ロフトへ上がるはしごが無い!?DIYではしごを作る方法

ロフトは住まいの憧れですよね!

ですが、マンション等の賃貸住宅では、「ロフトはあってもそこへ上がる階段やはしごがない!」なんてことがあるので注意が必要です。

既製品のはしごもありますが、あまりお金をかけたくないという方はDIYで作ってみるのも良いのではないでしょうか?

今回は、ロフトのはしごについてご説明しながら、DIYでの作り方についてもご紹介していきます。

ロフトとは?メリット、デメリット

ロフトに憧れる方は多いですが、メリットとデメリットがあります。

ロフトの一番のメリットは、空間を有効に使えることです。

ベッドルームの代わりとしてマットレスや布団を敷いたり、収納スペースとして活用することで1階の空間を広く使うことができます。

また、ロフトのある部屋は天井が高くなっていたり勾配天井になっていることが多いので、開放的に感じる場合が多いのです。

なにより、オシャレですよね!

デメリットしては、夏場の熱気がロフト部分にこもりやすい、エアコンが効きづらい、はしごを上るのが面倒で使わなくなることがある、等があげられます。

良い面、悪い面はありますが、一人暮らしの部屋は狭くなりがちですので、そのような方にはメリットは大きいでしょう。

部屋を広く使えれば、DIY等で工夫してオシャレな部屋にできそうですよね。

賃貸住宅と持ち家で変わる、ロフト用はしごのDIYの注意点

ロフト用のはしごをDIYするにあたり、住んでいる家が賃貸マンションやアパート等の賃貸住宅なのか、一軒家や分譲マンションのような持ち家かで注意する点が大きく変わります。

はしごをロフトへ掛けるには、まず、はしごを壁面に固定する必要があります。

しかし、はしごを壁に立て掛けるだけでは不安定です。

登っている最中に、はしごが倒れてしまって大怪我をする危険性があります。

はしごを掛けるバーが壁面に付いている場合は良いですが、そうでない場合はバーもしくは、はしご自体をビス等で固定しなくてはいけません。

持ち家の場合は自分の持ち物ですので、下地が入っている場所を確認してビスを打てば良いわけですが、賃貸住宅の場合そうはいかないこともあります。

場合によっては、契約違反になることもあるからです。

そのため、賃貸ではしごを固定したい場合は、事前に管理会社や大家さんにどの程度までのことが可能か確認しておきましょう。

DIYでつくるロフト用はしごの材料は?

ロフト用のはしごは、既製品ですと木製のものやアルミ製のものが主流です。

一方、金属を加工するのはとても難しいです。

そのため、DIYではしごを作るなら、木製のものとなるでしょう。

木材は、SPF材をお勧めします。

SPF材とは、Spruce(えぞ松)とPine(松)、Fir(もみ)の3種が混在した木材です。

比較的柔らかい材質ですので、DIY初心者でも加工がしやすい材料です。

また、2×4(ツーバイフォー)構法の構造材にも使われる比較的強い材料なので、強度も問題ありません。

2×4構法とは、正式には「枠組壁構法」と呼ばれ、アメリカの住宅に使われていましたが、現在では日本でもハウスメーカー等が建てる住宅で使われている構法です。

2×4構法に使われる材料なので色々なサイズが揃うというのも、DIYをするのに使いやすいですよね。

また、ホームセンターで簡単に手に入るというのも魅力です。

DIYでつくるロフト用はしごのサイズは?

