現代では当たり前になりつつあるウォシュレット。
海外からも注目されていますよね。
ある調査によると、半数以上のご家庭でウォシュレットが普及していると発表されました。
多くのかたが利用しているウォシュレットですが、水漏れなどのトラブルも起こっています。
放置してしまうと故障の原因となってしまうので、早急に対処していきましょう。
水漏れの対処法や、ノズルの掃除方法などをお話しします。
ウォシュレットはTOTOの商品名
はじめに、ウォシュレットについてお話します。
この「ウォシュレット」という言葉ですが、TOTOの商品名だということをご存知でしょうか。
ウォシュレットの正式名称は、温水洗浄便座です。
1980年にTOTOがウォシュレットを発売してからメディアの力も手伝い、多くのかたに認知されました。
そのため、温水洗浄便座という名前ではなく、ウォシュレットとして広まったのです。
メーカーで違う、温水洗浄便座の呼びかたを見てみましょう。
●ウォシュレット TOTO
●シャワートイレ INAX
●ビューティ・トワレ Panasonic
●クリーンウォッシュ 東芝
元々はアメリカの医療現場や福祉向けとして開発されたものを輸入し、TOTOが販売していました。
その数年後、INAXが国産の温水洗浄便座をを発売しています。
TOTOはアメリカンビデ社から特許を取得したのち、独自の研究を続けてウォシュレットを開発したのです。
さまざまな人達の努力と研究によって、各メーカーから素晴らしい温水洗浄便座が生まれたのですね。
次項では、ウォシュレットの水漏れの対処方法や、ノズルまわりのトラブルについて、お伝えします。
タンク?ノズル?水漏れしやすい場所はどこ?
温水洗浄便座としてではなく、みなさんが馴染みのある「ウォシュレット」としてお話を進めていきます。
まず、水漏れをしている場所を確認してみましょう。
水漏れしやすい箇所は、次の通りです。
・止水栓
・ジョイント
・ノズル
・給水ホース
・タンク
・操作パネル
水を止めたあとに、どこから水漏れをしているか確認してみてくださいね。
次に、水漏れの原因です。
パッキンの傷みやボルトの劣化や、ウォシュレット本体の経年劣化、老朽化が水漏れの原因になることもあります。
なお、ウォシュレット自体の耐用年数は、7年から10年とされています。
また、水の量が多いと水が漏れてしまうため、元栓が開きすぎていないかを確認しましょう。
元栓の開き過ぎが原因で大量の水がタンク量に流れると、ご想像の通り水が漏れてしまうからです。
適度な水量を保てているのか、一度見てみましょう。
水漏れが発生したらウォシュレットの止水栓を閉める
ウォシュレットから水漏れが発生している場合、慌てずに対処しましょう。
まずは、止水栓を閉めます。
このときに、ウォシュレット用の止水栓を止めないよいうに注意してください。
マイナスドライバーを使って、時計まわりにまわすと閉まります。
ネオレスト系の便座の場合は、パネルの中にあります。
パネルを取り外して、止水栓を手締めしてください。
トイレのタンクの周辺を探しても止水栓が見つからない場合は、家全体の元栓を締めましょう。
戸建住宅の場合、宅地内の地面に止水栓があります。
アパートなどの集合住宅の場合は、玄関の横にあるパイプシャフトのなかにありますよ。
付属している開閉工具を使って右にまわすと閉まります。
また、止水栓がかたくてまわらないときなども、家全体の元栓を締めてください。
無理矢理まわしてしまうと配管を傷つけてしまい、建物に被害がでてしまいます。
止水栓を閉めたら、ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。
家全体の止水栓を閉めると水道が使えなくなりますが、水漏れを止めることができるます。
漏電の危険も防げるので、覚えておきましょう。
ご自身で修理するのはかえって故障の原因になるため、各メーカーに問い合わせて修理を依頼してください。
次は、ノズルまわりのトラブルを解説していきます。
ウォシュレットノズルからの水が止まらないときの原因
ウォシュレットのノズルから水が出続けたら、パニックになってしまいますよね。
以外にも多いのが、ノズルから水が放水されるといったトラブルです。
停止のボタンを押しても止まらないときは、操作をするリモコンの電池が切れているかもしれません。
操作するボタンがウォシュレット本体の脇に付いているようであればコンセントから電気をひろっているため電池は使用していません。
しかし、便器から離れた壁などに操作リモコンがある場合は電池で動かしているため、電池が切れはじめるとボタンの反応がわるくなります。
反応がわるいままにしておくとやがて電池は切れ、ボタンを押しても水が止まらないといったトラブルになってしまいます。
ボタンの反応がわるくなったら、電池を交換しましょう。
電池を交換しても解決しないときは、ノズルの故障が考えられます。
水漏れの被害に遭わないためにも、修理を依頼してください。
ノズルの水漏れは一時的なものなら様子を見よう
一番多いのが、ノズルからの水漏れです。
しかし、ウォシュレットのノズルからの水漏れが見られる場合は、一時的なものなのか、慢性的なものなのかで対処方法が違います。
基本的に、一時的に水漏れが起きているのであれば、修理が必要ないと判断されるケースが多いです。
また、ノズルを使用する前後にポタポタと漏れているのであれば、ノズルの洗浄のためなので心配はいりません。
ただし、慢性的に水漏れをしている場合は、パッキンやノズルの劣化による漏れかもしれません。
こういった場合は、交換をしましょう。
本体を分解しないと交換できないタイプのウォシュレットもありますが、ノズルだけを分解できるウォシュレットもあります。
お使いのウォシュレットはどのタイプでしょうか?
各メーカーに問い合わせて、本体の分解が必要であれば修理依頼をしましょう。
ノズルだけの分解であれば、部品を取り寄せてください。
自動洗浄でもノズルの掃除しよう
ウォシュレットのノズルは、水の調整をバルブユニットによって動かしています。
この部品の内部にあるパッキンが水垢などで汚れていると目詰まりがおこり、水漏れの原因になってしまいます。
掃除をすれば改善できる場合もあるため、日頃からこまめに掃除をしましょう。
現在販売されているウォシュレットの多くに、自動洗浄が搭載されています。
自動洗浄と聞けば掃除をしなくてもよいと思ってしまいますが、水流は弱いため、こびりついた汚れはなかなか取れません。
掃除をすることで、汚れによるパッキンの目詰まりを防止することができます。
では、掃除方法を見ていきましょう。
こまめに行いたい掃除は、ノズルの拭き取りです。
「ノズル掃除機能」などとかかれたボタンを押します。
このボタンを押すと、弱めの水が流れてきますので、トイレ掃除用のティッシュで拭き取りましょう。
ノズルだけでなく、ウォシュレットの操作部や2週間に一度は、割りばしなどに布を巻き付けたもので、こまかい部分を掃除しましょう。
掃除することで、不備はないかなどの確認も同時にできますよ。
漏電も伴うので気を付けよう
時代の進化によって発展しているトイレ。
ウォシュレットは、その象徴かもしれませんね。
水漏れが起きた際は、まずは水を止めて、電源プラグをコンセントから抜きます。
そして、各メーカーに問い合わせてみてください。
ご自身で修理するとなると、ときには漏電などの危険を伴うこともあるため、十分に気を付けましょう。