです。
アパートにはいろいろな人が住んでいます。
夜お仕事をしている人や、早朝から出勤の人もいるかもしれません。
騒音と悩む前に少し様子を見たり、管理会社などに連絡をして、近隣の人の生活を理解することも大切です。
しかし、あまりに非常識な場合があります。
例えば深夜の大騒ぎや、大音量の音楽などはちょっと困ってしまいますよね。
騒音に対する苦情の手紙を出したくなるくらい辛い場合は、管理会社などを通して困っている旨を伝えてもらうようにしましょう。
アパートの騒音に耐えられない!苦情を手紙で伝えてもOK?
騒音の苦情は、直接訪問してトラブルになっても怖いものです。
また、深夜や早朝の騒音だと、その際に伝えに行くのが難しい、などの状況もあるかと思います。
匿名で手紙を投函するというケースが多く見られますが、実は大きなトラブルの元になります。
匿名という点で一見安全そうに見えますが、匿名が故に説得力が非常に薄くなります。
場合によっては、逆恨みにあう可能性もあります。
また、文面だけのため、誤解も生じやすくなります。
騒音は配慮のない場合が多いですが、うっかりや故意ではない場合も多くあります。
また、アパートや集合住宅に不慣れな人などは、音が伝わることを知らない場合もあります。
そんな際、手紙が入っていると監視されているような気持ちになり、お互いに良い解決にはなりません。
実際に手紙を投函した後、その部屋の住人が訪問してきて困惑したという例が多くあります。
謝罪訪問であっても、クレームであっても、匿名で出した手紙に対して直接のリアクションがあると、少し怖いという意見が多いです。
双方にとって気持ちの良いものではありませんので、手紙での苦情は最良とはいえません。
騒音苦情の手紙が投函されたときの謝罪方法は?
手紙にアパートの号室と名前が明記されていれば、そこへ直接、謝罪に伺えば済みます。
しかし、匿名の場合は相手も身元を晒したくないため、謝罪に回る必要はありません。
もし、具体的に騒音内容が記載されていれば、それを改善することで十分です。
床から響く足音には、カーペットや防音マットが効果的です。
また、ちょっとした衝撃音ならば、ソファやベッドなどの家具は壁から少し離しておくだけでも変わってきます。
生活スタイルが夜中心なら、洗濯機や掃除機の使用は深夜ではなく、休日などに行うのが良いでしょう。
一番騒音苦情が多いのが、引越しをしてから1ヶ月間ほどです。
引越しや荷ほどきでバタバタすることが多く、迷惑をかけやすい時期です。
引越しの際に、近隣に挨拶をして回っておくとお互い気持ちよく過ごせるでしょう。
また、小さな子供がいる家庭や、ペットがいる家庭も引越しの際、その旨を伝えておくと良いでしょう。
騒音クレームの手紙の内容によっては、かなり意識しないとわかり得ない内容や、立ち入りすぎな場合があります。
そういった手紙の場合は、すぐに管理会社に相談しましょう。
また、改善しているにもかかわらず、しつこく手紙を投函してくる場合も、管理会社に相談するようにしてください。
騒音苦情の手紙を投函するメリットとデメリット
手紙を投函するメリットは、匿名で苦情を直接伝えられるという点です。
面と向かって言ってしまうと角が立ったり、怖い思いをすることもあるかもしれません。
また、生活リズムの違う入居者の場合、なかなか顔を合わせないこともあります。
直接言いたくてもいつも留守だったり、音の発生が深夜や早朝の場合、ストレスが溜まる一方のときは、手紙で素早く伝えることも一つの手段かもしれません。
デメリットは、匿名が故に軽視されやすく、改善しない例が多いという点です。
また、アパートは戸数が少ないことが多いですが、騒音を出している部屋が必ずしも自分が思っている部屋だとは限りません。
特に木造の場合は音が響きやすく、勘違いすることが多いです。
また、相手によっては騒音を出している自覚がなく、手紙を不快に思い嫌がらせのようにエスカレートする例もあります。
圧倒的にデメリットの方が多いので、匿名での手紙はやめた方が良さそうです。
アパートの騒音問題を解決するベストな方法は?
アパートで日々続く騒音トラブルは、つい手紙を出したくなってしまうほど、ストレスが溜まります。
解決をするためには、どういった行動がベストなのでしょうか。
手紙を投函したり、直接訪問したりと色々ありますが、管理会社へ連絡をするのが最も一般的です。
管理会社は、そういった日々の生活で困っていることの対応を、日々行なっています。
相談をした入居者の匿名性を守りながら、上手に注意を行なってくれます。
最近では、深夜早朝も受け付けている24時間対応の相談窓口を設けている管理会社もあります。
入居時によく確認してみましょう。
引越しの際の一時的な騒音ならば解決しますが、騒音元の入居者にあまり自覚がない場合は、すぐに解決にならないことがあります。
詳しい日時や、具体的な騒音をメモしておき、管理会社に具体的に伝えるようにしましょう。
アパートでは生活音への配慮も必要
アパートは集合住宅なので、生活スタイルの違う入居者もいます。
木造や軽量鉄骨などの構造では音が響きやすくなるので、はじめて集合住宅で暮らす人は戸惑うこともあるかもしれません。
普通に生活をしていたつもりでも、管理会社から注意を受けると生活音が気になるものです。
特に、引越し時期などは気になってしまうものですが、集合住宅という性質上、お互いの配慮が必要になってきます。
近年増えているのが、ペットの声や赤ちゃんの泣き声、子供の足音などです。
ペット可の物件では、ペットを飼っていない家からすると、足音や鳴き声が煩わしく感じるかもしれません。
また、ファミリータイプの間取りのアパートだと、小さな子供や赤ちゃんの声や足音などが気になるかもしれません。
手紙などで騒音の苦情を伝える前に、集合住宅なのでお互いに理解と配慮が必要になるケースもあります。
騒音問題は直接解決せず相談を!
アパートでの騒音のトラブルはとてもデリケートです。
騒音被害にあっている方は、生活を乱されてストレスが溜まります。
つい、直接手紙などで訴えたくなりますが、トラブルになったりうまく解決できることはとても少ないです。
また、時間を要することも多いので、管理会社を通して苦情を伝えるようにしましょう。