旦那さんの両親との同居で円満に過ごしている方もいるでしょうが、嫁と姑のトラブルを抱えている方もいることでしょう。
「同居を解消したいけれどいい理由が浮かばない」
そんな方はこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
円満な同居解消を望むなら本当の理由は隠して!
旦那さんが長男だったりひとりっ子だったりすると、結婚や出産を機に義両親と同居となる場合もあるでしょう。
旦那さんは生まれ育った家ですからそれほど苦にはならないかもしれませんが、妻の立場からするとそれまで他人だった人たちの家で生活するというのはなかなか苦労することも多いと思います。
しかし、そんな不満を爆発させるのも容易ではありません。
下手をすると関係が悪化し、その後の義両親との仲だけでなく夫婦の仲もこじれてしまいかねません。
「お義母さんとうまくいかないから」と本音を言うわけにはいかないでしょう。
旦那さんも実の親のことをそんな風に言われていい気持ちはしませんから、分かったとは言ってもらえないかもしれません。
では、どのように同居の解消を進めればいいのでしょうか。
どのような理由ならば円満に同居を解消できるのでしょう。
義両親との同居でのメリットとは①
同居を解消する前に、義両親との同居生活においてのメリットにはどんなものがあるかみてみましょう。
子供がいる場合、やはりメリットはたくさんあります。
●子供を見てもらえる
子供が熱を出した時も上の子の習い事に行く時も同居の場合、「ちょっと預ける」ということが可能です。
病院に連れていく時、兄弟も一緒に連れていくのは手のかかる年齢だととても大変です。
元気な兄弟も病院に付き添うことで風邪などをうつされる恐れもあります。
習い事も小学校高学年にもなると夜遅くまでかかるものもあります。
下の子もそれに合わせていたら生活リズムも崩れてしまいますね。
そんな時に同居であれば通院の間だけ、送迎の間だけと子供を預けられるでしょう。
核家族も増えている現代ですから、学童保育やファミリーサポートなどの制度もあります。
ファミリーサポートとは、登録してある人に1時間いくらと決められた金額を払って子供を預けるものです。
子供との相性もありますし保育士などの資格があるわけではない人もいますから、やはり身内のほうが安心感はあるでしょう。
学童保育も働いていることが条件ですし、1度引き取ってしまうとまた預けることはできないところが大半です。
病院に時間がかかったり、送迎ついでに買い物に寄ったりなど、ちょっとした理由で預ける時間が長引いたとしても融通がきくのも身内ならではのメリットといえるのではないでしょうか。
義両親との同居でのメリットとは②
他にはどんなメリットがあるでしょう。
●働きやすい
フルタイムで働いていたりすると、学童保育の終了時間にダッシュで駆け込んでくるお母さんも少なくありません。
そんな時、おばあちゃんがとても頼りになりますね。
学童保育に祖父母が迎えに来ることもありますし、預けずに帰った時に家に誰かいるというのは子供もとても安心します。
おばあちゃんが母親代わりに子供の面倒を見てくれれば、安心して働けるのではないでしょうか。
しかし、それに甘えてばかりではいけません。
義両親の負担が大きすぎないか、子供の心に負担はかかっていないかなど気遣いと感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
●会話が増える
同居の場合、大人が4人いることになります。
子供は学校や幼稚園での出来事をみんなに話したがります。
4人にいっぺんに話せるとは限りませんから、自然と何度も同じ話をすることになります。
すると、より伝わるためにはどう話すべきか、伝わりやすいように要点をきちんと話す練習がおのずと身についていくのです。
●価値観が多様になる
いろいろな意見を耳にすることで「こんな考えもあるのか」と他人を認めることができるようになるでしょう。
上記以外にもメリットはいろいろあります。
日々成長する子供をたくさんの大人が見守り、ひとつのことができた時にたくさんほめてもらえるならば子供の達成感も高まり、次も頑張る気力につながります。
逆に悪いことをすればたくさんの大人に叱られることになります。
親の言うことはなかなか頭に入らない子供も祖父母にきつく叱られたら身に染みることでしょう。
たくさんの大人が見守る子育てというのは、同居のメリットといえます。
しかし、これはあくまで関係がうまくいっていて、子育てに関して意見が一致している場合でしょう。
余計な口出しをしてくる、なんでも押し付けるなど、お互いに不満があれば同居はうまくいかないかもしれません。
解消を望むなら、どんな理由で持ち掛ければ円満に解消することができるでしょうか。
同居解消にはまず旦那さんの説得から始める!
