窓のシャッター掃除のコツは?適切な手入れで長持ちさせよう

窓のシャッター掃除は、やってみると予想以上に面倒ですよね。

入居者の退去後に、「掃除がやりにくくていらいらした」というオーナーも多いですよね。

細かい部分にホコリやゴミが詰まっているのが目の前に見えているのに届かないとき、どうしていますか?

実は、そんな時に身近にある「ちょっとしたもの」がとても便利に使えます。

きっと、どこのホームセンターでも手に入るくらい身近なものです。

窓のシャッター掃除が面倒な理由

窓のシャッターは、防犯性を向上させられるので特に若い女性入居者には人気があります。

夜間は窓のシャッターを閉めておいた方が安心ですし、風の強い地域では性別に関係なく欲しい設備かもしれませんね。

窓のシャッターは防犯面だけではなく、防火対策(シャッターの素材によります)としても有効と言われています。

それから、遮音性能の高いシャッターの場合には防音効果も期待できますから、人気があるのも頷けます。

オーナーとしても、防火対策や防音対策は入居者トラブルを避けるためにも取り入れたいものの一つではないでしょうか。

便利な窓のシャッターですが、もちろん、手入れが必要です。

メーカーによると、窓のシャッター掃除は1ヶ月に1回を目安にすると良いそうです。

しかし、そんなに頻繁に窓のシャッター掃除をしている入居者はあまりいませんよね。

掃除しにくいイメージがあるからと推測できます。

窓のシャッター掃除が必要な理由

本来であれば、メーカーが推奨するように1ヶ月に一回は窓のシャッター掃除をしたいところです。

しかし、通常は入居中の物件に対してオーナーが窓のシャッター掃除はしませんよね。

窓のシャッターは日常的に風雨にさらされていますから、表面にはホコリやゴミ、砂などたくさんの汚れがついています。

窓のシャッターを手で触り、かなりざらざらしていることに驚くことオーナーもいるようです。

この汚れを長期間にわたって放置すると、動作不良の原因にもなりかねません。

動作不良以外にも腐食やしみの原因にもなりますから、入居者が退去したらすぐに掃除することをおすすめします。

シャッターのスラット部分はもちろんですが、ガイドレール部分は異物が入り込むと破損してしまうこともありますよね。

また、幹線道路沿いなど交通量の多い地域では排気ガスで汚れがひどいこともあります。

それから、海に近い地域や、周りに空き地などがあったり風の強い地域の場合には塩害があったり砂が大量に入り込んでいることもあります。

いずれにしても、オーナーとして物件を守るためには早めの手入れが欠かせません。

窓のシャッター掃除①揃えたい道具

では、面倒なイメージの窓のシャッター掃除に、あると便利な道具とは一体どのようなものでしょう。

ほとんどの道具は、100円ショップやホームセンターで市販されているものばかりです。

【必要な道具】

・小さなやわらかいブラシ(ホコリ落とし用)
・レールブラシ(ガイドレール用)
・窓用のワイパー(スポンジとスクイーザーがついているものが便利)
・大きめのバケツか洗面器(窓用のワイパーを平らに入れられるサイズが使いやすい)
・雑巾2~3枚(水拭き用と乾拭き用)
・台所用の中性洗剤
・水

【状況によって必要な道具】

・目の細かい紙やすり(サビがある場合)
・スプレータイプのラッカー剤(サビがある場合、紙やすりの後で使用)
・マスク(ホコリ対策で必要な場合)
・台所用などのビニール手袋(中性洗剤での手荒れが心配な場合)

