家の中でくつろいでいるときに窓の外から聞こえてくる騒音は、迷惑なものですよね。
どうにか防音対策をしたいものの、お住まいの家が賃貸であるとどう対策していいのかも悩ましいところですよね。
そこで、賃貸でも可能な防音対策についてご紹介していきます。
窓の外からの騒音の原因は何?
賃貸物件は、さまざまなところに建てられていますよね。
そのため、賃貸物件があるところは人通りが少なく、静かな場所ばかりとはかぎりません。
日常的に窓の外から騒音が聞こえてくる賃貸物件ももちろんあります。
そのような騒音の原因は、いったい何なのでしょうか。
まず、電車の線路の近くに建てられた賃貸物件であれば、電車が通るたびにけたたましい音が聞こえます。
また、賃貸物件の目の前が交通量の多い幹線道路であれば、自動車の通る音も騒音となるのです。
ちなみに、騒音の種類によって周波数に違いがあります。
・高い周波数…踏切の音などの高音
・低い周波数…自動車や電車の重低音
一般的に、低い周波数の騒音より高い周波数の騒音の方が対策しやすいと言われています。
そのため、踏切の音のようなカンカンカンと甲高い音に関しては対策がしやすいものの、電車や自動車が通る低い音に関しては対策が難しいのです。
また、低い周波数である自動車の騒音に関しては、さらに2種類に分けられます。
・振動音…自動車が走ることで建物が揺れて伝わってくる音
・エンジン音…自動車そのものから出るエンジンなどの音
振動音に関しては、建物全体に揺れが伝わることによって音が響いているので、対策のしようがありません。
エンジン音に関しては、建物全体に音が伝わっているのではありません。
音が空気中にある分子を伝わり、それがさらに外壁へと伝わって、最後に部屋の中に伝わります。
そのため、エンジン音は防音対策が可能な騒音ということになるのです。
賃貸でも可能な窓の防音対策!①
賃貸物件にお住まいで、窓からの騒音が気になるということであれば、電車や自動車の騒音という場合が多いことでしょう。
そこで、賃貸でも可能な窓の防音対策についてご紹介していきます。
【窓ガラス断熱シート】
窓ガラス断熱シートとは、いわゆる緩衝材でプチプチと呼ばれるものです。
ただし、緩衝材としてではなく断熱材として作られているため断熱に優れています。
そして、断熱に優れていることから、防音対策にもうってつけなのです。
しかも、価格も手ごろなので気軽に防音対策に取り掛かることができます。
【防音テープ】
窓ガラスに断熱シートを貼り付けても、窓枠に隙間ができてしまうと、そこから騒音が聞こえてくる原因ともなります。
そのため、防音テープでその隙間をふさぐことによってよりしっかりとした防音対策をすることができます。
材質は合成ゴムやウレタンなど多岐にわたり、色も黒や茶色が売られているので、自分の家の窓枠と色を合わせることもできますよ。
防音テープは窓枠の隙間をふさぐことができますが、窓はいざというときの避難経路の一つでもあります。
まったく窓が開閉できなくなるようにふさいでしまうことは避けるようにしてくださいね。
賃貸でも可能な窓の防音対策!②
賃貸物件でも気軽にできる窓の騒音についての防音対策は他にもまだあるので、引き続きご紹介しましょう。
【防音カーテン】
今お使いのカーテンでも防音効果は多少あります。
しかし、防音カーテンは厚手の生地で作られているため、より騒音を軽減する効果を期待できるのです。
防音だけではなく、遮光や遮熱効果があるカーテンもあるので、自分に合ったカーテンを選ぶといいでしょう。
また、カーテンのサイズは窓枠より大きいサイズにするようにしましょう。
窓枠より大きいサイズにすることで、隙間がなくなるためです。
しかし、防音カーテンには注意点があります。
防音カーテンは踏切の音などの高音に効果がより期待できるものです。
そのため、重低音である自動車のエンジン音などを完全にシャットアウトすることは難しいでしょう。
以上の、「窓ガラス断熱シート」「防音テープ」「防音カーテン」を組み合わせることで、より防音効果が期待できます。
防音対策をしてもダメ!他にできる対策とは?
「窓ガラス断熱シート」「防音テープ」「防音カーテン」を駆使しても、やはり窓の外から騒音が聞こえてくるような場合、他にできる防音対策はないのでしょうか。
持ち家であれば、窓を二重窓にしたりなど建物自体をリフォームして対策を講じることができます。
しかし、賃貸にお住まいであればそうもいきませんよね。
このような場合は、「窓用ワンタッチボード」という商品もおすすめです。
窓用ワンタッチボードとは、自分の家の窓枠ぴったりのボードのことです。
オーダー品のため、寸分狂わず作製してもらうことができるのです。
そのため、窓枠を傷つけることもなく、賃貸物件には最適な方法とも言えます。
カラーもいくつかあるので、部屋のインテリアに合わせて選ぶことが可能です。
ただし、窓ガラス断熱シートや防音テープと違って高価な商品です。
騒音がどうしても我慢できないという方であればおすすめではあります。
しかし、その窓のサイズに合わせて作ってもらうことから、他の窓では使用することができません。
賃貸にお住まいであれば、いつかは退去するということを念頭に置いて、対策をどう講じるか検討するようにしましょう。
騒音は窓からだけじゃない!通気口も要チェック!
外から聞こえる騒音は窓からだけではなく、通気口から聞こえる場合もあります。
そこで、賃貸物件でも対応可能な防音対策について触れていきましょう。
通気口は、建築基準法によりどの家にもあるものです。
しかし、その通気口が騒音が聞こえてくる道路などに面した場所にあると、そこから家の中まで騒音が伝わってきます。
できることならふさいでしまいたいものですが、そうもいきませんよね。
そこでおすすめなのが「防音パイプ」です。
防音パイプはポリウレタンでできており、柔軟性があるのでどのような通気口にも使うことができます。
また、引っ越す際は取り出して、そのまま捨てることができるのでとても便利です。
しかも、価格も安く、防音パイプ自体長持ちするのでコストパフォーマンスが非常にいいです。
設置工事も不要なので、通気口からの騒音にお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
賃貸の騒音は窓や通気口からだけじゃない!
賃貸物件に住んでいると、騒音は窓や通気口から聞こえてくるだけではありません。
賃貸物件の多くは集合住宅ですから、隣人の生活音が気になることも多いです。
もしも、自分の部屋の隣人の生活音が気になるということであれば、壁際に本棚やタンスなどの高さがある家具を置くと防音対策になります。
反対に、もしかしたら自分が騒音を出している可能性もあります。
隣人や上下階にお住まいの方に迷惑をかけないように、自分でできる防音対策は行うようにしましょう。
自分でできる防音対策は以下のようなものがあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・壁際にテレビやスピーカーを置かない
・早朝や夜間に窓は開けないようにする
・洗濯機の振動が伝わらないように防音ゴムを敷く
・足音が響かないようにクッションフロアなどを敷く
どれも難しいことではないので、もしも自分が出してしまう騒音が気になるという方は試してみてくださいね。
賃貸でも防音対策は可能!
賃貸物件に住んでいると、窓や通気口からの騒音、隣人が出す生活音に悩むことがあるかもしれません。
しかし、原状復帰しなくてはならない賃貸物件でも、建物に傷をつけることなく防音対策を講じることができます。
どれも難しい方法ではないので、騒音にお悩みの方は一度試してみてくださいね。