SPF材には、2×4や2×6等の色々な寸法があります。

ロフト用のはしごをDIYで作るには、「側板」という縦に長い部材と、「踏板」という足を乗せる短い板が必要になります。

どちらの部材も1×6程度の材料で作ることができます。

ただし、作るはしごの大きさによっては部材のサイズを変える必要がありますので注意が必要です。

ロフトの床までの高さが高い場合ははしごが長くなってしまい、はしごが捻れるおそれがありますので、側板を2×6程度で作ることをお勧めします。

はしごの幅は、40センチ程度を目安にすると良いでしょう。

40センチよりも狭いはしごだと、窮屈で上りづらくなります。

体の大きい方はもう少し広めにした方が良いかもしれませんね。

その場合は、踏板の厚みも厚いものに変えた方が良いでしょう。

はしごの上りやすさには、踏板の間隔とはしごの角度が大きく影響します。

踏板の間隔が狭い方が上りやすいように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、角度が急なはしごの場合、踏板の間隔が狭いととても窮屈に感じてしまいます。

そのため、はしごの踏板の間隔は、22センチ程度を目安とすると良いでしょう。

その場合、はしごの角度は65度程度にすると上りやすくなります。

部屋の間取りや家具の配置によって、角度や踏板の間隔を調整すると良いでしょう。

DIYでのロフト用はしごの作り方

今回は、壁面にはしごを掛けるバーがある想定でご説明します。

①部屋の間取りや家具の配置によって、ロフト用はしごの角度を決めます。

この角度によってはしごの脚部の位置がわかります。

②側板の長さは、はしごの脚部からはしごを掛けるバーまでではなく、その位置からさらに10センチ程長くしておきます。

この時、側板の脚部は床に沿って斜めにカットしますので、その分の長さも見越しておきましょう。

③ここで側板に、踏板の位置を22センチ程度の間隔でしるしを付けます。

踏板は床と平行になりますが、側板とは垂直になりませんので注意して下さい。

これを2本作れば、側板は完成です。

④次に、踏板をはしごの幅で必要な枚数カットします。

⑥この踏板を、先ほどの側板に付けたしるしに合わせて片側ずつ取り付けていきます。

取り付けには、L型のアングル金物を踏板の下と側板にビスで固定すると良いでしょう。

もっとすっきりとしたデザインにしたい場合は、側板に溝を彫り、そこに踏板をはめ込んだ上で側面からビス打ちをする方法もあります。

ですが、DIYではしごを作るには難易度がかなり上がりますし、固定の安定度を考えるとアングル金物を使用した方が良いでしょう。

もし、溝を彫る方法で作る場合は、側板の厚みが部分的に薄くなってしまいますので、側板に使う木材を厚いものにする等の対策が必要です。

⑦最後に、金属製のフックを側板の上部裏側へ取り付け、バーに固定できるようにします。

また、側板脚部にはゴム製のクッションを貼っておくとガタつきにくく、床も傷つけません。

箱型階段をDIYする方法

これまで、DIYでロフト用のはしごを作る方法をご説明してきましたが、賃貸物件によってははしごを掛けるバーが付いていないにもかかわらず、壁面にビスを打てないことがあります。

そのような場合、簡易な階段をDIYで作ってしまうのも良いかもしれません。

それにはまず、25ミリ程度の板(集成材やランバーコア等)を使って箱を作ります。

その箱をいくつも組み合わせて階段状にするという方法です。

はしごに比べてスペースを取ってしまいますが、階段下が箱になっていますので収納として活用することができます。

また、箱型階段自体が自立していますので、壁や床にビス等で穴を空けなくて済みますし、はしごよりも上りやすく、箱同士をしっかり固定すれば安定感も増します。

賃貸契約の関係で壁等には穴を空けられないものの、部屋のスペースには余裕があるという場合は、この方法を検討してみるのも良いでしょう。

もの作りが好きな方は是非チャレンジを!

最近はテレビの影響もあり、DIY人気が高まっています。

ホームセンター等でもDIY向けの商品が多くありますし、工具のレンタルをしているお店もあります。

今回のロフト用はしごは、塗装の材料や色、ステッカー等の装飾で全く違うものになります。

もの作りは楽しいですし、作ったものにも愛着がわきます。

オシャなロフトにDIYで作ったこだわりのはしごを掛けて、自分だけのオシャレ空間を演出してみるのも良いかもしれませんね。