わざわざ買わなくても、自宅にあるものもかなりあるのではないでしょうか。

まずは、必要な道具を一通り揃えてみてください。

窓のシャッター掃除②作業のやり方

窓のシャッター掃除は、シャッターを下ろした状態で作業しましょう。

①シャッターボックスの汚れを落とします。

一般的な窓のシャッターは、一番上にシャッターボックスがついています。

まずは、シャッターボックスの汚れを小さなやわらかいブラシで払い落としてください。

汚れを落としたら、雑巾と水で薄めた中性洗剤を使って掃除してから、水拭き→乾拭きという順番です。

シャッターボックスの内部には、プーリーやスプリング、シャフトなどが入っています。

ケガや機器の破損防止のためにも、シャッターボックスの掃除は外部だけにしておきましょう。

②スラットについている汚れを落とします。

小さなやわらかいブラシをスラットの1枚1枚を掃くようなイメージで使ってください。

スラットの汚れの程度によっては乾拭きだけでも構わないのですが、通常は洗剤を使う必要があります。

水で薄めた中性洗剤を窓用のワイパー(スポンジ側)につけて、スラットに沿わせながら左右に動かしてください。

薄めた洗剤がワイパーやスラットから落ちてきますので、衣類が汚れないようにご注意ください。

洗剤を使った後は、洗剤は水でよく洗い流して乾拭きしてください。

③内側にあるカギと水切り(座板)の周辺の掃除をします。

細かい部品があり汚れていますので、小さなやわらかいブラシで表面の汚れを掃き掃除します。

カギの中に汚れが入らないように注意してください。

雑巾と水で薄めた中性洗剤を使って掃除してから、水拭き、乾拭きをしてください。

④次はガイドレールです。

一番下ということもあり、隅の方にはゴミがたまっています。

ゴミを取り除いたら水で薄めた中性洗剤を使って、レールブラシで洗ってください。

スラット同様に、洗剤は水でよく洗い流してから乾拭きします。

ガイドレールには水を抜くための穴がありますから、穴に向けて水を流すと効率的ですね。

⑤全体を乾拭きしてください。

窓のシャッター掃除③ポイント

窓のシャッター掃除のポイントは外から中、上から下の順番で行うことです。

それから、掃き掃除、水拭き、乾拭きの順番を守ることも重要です。

外側に比べて内側は乾きにくく、入居者がいない空き物件の場合にはシャッターを閉めていることもよくあります。

内側は特に念入りに乾拭きして、水分を残さないようにしてください。

それから、窓のシャッターの下に植栽がある場合には、中性洗剤はできるだけ薄めにしてください。

また、汚れが固着していたりサビが出ていたりする場合もあると思います。

オーナーとしては、シャッターの機能はもちろんですが見た目も気になってしまうと思います。

しかし、むやみに洗剤の原液やシンナーやみがき粉、金属製の掃除グッズなどは使用しないでください。

塗料が剥げてしまったり、シミができてしまったりする原因にもなります。

適切な手入れでシャッターを長持ちさせる

窓のシャッターを適切に掃除することは、シャッターのスムーズな使用と長持ちに関係しています。

シャッターの開け閉めがスムーズにできないと、入居者によっては力任せに開け閉めをしようとすることもあります。

もちろん、シャッターにも寿命はありますが、無理な力を加えれば、寿命の前に故障してしまうかもしれません。

手入れ不足は動作不良や故障の原因にもなりますし、あるいは交換のタイミングを早めてしまうかもしれません。

そのため、入居者が退去したタイミングで出来るだけ早い段階で、シャッターの不調の原因にもなる汚れを落としておくことが必要です。

窓のシャッターの掃除は、入居者からの設備(シャッター)に関するトラブルを未然に防ぐこともあります。

シャッターの掃除をすれば、汚れがシャッターボックスに入り込むことを予防できます。

シャッターボックスが壊れてしまったら、修理費用が必要になりますね。

修理している間は、その部屋が空いていてもなかなか次の入居者を入れにくい状況になって家賃収入にも関わってきてしまいます。

窓のシャッター掃除はお早めに

入居者が掃除する頻度が低い窓のシャッターですが、壊れた場合には高額な費用が発生してしまいます。

入居者が退去したら、早めに掃除することが必要です。

また、なかなか入居者が決まらない場合には、前入居者の退去後に掃除していたとしても定期的に掃除してください。

常に風雨にさらされている窓のシャッターは、掃除や手入れを定期的にすることで良い状態を保つことができます。

正しく掃除をして長持ちさせてくださいね。