幼稚園近くに住む人の家の駐車場で問題が多発?解決法は?

皆さんは、「幼稚園」あるいは「幼稚園の駐車場」と聞いて、どんなことを想像するでしょうか。

きっと、人によって、「元気で良い」と思ったり、「静かにしてほしい」と思ったりすることでしょう。

幼稚園の駐車場でも問題は起こりますが、中には他人の庭などを駐車場代わりに使う保護者もいるようです。

そこで今回は、幼稚園の駐車場の問題点と、自宅の駐車場を不当に利用された場合の対処法などを考えていきます。

幼稚園の近くに住んでいる人の悩みとは?

市や区が幼稚園の新設を計画しても、以前からそこに住んでいる人が「それは嫌だ」と言って幼稚園の建設ができず、問題になっているというニュースを見ることがありますよね。

幼稚園が作れれば働くお母さんは助かるのですが、なぜ反対されるのでしょうか。

それを理解するには、幼稚園の近くに住む人の切実な悩みに耳を傾ける必要があります。

実際に幼稚園の近くに住んでいる人は、

・毎日、子供の声がうるさい

・保護者の話し声もうるさい

・送迎時に子供が道路に飛び出して危ない

・道路が混んで通行が難しい

などのことに悩むケースが多いといいます。

また、この他にも、「幼稚園で行事が開かれていると太鼓の音などが響いてくる」といったこともあるようです。

これではゆっくり休めないので、持病がある高齢者や子供が嫌いな人などには「辛い環境」と言えるのも事実です。

また、「保護者の交通マナーや駐車のマナーが悪い」といった声もよく聞かれます。

交通マナーに違反してしまう保護者に悩む幼稚園は多く、幼稚園の駐車場に「送迎時は静かに入場し、速やかに退場しましょう。」などの張り紙がしてあることもあります。

しかし、なぜそれほど幼稚園の駐車場で問題が起こるのでしょうか。

その理由や原因を、次の章で見てみましょう。

幼稚園の駐車場には問題が起こる要素が多い!

幼稚園の駐車場は、子供を持たない人が思うよりも問題が起こる要素が多いです。

実際に、

・幼稚園と保護者

・幼稚園と近所に住む人との間

・子供を幼稚園に通わせている保護者同士

で、多くのトラブルが発生しています。

それはなぜなのでしょうか。

まず、幼稚園では、お迎えの時間が決まっているため、駐車場がどうしても混み合います。

さらに、そのスペースが狭いので、問題が起こらない方が不思議です。

また、保護者の中にも色々な人がいて、近所の住民や園に迷惑をかけないようにする人もいれば、周りの迷惑を全く考えない保護者もいます。

周りの迷惑を考えない保護者がいると、幼稚園には近所に住む人から苦情が入り、それによって、関係ない人も注意されることになります。

他人のマナー違反のために自分まで注意されることに納得できない保護者がいれば、保護者同士の対立も発生します。

幼稚園バスの活用で駐車場での問題を抑えている幼稚園もありますが、保育園のように保護者の送迎が前提となっている幼稚園も多々あるのが実情です。

幼稚園側の対応だけでは問題の解決は難しい

幼稚園の駐車場で多くの問題が起こる原因は、他にもあります。

例えば、

・保護者同士でお喋りが始まり、なかなか終わらない

こともトラブルに繋がります。

先ほどもお伝えしたように、駐車場スペースが狭い幼稚園は多いです。

駐車場スペースが狭いのは幼稚園側の問題ですが、そもそも、お金や土地がなければ駐車スペースを確保することはできません。

その上、幼稚園の駐車場の使用については、「明確なルールが作りにくい」状況です。

幼稚園側は、子供を迎えに来たら、すぐ車に乗せて帰ってほしくても、保護者が幼稚園側に相談したいことがあったりすると対応しないわけにもいきません。

また、駐車場の使い方(駐車の仕方、駐車している時間)などについては、保護者のモラルに任せることになりますが、その感覚は人によってズレがあります。

幼稚園側が「送迎は素早く行い、長居しないで」と伝えても、対応は保護者によって様々です。

子供を乗せたらすぐに車を移動させる保護者もいれば、10分くらいのお喋りは自分にとって必要な時間であり、長居ではないと言い張る保護者もいます。

そして、幼稚園の駐車場で毎回注意されるのを回避するために、別の迷惑行為をしてしまう保護者も出てきます。

それについては、次の章で見ていきます。

幼稚園のそばに住む人の駐車場が占拠される!法律的な問題は?

