窓のガラスフィルムの簡単できれいな剥がし方のポイントとは

窓のガラスフィルムの簡単できれいな剥がし方を知りたい、と思ったことはありませんか。

アパートやマンションの管理をしていると、本来であれば退去時には原状復帰として最初の状態にして戻してもらうものですが、中にはそれを忘れてしまう人もいますよね。

忘れられやすいのが、窓に貼られたガラスフィルムですが、簡単できれいな剥がし方についてお話ししたいと思います。

窓のガラスフィルムの剥がし方を知らないとこんなに大変

窓のガラスフィルムを使うと、高いお金を出さなくても、高性能ガラスのような安全対策、省エネ、防犯や防虫など幅広い目的を果たせます。

そのような事情から、入居者が窓にガラスフィルムを貼る場合があります。

ただ、この窓のガラスフィルムには寿命もあって、だいたい10年から15年で剥がすことになります。

窓のガラスフィルムの正しい剥がし方を知らないと、接着剤が窓に残ってしまったり、無理に金属で剥がそうとすると窓に傷がついてしまったりすることだってあります。

正しい手順を知らないと、ガラス交換や窓周りの修繕などで余計なメンテナンス費が生じかねません。

正しい剥がし方を知らないだけで、窓ガラスの交換に高額を掛ける羽目になっては困りますよね。

物件によっては大きな窓ガラスを入れている場合もありますし、高性能な窓ガラスにしている場合もあります。

接着糊が、透明な窓ガラスにへばりついている状態を想像してみてください。

非常に見苦しく、借り手も付きにくくなってしまうかもしれません。

「シール剥がしのスプレーを使えばいいのではないか」という意見も聞きますが、数ある物件にシール剥がしのスプレーを購入していたら、費用もばかになりません。

窓のガラスフィルムの正しい剥がし方に必要なのは、費用を抑えてきれいな状態にするということです。

窓のガラスフィルムのきれいな剥がし方は道具の用意から

先ほどの内容で、窓のガラスフィルムを正しく剥がす重要性についてはお分かりいただけたことでしょう。

しかし、窓のガラスフィルムの正しい剥がし方をするには、事前に揃えておきたい道具があります。

【必要なもの】

・ドライヤー
・古新聞もしくは養生シート(ビニールシートでも可)
・養生テープ
・霧吹き(スプレータイプの容器でも可)
・中性洗剤
・水
・カッターナイフもしくは剃刀付きスクレーパー(窓を傷つけやすいので慎重に使用)

【あると便利なもの】

・マスク(窓に張り付いたカビの吸い込みが心配な場合)
・台所用ビニール手袋(手荒れが心配な場合)
・脚立(窓の高さによる)

どれも、自宅にあるものやホームセンターで手軽に買えるものばかりですね。

また、一回限りではなく何回も使えるものが多いので、市販のシール剥がしに比べて費用もかかりにくいです。

ただし、カッターナイフや剃刀付きのスクレーパーは使用方法を間違えると窓を傷つけることもありますから、十分に注意してくださいね。

窓のガラスフィルムの正しい剥がし方には準備が必要

窓のガラスフィルムを剥がす前には、床に洗剤などでシミを付けないために、床や窓の周辺の養生をします。

【準備】

窓のガラスフィルムのきれいで簡単な剥がし方を実践するには、下準備が必要です。

中性洗剤が床のフローリングや窓周辺の壁紙についてシミになるのを予防するために、まずは窓の下の床と窓周辺の壁紙の養生をします。

一見、汚れていないように見えても、窓についている汚れや窓のパッキン部分のカビが、洗剤の効果で一緒に垂れてきてしまうかもしれません。

そのため、窓の周りの壁には養生テープを使って養生シートや新聞紙を貼り、窓の下の床も同様にします。

ガラスフィルムをきれいに剥がせても、他の部分でメンテナンスの費用と手間が新たに生じることになったら大変ですから、面倒に感じるかもしれませんがメンテナンスの費用の節約のため、養生をしてください。