まずは旦那さんに解消したいという気持ちを打ち明けましょう。
旦那さんが同居に不満を持っていない場合、なかなか説得するのは難しいかもしれません。
義両親への不満をまくし立てても納得はしてくれないでしょう。
感情的にならないように話すことを心がけます。
そして、「私はこんなに大変、こんなに辛い」と訴えるよりも義両親の愚痴ではなく、新居を買うなら今のタイミングがベストなど旦那さんがその気になるような理由を伝えてみましょう。
具体的に住宅展示場を見に行ったり、ローンの話を聞きに行くなど外から固める作戦のほうが効果的です。
そして、いくら説得しても旦那さんがOKと言わないのであれば、自分と子供だけでも出ていくという覚悟で臨んだ方がよいかもしれません。
旦那さんは、やはりどこか他人事のように危機感を持ちにくいものです。
固い決意だということを伝えましょう。
同居を円満解消するおすすめの理由
旦那さんを説得できたら、円満に同居を解消する理由を夫婦で考えます。
●転勤願いを出す
「仕事の都合では仕方がない」とかわいい息子のために解消の提案に乗ってくれるかもしれません。
転勤が難しければ「住宅補助が会社から出るから会社の近くに住むよう言われた」などもいいでしょう。
●子供の通学を理由にする
学校が遠くて大変だと子供の通学を理由にするのもおすすめです。
祖父母にとって孫はかわいいものですから孫のためならと理解してくれるかもしれません。
●他の兄弟に同居を持ち掛ける
旦那さんに兄弟がいる場合、その人たちに相談してみるのもひとつの手です。
金銭的に楽になるならと、同意する場合もあるかもしれません。
独身の兄弟がいれば、実家に戻るのも抵抗がない場合もあります。
離婚して子育てをしている兄弟がいれば、同居したいと思っている可能性もあります。
納得する理由を考えて損のないように解消しよう
●老人ホームを進める
義両親が年配であればこの方法もあります。
自分だけでは十分な介護ができないなどの理由で進めてみるのもいいでしょう。
まだ、介護が始まっていない段階でもいずれ想定されるのならば、話を切り出してみてはいかがでしょうか。
個室が完備されていて、夫婦で同室になれる施設もあります。
看護師がいる施設や温泉がついている施設など義両親が納得するところを見つけて提案してみてはいかがですか。
新しい友人ができたりと楽しいこともあるかもしれません。
同居解消というと「嫁に逃げられた」という気持ちを持ってしまいかねません。
解消した後も円満に関係を続けるために、お互いが納得できる理由を見つけてみましょう。
もし、同居している家のローンを自分たちが払っている場合、解消する時にそのことも考えなければいけません。
自分たちが新しい住居に移り住む場合、両方の家のお金を払うことになりかねません。
・家を売って義両親にも別の家に住んでもらう
・払っている自分たちが住み、義両親に別の家に住んでもらう
・自分たちは新居に住み、義両親に家賃としてお金をもらいローンを払う
など、お互いに損のないように同居の解消を進めていきましょう。
冷静によく考えて同居解消を目指そう
1度始めた同居を解消するのは簡単なことではありません。
納得したはずでも、いざ解消してみると寂しさから不満を募らせる義両親もいるでしょう。
解消したからさよならではなく、よりよい関係を築く努力を怠らないようにすることが大切です。
また、同居で得られるメリットやサポートがなくなるということも自覚しましょう。
様々な角度から検証してお互い気持ちよく暮らせるようにしたいものです。