窓を閉め切っていても、冷気を感じることはありませんか?
冷気は窓からも入るといわれていて、知らぬ間に窓は冷気の玄関のような役割をしてしまっているのです。
冷気が入り込まないようにするには、窓に断熱をすることが重要です。
そこでこの記事では、窓から入る冷気をシャットアウトするための断熱材として、二重窓をDIYする方法をご紹介します。
賃貸でもできるDIY術がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
断熱材をDIY!効果に期待できるのは二重窓!
窓から入ってくる冷気をシャットアウトするためには、窓に断熱対策をすることが重要です。
「部屋が寒いなら暖房を強くつければいい」と思うでしょうが、それでは以下のようなさまざまなデメリットが発生してしまいます。
・空気が乾燥しやすい
・窓に結露が発生しやすい
・電気代が高くなる
このようなデメリットをなくしつつも、暖房の効果を効率的に得たいと考えるのであれば、窓に断熱対策をすることがおすすめです。
窓に断熱効果を発揮させることで、冷気が室内に入ってくるのを軽減させてくれます。
さらに、暖房から出てくる暖かい空気が窓から外に逃げるのも防いでくれるのです。
窓の冷気が入るのを防ぎ、同時に暖かい空気が外に逃げ出さなければ、暖房の効率が高まり電気代を抑えることにもつながります。
さらには、結露の発生を抑える効果も期待できるので、窓に断熱対策するだけで、上記のデメリットは解消できるでしょう。
そんな窓の断熱対策の一つには、二重窓が挙げられます。
二重窓はいくつもある断熱材の中でも、「効果がすごい!」という評価を多く得るくらい、断熱効果に期待できるものです。
工事して二重窓にすることが一般的ではありますが、なかにはDIYで二重窓にする方もいらっしゃいます。
後ほどDIYの方法についてお話をしますが、二重窓についてもう少しお話をしていきます。
二重窓のメリット・デメリットとは?
二重窓について簡潔にご説明すると、「今の窓の内側にもう一つ窓をつけること」です。
本来であれば、1枚しかない窓ガラスに、もう1枚窓ガラスを設置することで、窓ガラスと窓ガラスの間に空気の層ができるのです。
空気はガラスの約42倍、熱を伝えにくくするともいわれていますので、二重窓によって空気の層を作ることで断熱効果が格段に高まります。
効果が発揮されれば、冷気が室内に入るのをシャットアウトすることはもちろん、先ほどもお話ししましたように、暖房の効率が良くなるので、電気代カットにも期待できるでしょう。
これが1番のメリットといえますが、断熱材の一つである二重窓には、ほかにも以下のようなメリットがあります。
・防音性が高まる
・結露の発生を防ぐ
・防犯性が高まる
・簡単に施工可能(DIYも簡単)
・資産価値が高まる
しかし、メリットがある一方で、デメリットもやはりあります。
デメリットとしては、「窓の開閉が面倒」や「賃貸では取り付けが難しい」「比較的高価なことが多い」といったことが挙げられます。
所有する家やマンションであれば問題はありませんが、賃貸物件にお住みの方の場合はよく考えて取り付けなければなりません。
断熱材として有効な二重窓を作ってみよう!①
それでは早速、断熱材として効果の期待できる二重窓のDIY方法をご説明していきましょう。
ここでご紹介するのは、「ポリカーボネート板」を使った作り方です。
ポリカーボネートとは、プラスチックの素材の一種をいいます。
プラスチックの一般的な印象は、「強度がない」「熱に弱い」「安っぽく見える」などがあるでしょう。
ところがこのポリカーボネートは、例えハンマーでたたいたとしても壊れることもなく、熱にも強い特性を持っています。
さらに、耐水性もありますから、二重窓としても十分に活躍が期待できるものなのです。
では、はじめに用意するものからご紹介します。
【用意するもの】
・ポリカーボネート板
・カプセ
・ガラス戸レール
・メジャー(もしくはコンデックス)
・のこぎり
・大型カッター
