現在は様々な投資方法がありますが、金への投資は安定性のある投資として人気があります。
金の取引には「現物取引」と「証券取引」があり、その中でも様々な種類に分かれています。
また、投資までは考えていないけれど、持っている金や金の装飾品を売りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
金や金の装飾品の刻印には「1000」や「750」といった数字が刻印されています。
これは何を表しているのかみていきたいと思います。
金投資とはどんな投資なのか
金の装飾品を持っているけど、売ろうかお悩みの方もいるのではないでしょうか。
それとも保有して、そのまま金に投資していくのも選択肢としてありますね。
金は、現物を売り買いする他にも、積立や投資信託などの金融商品もあります。
金投資にはどんなものがあるのでしょうか。
主な金投資4つをご紹介していきます。
〇金地金
いわゆるゴールドバー(金の延べ棒)を購入し、保管するという方法です。
購入するサイズにもよりますが、数十万から数百万円単位の資金が必要になります。
スモールバーといわれる小さいサイズのバーもありますが、こちらはスモールバーチャージという加工料が発生します。
〇金貨
ゴールドバーの購入よりも手軽に購入出来るのが、金貨の購入です。
金貨は外国政府が発行する投資用のもので、オーストリアやカナダの金貨が有名です。
金の時価に鋳造コストなどを上乗せした金額で販売されます。
〇純金積立
金投資のなかでもおなじみの方法です。
一定額で積み立てて金を購入していきます。
月1000円程度から始めることが出来るので、気軽に長期で投資したい方向けです。
〇金関連ファンドへの投資
現物の保有よりも、金へ投資するという方法です。
上場投資信託の金ETFや、金関連の株に投資するなどの選択肢があります。
以上の4つのような方法が、具体的な金の投資方法としてあります。
金の装飾品をお持ちの方は、すでに金の現物を保有しているということになりますね。
ゴールドバーや金の装飾品などには、様々な刻印がされています。
特に装飾品では「750」といった刻印をみかけることもあります。
これはどんな意味があるのかみていきましょう。
金の装飾品でみかける「750」はどんな意味?
貴金属の製品には、様々な刻印がされています。
これは製品の情報を示すもので、多くはその金属がどのくらい含まれているかを表しています。
金だけでなく、銀やプラチナの製品にも刻印がされていることが多いです。
金はとても柔らかい金属のため、純金の状態ではアクセサリーの加工には向きません。
そのため、金以外の金属は加え加工に適した硬さにしてから加工します。
その割合によって「21金」・「18金」・「14金」などと呼んでいて、「k21」「k18」「k14」と表し刻印されます。
また、金の割合を千分率(‰・パーミル)で表すこともあります。
純金である「24金」は「1000」、アクセサリーでよく使われる「18金」は「750」となっています。
アクセサリーでよくみかける「750」という刻印は、金が75.0パーセント(750パーミル)の18金であるということが示されているのです。
欧米では千分率で表すことが多いようです。
刻印の意味をまとめると、
・k24(1000):24金(金100パーセント)、純金
・k22(917):22金(金91.7パーセント)
・k21(900):21金(金90.0パーセント)
・k20(835):20金(金83.5パーセント)
・k18(750):18金(金75.0パーセント)
・k14(585):14金(金58.5パーセント)
となります。
「750」という数字だけでなく「GP」や「GF」などにも注目
金の刻印のなかには、「k18」「750」といった刻印だけでなく、「GP」や「GF」といったアルファベットの表記がある場合もあります。
表記のされ方としては「k24GP」という形で、「k◯◯」の後ろにアルファベット2つか3つで表されています。
このアルファベットは、メッキの種類を表しています。
この表記があった場合には、鉄などの素材に金メッキ加工をしていることになりますので、金としての価値はありません。
金の取り扱い店でも、金としての買い取りは出来ないようです。
メッキの種類は以下の通りです。
・GP(Gold Plated):メッキ
・GF(God Filled):金張りメッキ
・GR(Gold Rolled):金張りメッキ
・GEP(Gold Electro Plated):電気メッキ
・HGE(Hard Gold Electroplated):電気メッキ
・3M:3ミクロンのメッキ
「750」や「GP」以外にも刻印で注意するべき点
金の装飾品を売ろうと考えている方は、「750」や「GP」といった刻印以外に注意するべき刻印がいくつかあります。
これからご紹介する刻印があった場合は、金としての価値が下がる可能性があります。
〇あとK
日本で使われている金の刻印には、「k24」「k18」のようにアルファベットの「k」が数字の前になっています。
「k」は「金」ではなく「カラット」を意味しています。
この「k」が数字の後ろにきていて、「24k」「18k」というような表記になっている場合があります。
これは「あとk」と呼ばれるもので、ヨーロッパ・ハワイ・東南アジアで製造されたものや、日本国内のとても古いアクセサリーなどに多くみられます。
東南アジアで製造されたものや、日本の古いアクセサリーの場合は、刻印されている金の割合になっていないことが多くあります。
〇「WG」だけ刻印されている
「WG」はホワイトゴールドを表す刻印で、「k18WG」のような刻印で表されます。
しかし、「WG」だけが刻印されている場合には、粗悪品である可能性が高いです。
金がほとんど含まれていない場合もありますので、きちんと鑑定してもらいましょう。
金の現物保有はゴールドバーがお得
金投資を目的とした場合、ゴールドバーを購入する人が多いでしょう。
ゴールドバーは保管しておくだけなので、柔らかい24金(k24・1000)で傷がついても問題ありません。
しかし、装飾品は加工しやすくするため、また傷がつかないように18金(k18・750)などが使われることが多いです。
当然ですが、18金は24金に比べて金の含有量が少ないため、取引価格も下がります。
また、アクセサリーなどで金を購入する場合は、デザイン料や加工料、宝石などの価格が上乗せされますので割高となります。
一方、子どもや孫に金を贈りたいということであれば、装飾品などが喜ばれるかもしれませんね。
お手軽に金を保有したい場合は、スモールバーや金貨もおすすめですが、こちらもスモールバーチャージや加工料がかかっていることは頭に入れておきましょう。
自分で金を保有しておくのであれば、ゴールドバーの購入がお得です。
金を現物保有するメリット・デメリット
お手持ちの金の刻印の意味がお分かりになったでしょうか。
「k18」や「750」以上の装飾品をお持ちであれば、一度鑑定して価格を知っておいても良いかもしれませんね。
さらに金を購入して、金を保有していきたいと考える方もいると思います。
金投資の中でも、金を現物保有するメリット・デメリットはどんなところにあるのでしょか。
まず、メリットとして考えられるのは、なんといっても金の輝きをいつでも眺めることが出来るところです。
金貨や金の装飾品を購入すれば、そのデザイン性まで楽しむことが出来ますね。
また、自宅で保管すれば年間の保管料などがかかることもありません。
反対にデメリットとして挙げられるのは、盗難のリスクがあるということです。
銀行の貸金庫や、金販売業者の保護預かりなどを利用するのも一つの手ですが、こちらは年間の手数料が発生します。
また、株や債券などとはちがい、保有しているだけでは配当や利息などが生まれないというのもデメリットの一つと言えます。
刻印によって金の価値が変わる
刻印されているアルファベットや数字によって、含まれている金の割合が異なります。
お手持ちの金を売りたいと考えている方は特に刻印をチェックしてみましょう。
また、金を保有することで投資としての意味も果たします。
現物保有以外にも、金投資は積立やETFなどもありますので、そちらも検討してみてはいかがでしょうか。