窓にフィルムを貼ってみよう!そのメリットと貼り方について

窓にフィルムを貼ることには、いくつものメリットがあり、快適な住まいづくりにとても役立ち、住宅の付加価値を上げることにつながります。

フィルムはホームセンターで入手が可能ですが、自分で貼るには、どのようにしたらいいのでしょうか。

窓フィルムを貼るメリットと貼り方についてご紹介します。

窓にフィルムを貼るメリット

窓にフィルムを貼るメリットとして、以下の4点が挙げられます。

①目隠し

道路に面したお部屋やマンションが近くに立ち並んでいる場合は、貼ることで目隠しになります。

人の気配があっても、外からは中が見えないと思うと、住む人の安心感が増しますね。

②窓ガラスの飛散防止

近頃、地震や台風の被害が多くあります。

窓ガラスが割れて破片が散らばってしまうことによってけがの原因となったり、避難の妨げとなる恐れがあります。

フィルムを貼ることで、窓ガラスの飛散を防止する効果が期待できます。

③断熱・UVカット効果

夏の暑さや冬の寒さ、どちらも長く続くようになり、この時期は冷房・暖房が必須ですね。

窓から入ってくる、あるいは逃げてしまう熱を遮る効果もあります。

また、UVカット効果のあるフィルムを貼れば、窓枠やフローリングが日焼けによって色あせるのを防ぐことが可能です。

④防犯効果

防犯フィルムを貼ることで、窓ガラスが割れにくくなれば、窓ガラスを割ってカギを開け、住宅内に侵入される恐れが減ります。

一般的に、空き巣犯は、窓ガラスからの侵入が60パーセント程度と言われています。

このように、窓フィルムにはたくさんのメリットがあります。

ただ、ひとつのフィルムに上記すべての効果があるわけではないので、それぞれの目的に合わせ、ガラスフィルムを選ぶとよいでしょう。

次にその貼り方をご紹介していきます。

窓フィルム貼るのに必要な道具

貼り方について、ご紹介する前に、まずは、作業に必要な道具をお伝えします。

必要なものは、以下のとおりです。

・窓フィルム
・定規
・メジャー
・はさみ
・カッター
・鉛筆
・雑巾
・スプレーボトル
・セロハンテープ
・ゴムヘラ
・キッチンタオル

はさみ、カッターは、窓フィルムをカットするために使います。

できるだけ、切れ味のよいものを選びましょう。

力を入れずによく切れるものであれば、窓フィルムにしわが寄ったり折れたりするのを防げます。

ゴムヘラは、スキージーでも大丈夫です。

窓ガラスの掃除やフィルムを貼る際に使いますので、使いやすそうなものを探してみましょう。

また、キッチンタオルは水をふき取る際に使いますので、柔らかく、吸水性のよい綺麗なものを選びましょう。

窓フィルム貼る前に重要な準備

作業に入る前に、必要な準備があります。

まずは、窓ガラスにかかっているカーテンを外しましょう。

そして、窓のそばに、施工の妨げとなるような家具があれば、それを移動させます。

窓の下がカーペットになっているなど、濡れては困る場合は、新聞紙やビニールシートを敷いて、養生します。

窓の大きさにもよりますが、かなりの水分を吹き付けるため、しっかり養生を行っておくと安心して作業に臨めますよ。

そして、窓をよく掃除しましょう。

窓に汚れが残っていると失敗しやすいため、ここは大事なポイントです。

ガラスクリーナーではなく、水に中性洗剤を2~3パーセント入れ、石けん水を作ります。

この石けん水は、後にフィルムを貼る作業でも使う大切なものです。

水に対して、中世洗剤が2~3パーセントという分量を正確に量って作ってください。

そして、石けん水をスプレーに入れて窓に吹きかけ、ゴムヘラで上から下に汚れを落としていきます。

あまり力を入れるとガラスが傷ついてしまう恐れがあるので、弱い力で、ていねいに何度か繰り返しましょう。

ゴムヘラがスムーズに動くようになったら、汚れが取れた合図です。

その後、キッチンタオルなどで、窓ガラスに残った水分を丁寧にふき取ります。

次は、いよいよ、窓フィルムの貼り方についてご紹介していきます。

窓フィルム貼り方①~窓の大きさを測り、フィルムをカット~

