近年、とても暑い夏、とても寒い冬と体に堪える気候ですよね。
そんな時に役立つ家電といえば「エアコン」ではないでしょうか。
窓用のエアコンも発売されており、それを購入する方もいるようです。
では、音はどうなのでしょうか。
音が静かなエアコンだとしたら使いやすそうですよね。
窓用エアコンについてご説明していきます。
静かなの?窓用エアコン①メリット
そもそも、窓用エアコンとは一体どのようなものなのでしょうか。
窓用エアコンは、室外機とエアコンが一体になったものです。
取り付ける場所は、その名の通り窓に取り付けます。
「エアコン」と聞いて思い浮かべやすい壁掛けエアコンとは違い、窓に直接取り付けるのです。
室外機部分は窓から外に出します。
電気代はというと、窓用エアコンのほうが、壁掛けエアコンよりも少々値が張ります。
しかし、メリットがたくさんあり、窓用エアコンを使うという方も大勢いるのです。
【工事がいらない】
壁掛けエアコンを新たに取り付けるとなると、壁に穴を開けて取り付けますよね。
ですが、窓用エアコンは窓に取り付けるので、そういった工事が必要ないのです。
【素人でも取り付けられる】
壁掛けエアコンは先ほどもご説明した通り、工事を必要とします。
素人では難しいですね。
窓用エアコンであれば、引き違いの窓に取り付けるので説明書通りに行えば、簡単に設置ができるのです。
取り外しも簡単に行うことができます。
【本体価格が安い】
壁掛けエアコンに比べ、室外機と一体になっているため価格が安いです。
自分で取り付ければ取り付け費もかかりませんね。
では、音は静かなのでしょうか。
次項からご説明していきます。
静かなの?窓用エアコン②デメリット
やはり、壁掛けエアコンが主流になっていることには理由があります。
窓用エアコンのデメリットとなる部分をみていきましょう。
【電気代がかかる】
窓用エアコンは、先ほども触れましたが、本体の価格は安くても壁掛けエアコンに比べ電気代がかかります。
理由としては、壁掛けエアコンと違い、室温に応じた細かな電力消費の抑制を行うことができないのです。
そのため、余計な電気まで使ってしまうことになり、電気代がかかるのです。
【防犯上の問題がある】
窓用エアコンは、先ほどもご説明した通り、引き違いの窓枠に取り付けます。
そのため、窓用エアコンの室外機部分が外にはみ出てしまうので、窓を完全に閉めることが難しくなります。
つまり、常に窓が開いたままの状態となるので、窓用の補助錠などを使って開かない対策をしておくことをおすすめします。
【掃除に手間がかかる】
窓用エアコンでも壁掛けエアコンでも、定期的な掃除は必要不可欠です。
壁掛けエアコンであれば、あまり手間はかかりませんが、窓用エアコンはそうもいきません。
窓用エアコンは掃除の際には、分解しなければならないのです。
このようなことに慣れていない方は、業者に依頼すると良いでしょう。
【使用時の音が気になる】
エアコンは寝るときにも使いますから、できるなら静かなものが良いですよね。
窓用エアコンは実は、少々音が気になります。
使用時に、コンプレッサーの音が鳴ってしまうのです。
運転を停止させると「ドンッ」という大きな音がしてしまうので、慣れるまでは気になってしまうかもしれません。
静かに使いたい!窓用エアコンの音の大きさとは
先ほどもご説明しましたが、窓用エアコンは音が少々気になります。
ちなみに、目安となる音の大きさは以下の通りです。
・40dB 図書館や静かな住宅街
・50dB 壁掛けエアコンの室外機
・60dB 掃除機や洗濯機
では、窓用エアコンの音はどのくらいの大きさなのでしょうか。
窓用エアコンを販売している3社で比較してみましょう。
【トヨトミ】
こちらの会社の窓用エアコンの特徴は、エアコン本体中央部から風が出てくるところです。
音に関しても、2017年モデルは運転音が約10%も前モデルから静かになりました。
・音圧レベル:39dB~44dB
・音響レベル:50dB~55dB
【コロナ】
コンプレッサーの回転をスムーズにさせることで、騒音を抑えています。
また、窓用エアコン特有の「ドンッ」という運転停止音も独自の方法で抑えるように努力しています。