・マジックペン
・両面テープ(薄くて粘着力の強いものがおすすめ)
・やすり(紙やすりを使う場合は120番が目安です。)
・定規(1メートル測れるもの)
・セロハンテープ
・床に敷くダンボールなど
断熱材として有効な二重窓を作ってみよう!②
用意するものがそろったら、窓の断熱材として期待できる二重窓の製作に移りましょう。
【手順】
①ガラス戸レールを窓に取り付けます。
窓の幅に合わせて、ガラス戸のレールをノコギリでカットします。
ノコギリでカットした後は、レールの切り口部分が荒れていることが多いので、やすりで削って表面を滑らかにしておきましょう。
滑らかになったら両面テープを貼りつけておきます。
②ポリカーボネート板をカットします。
ポリカーボネート板の縦のサイズを測り、ガラス戸レールに合うようにカッターでカットしていきましょう。
ポリカーボネート板はカッターでカットすることが可能ですが、油断して床をカッターで傷つけてしまわぬよう、ダンボールなどを敷いて作業を行うようにしてください。
③ポリカーボネート板にカプセを取り付けます。
④窓にポリカーボネート板をはめ込みます。
万が一、カプセとポリカーボネート板の間に隙間があれば、テープを貼って調整してください。
これで、二重窓が完成です。
二重窓をDIYした方の中には、「窓からの冷気を感じなくなった」や「暖房の効きも早くなった」など、断熱効果を実感している方も多くいます。
ぜひご自分で作った二重窓で、断熱効果を感じてみてはいかがでしょうか。
賃貸の方向け!プラダンを使ったDIY術①
二重窓のデメリットの一つに、「賃貸では取り付けが難しい」とお伝えしましたが、DIYの方法によっては賃貸でもすることが可能です。
ここでは、その一つでもある「プラダン」を使ったDIY方法をお伝えします。
プラダンとは、プラスチックダンボールの略語で、通常の紙製のダンボールと同じ形状をしている、ポリプロピレン製の中空シートのことです。
中空構造になっていることで、軽いのに強度があり、耐久性や耐水性、耐熱性に期待できるものです。
加工しやすいことでも知られていて、カッターナイフを使えば楽にカットすることもできます。
そして、1番の嬉しいポイントは「価格が安価」なことでしょう。
このプラダンでDIYすることで、コストも大幅に抑えられますし、賃貸のお住みの方でも安心して設置できるものですので、ぜひ試してみてください。
それでは、断熱材として効果の期待できる二重窓のDIY方法を、次項でご説明していきましょう。
賃貸の方向け!プラダンを使ったDIY術②
窓の断熱材として効果の期待できる二重窓のDIY方法をご説明していきます。
【用意するもの】
・プラダン
・突っ張り棒 1本
・取っ手 2つ
・ネジ 4つ
・カッターナイフ
・千枚通し
【手順】
①プラダンを窓枠の内寸の大きさに合わせてカットします。
カッターナイフがあれば簡単にカットできますが、カットする際は刃に注意して行ってください。
②両端にプラダンに取り付ける取っ手の位置を決めます。
取っ手の位置は、だいたい窓の高さの上から4分の1~3分の1くらいの場所につけると安定しやすいです。
位置が決まったら、千枚通しでビス穴を開けておきましょう。
③プラダンに取っ手を取り付けます。
ネジをプラダンの裏側からビス穴に通して、取っ手を固定します。
④両側の取っ手部分に突っ張り棒を通したら完成です。
これを窓枠にはめ込み、突っ張り棒で固定するだけで、二重窓のような効果を発揮します。
賃貸にお住みの方でも、壁などを傷つけることなく作れますので、ぜひ試してみてください。
二重窓を作って冷気をシャットアウトしよう
室内に入り込む冷気は、窓からといわれています。
そのため、冷気を入り込まないようにするには、窓に断熱対策をすることが重要といえます。
特に期待できる断熱材としては二重窓が挙げられ、これはDIYすることも可能です。
この記事では2つの方法をご紹介しましたので、窓から入る冷気のシャットアウトに活かしてみてください。