さて、窓フィルムの貼り方の第一の手順です。

①メジャーを使って窓ガラスの大きさを測りましょう。

計る場所は、サッシの内側(ゴムパッキンの内側)の、縦横の長さです。

②サイズを測り終えたら、そのサイズを基準に窓フィルムをカットします。

カットする際は、窓の実際の大きさより、縦横ともに2~3cm大きめにします。

そのサイズに合わせて、窓フィルムに印をつけましょう。

印を入れる際は、必ず内側(裏紙)に入れます。

③切る目途がついたら、はさみ、またはカッターでまっすぐに切ります。

このとき、フィルムにしわが寄らないように、また折り目がつかないように気を付けましょう。

平らなところにフィルムを置いて切ることをおすすめします。

テーブルや床の上で作業する場合は、フィルムの下に新聞紙を厚く敷いておくなどして、下の面を傷つけないようにすることも大切です。

窓フィルム貼り方②~フィルムを窓に貼り、四方をカット~

では、第二の工程に入りましょう。

④窓ガラスに、先ほどの掃除で使った、水に中性洗剤を混ぜた石けん水をスプレーに入れてを吹きかけます。

これによって膜ができて、フィルムが窓ガラスに接着されるので、たっぷりと吹きかけましょう。

(窓ガラスから水が垂れてくるくらいが目安です。)

⑤その後、フィルムの裏紙をはがします。

裏紙の角にセロハンテープを貼り付けると、はがしやすいです。

はがし終わったら、フィルムの接着面にもたっぷりとスプレー水を吹きかけます。

ここが貼り方の中で最大のヤマ場です。

この作業は、とにかくスピードを心がけてください。

あまり遅いと、接着面にほこりがついてしまいます。

⑥次に、フィルムの上側の両端をもって、窓枠より少し内側に貼り付けます。

上から下まで均等に貼り付けましょう。

⑦その後、フィルム全体に水を吹き付け、ヘラで押さえながら、水と空気を抜きます。

まず、中央部の上から下に向けてヘラを動かし、その後、中央から四方八方へと動かします。

フィルムの内側の空気や水分が完全に抜けたら、フィルムの四方の余っている箇所に定規を当て、カッターでカットします。

この時、水抜きのため定規の厚みを利用して、窓枠との間にに2~3mmのすき間を開けてください。

(このすき間によって、飛散防止効果が減少する心配はありません。)

最後に圧着させるため、もう一度、窓フィルムにスプレー水を吹きかけ、ヘラで水を除きます。

そして、キッチンタオルで、よく水分をふき取りましょう。

以上で、すべての作業は完了です。

窓フィルムの貼り方が難しいと思ったら

窓フィルムの貼り方に慣れてくると、30分くらいで窓2枚分の作業を完了することも可能です。

一方で、少し難しいと思われる方もいるかもしれません。

特に、窓にフィルムを貼り付ける際は、しわが寄るのを防ぐため、二人で一緒に作業すると安全でしょう。

また、もうひとつのコツとして、フィルムを貼る際には、暑い季節を避けることをおすすめします。

なぜなら、窓やフィルムに吹きかけた石けん水が、すぐに乾いてしまうからです。

できるだけ、涼しく、水分がすぐに乾燥しない季節を選んで行いましょう。

それでも、どうしても難しいと感じたり、「綺麗に貼ってすっきりした窓にしたい」と思われる方は、業者に依頼するのもひとつの方法です。

業者に依頼した場合はシワひとつなく仕上がるので、窓にフィルムが貼られていることにまるで気が付かないほどの完成度があります。

見た目のすっきりさと充実した効果を同時に持つため、業者に頼むのも、住宅の付加価値を上げるのに有効な手段だと考えられます。

窓にフィルムを貼って価値ある家づくりを

以上、窓フィルムのメリットや貼り方についてご紹介しました。

ポイントは、フィルムを貼る効果の中で、ご自身の求めているものを明確にして、一番ニーズに合うフィルムを選ぶことです。

そして、フィルムを貼る際には、石けん水を使う前に窓をよく掃除し、フィルムから裏紙をはがして窓に貼り付ける作業はできるだけ手早く行うようにしましょう。

より快適で住みやすい、価値ある家づくりの一助としてご活用いただければ幸いです。