余計な手間をかけないためにも、下準備はしっかりとしておきたいところです。

窓のガラスフィルムを剥がす作業

では、窓のガラスフィルムを、正しい剥がし方できれいに剥がしてみましょう。

まずは、ドライヤーで窓全体を温めてください。

次に、濡らした新聞紙をガラスフィルムに貼り付けて1時間以上そのままにして、ガラスフィルムの接着糊をふやかしてください。

時間が経ったら、水で薄めた中性洗剤(水:中性洗剤=100~200:1)を吹き付けてください。

ガラスフィルムの角をカッターナイフやスクレーパーで引き起こして、指でつまんで下に向かって剥がしていきます。

ガラスフィルムを剥がした後に残ってしまった接着糊は、先ほどの霧吹きの残りを吹きかけてふやかしてから、新聞紙で拭き取ります。

それでも取れない場合には、霧吹きの残りを吹きかけながらスクレーパーでやさしく剥がしていってください。

もし、正しい手順で行ってもうまくガラスフィルムが剥がせないようでしたら、霧吹きの残りを多めにかけて、長めに時間を置いてみてください。

窓のガラスフィルムを剥がした後でやっておきたいこと

物件の内見に来た人に好印象を与えるためにも、窓はきれいにしておく必要があります。

しかし、ガラスフィルムを剥がした後の窓にはうっすらと接着糊が残っていたり、中性洗剤で接着糊と一緒に落とされた汚れが付いていたりします。

そのままにしてしまうと、窓のパッキンのカビの原因にもなりかねません。

窓のガラスフィルムを正しい剥がし方できれいに取り除いた後ですから、余計な汚れを残さないように新聞紙できれいに拭き取ってください。

雑巾などを使っても構わないのですが、布製品の場合にはどうしてもホコリが残ってしまうことがありますので、気を付けましょう。

重要なのは、できるだけ経費をかけずに、きれいにガラスフィルムを剥がすことです。

内見者を連れてきてくれる不動産業者にもできるだけ好印象を与えられるように、窓のガラスフィルムはきれいにしておきましょう。

窓のガラスフィルムの剥がし方の注意

また、窓のガラスフィルムを剥がす際には、いくつかの注意点があります。

窓に貼られたガラスフィルムを剥がすときに使用するカッターナイフや剃刀付きのスクレーパーは、使い方によっては窓ガラスに傷をつけてしまうことがあります。

特に、高性能なガラスの場合には傷がつきやすいため、万が一、交換することになってしまったら高額な費用が必要になります。

そのため、窓ガラスに傷をつけないように刃を寝かせるようにして使うなど、窓と刃物の位置が直角やそれに近い角度にならないように気を付けましょう。

また、中性洗剤を薄めた液体も、壁紙や床のフローリングに付いたままの状態で長時間放置してしまうと、シミが残ってしまったり、変色してしまったりすることがあります。

特に、紙クロスなどを使用している場合には、付いてしまった汚れやシミを落とすのが困難になることもありますし、自然素材の床板の場合にもシミが残ってしまうことがあります。

窓ガラスの傷や窓周りのシミは、慎重な作業をすればほぼ回避できるものです。

しかし、窓のガラスフィルムの剥がし方の中で、特に注意しておきたい部分ですので、くれぐれも窓に傷を付けないように、また、窓の周りに中性洗剤を残さないようにご注意ください。

窓のガラスフィルムは接着糊の落とし方がポイント

今回は、窓のガラスフィルムをいかに簡単できれいに落とすかという、剥がし方についてのお話でした。

ポイントは、接着糊を十分にふやかすことと、刃物の使用方法です。

慣れるまではガラスフィルムをうまく剥がせないかもしれませんが、物件のメンテナンス費用をちょっとした手間で抑えられるのは非常に魅力的ですよね。

メンテナンス費用に比べれば、必要な道具は非常に安く手に入ります。

今回の方法を、ぜひ試してみてください。