幼稚園の駐車場を使う度に、その利用の仕方で文句を言われると、送り迎え自体がストレスになります。

それが原因で、毎日の送り迎えの時間が憂鬱になるという保護者も少なくないようです。

しかし、子供を預けている以上、送り迎えをしないわけにもいきません。

そうなると、「幼稚園の駐車場を利用しない」という手段に出る保護者が出てきます。

例えば、幼稚園以外のお店や民家など、幼稚園近くにある他の駐車場に停めるといったことをするのです。

路上駐車も迷惑ですが、お店の駐車場や他人の家の駐車場に勝手に停めるのも、近所の人は迷惑します。

勝手に毎日、知らない親子に駐車場を使われる人は、たまったものではありません。

また、これは法律的にも問題があり、例えば、勝手に他人の敷地に入ったとして「不法侵入罪」に問われることもあります。

もちろん、幼稚園近くに自分や夫の実家があり、その駐車場に停めているのならば、問題はありません。

しかし、その家の人が不在であったり、幼稚園から注意されないことを利用して、他人の家の敷地に停めるような人がいるのも事実です。

そうしたことは新たな問題の火種になります。

幼稚園の近くに住む人の駐車場で発生した問題とその解決法

では、実際に幼稚園の近くに住む人が所有する駐車場で発生した問題と、その解決法を見ていきましょう。

幼稚園の近くに住む人の駐車場が勝手に送迎時に使われていることは、たまたまその家の人が在宅していた時などに、はじめて発覚します。

その場合、多くの人は、

・いつから勝手に使っていたのか

・なぜ幼稚園の駐車場に停めないのか

を聞き、勝手に停めないように注意するでしょう。

しかし、それで解決しないことが多いのが駐車場の問題です。

幼稚園の駐車場が無かったり、あっても使いにくいということを理由に、「自分のせいではない」と開き直られたり、「短時間だけ、仕方なくここを使っている」と情に訴えられることもあります。

しかし、それに流されてはいけません。

その場合は、

・幼稚園側に連絡をして、保護者を注意してもらう

・その幼稚園がある市区町村などにも連絡して、駐車場を確保するよう頼む

など、毅然とした対応をしましょう。

あくまでも「困っている事実を伝えて、冷静にお願いする」のが基本です。

それでも誰も動いてくれないようなら、弁護士などに相談することを考えましょう。

悪質さが認められれば、「不法侵入」の罪に問えるかもしれません。

幼稚園にも応用可能な問題の少ない駐車場の例

最後に、問題の少ない駐車場の例をご紹介します。

ここでご紹介するのは、幼稚園ではなく保育園の例ですが、工夫次第では幼稚園でも応用できるのではないでしょうか。

神奈川県の武蔵小杉駅は、オシャレな街として有名ですね。

しかしここは、待機児童などの問題を抱えています。

そこで、登場したのが、「空中保育園」と呼ばれる認可保育所です。

この保育園は、「コインパーキングの上に作られた」というのが、全国でも珍しく、大きな特徴となっています。

なぜ、このような形になったかと言えば、やはり駐車場の問題を最小限にするためです。

都市部では、駐車場用の広大な土地を確保するのは難しく、現実的ではありません。

仮に確保できたとしても、駐車場の代金が高くなってしまうでしょう。

しかし、狭いままでは近隣住民とのトラブルも事故の危険も減りません。

そこで、コインパーキングの上に開設したのです。

こうすれば、多少は駐車スペースが増え、それに伴って多少はトラブルも回避できます。

駐車場の費用の1割は、市からの助成金で賄っているようですが、幼稚園の駐車場に関する問題は、このように行政と連携しながら、対策を考えていくのが良い気がしますね。

幼稚園の駐車場にまつわる問題は、工夫で解決に近づく!

今回は、幼稚園の駐車場が抱える問題点と、自宅の駐車場を勝手に使われた場合の対処法についてお伝えしました。

問題が発生する原因は様々あり、送迎が憂鬱になることもあるとは思いますが、やはり送迎時には幼稚園の駐車場を使うようにしましょう。

他人の家の駐車場を勝手に利用してはいけません。

園側でも、ご紹介したような構造にするなどして、少しでも問題の解決を図れれば良いですね。