・音圧レベル:40dB
・音響レベル:51dB
【コイズミ】
他の2社に比べ少々音が大きいですが、日中に使うには問題ないでしょう。
掃除がしやすく、市販のエアコン専用スプレーで掃除が可能です。
・音圧レベル:42dB~43dB
・音響レベル:54dB
窓用エアコンの選び方①
安価で業者に頼まずに取り付けられたりと、メリットも多いため、窓用エアコンの購入を考える方もいるでしょう。
では、どのようなことに注目して選べばいいのでしょうか。
【運転音】
やはり買うなら、静かなものが良いですよね。
販売している会社によって表記が異なる場合もありますが、
・運転音
・音圧レベル
・室内運転音、室外機運転音
などといった表記に目を通しましょう。
ここの値が小さければ小さいほど、音が静かなものということになります。
理想は、40dBくらいでしょう。
【対応畳数】
対応畳数とは、エアコンの効き目がどのくらいの広さの部屋に対応できるかを表したものです。
この対応畳数があっていないと、エアコンの効き目を実感することはできません。
ほとんどの場合、店頭では「畳数の目安」と表記がしてあります。
「冷房:6畳~9畳」などと表記がある場合には「6畳から9畳までの部屋なら使えるのかな」と思ってしまいそうですよね。
ですが、このように考えるのは実は間違いなのです。
「木造住宅なら6畳、鉄筋住宅なら9畳」という意味なのです。
選ぶときには、注意してくださいね。
【期間消費電力量】
エアコンを使う上で気になってしまうのが、「電気代」ではないでしょうか。
この「期間消費電力」とは、一年間エアコンを使ったときにどのくらい電気を消費するかの目安になる数値です。
この値が小さいと、エネルギー効率がよく、電気代の節約につながります。
窓用エアコンの選び方②
引き続き、窓用エアコンの選び方についてご紹介します。
【窓のどこに取り付けるのか】
窓枠に窓用エアコン専用の枠組みを設置してからエアコンを取り付けるのが一般的です。
ほとんどの窓用エアコンは引き違いの窓の左右どちらにも設置することはできます。
ですが、まれに左右どちらかにしか、取り付けることができないものもあります。
窓用エアコンと設置する予定の窓が家具などで、片方が塞がってしまっているような場合には、以下の2点をよく確認してください。
・左右どちらに設置するものなのか
・両方につけることはできるのか
【ノンドレンモデルか】
窓用エアコンが冷房運転をするときには、「ドレン水」という水が出てきます。
このドレン水を排出するためのホースが「ドレンホース」です。
このホースはメンテナンスをしなければならなかったりと、何かと面倒なのです。
そこで、この「ドレンホース」のない「ノンドレン」のタイプの窓用エアコンがおすすめです。
できるだけ音が静かで、自分に合った窓用エアコンを選びたいですね。
窓用エアコンの防音対策
「どうしても音が気になる!」「静かに使いたい!」という方に、窓用エアコンの防音対策について最後にご紹介します。
窓用エアコンの防音対策として、最も効果が期待できるのは「防音材を巻き付ける」ということです。
防音材を巻くことで、エアコン本体の音を小さくする効果が期待できます。
ですが、窓用エアコンは「窓」に設置されていますよね。
そのため、エアコンを運転させているときにはエアコンと一緒に窓も振動してしまうので、どうしても音がしてしまうこともあります。
防音対策をしっかりと行っても、完全には音を防ぐことは難しいといえるでしょう。
しかし、日常生活では支障のない大きさともいえます。
対策をしても音が気になってしまうようでしたら、セパレート型のエアコン(ルームエアコン)に変えてしまうことも一つの方法です。
自分のライフスタイルに合ったエアコンを選ぼう!
窓用エアコンについて、ご紹介してきました。
窓用エアコンは、音の大きさなどの理由で、なかなか設置する方も少ないです。
ですが、価格が安く自分で簡単に取り付けることができます。
壁掛けエアコンにはないメリットです。
様々な機種が発売されている今、音に関しても改良がされつつあります。
もし、エアコンの購入を考えている方がいましたら、窓用エアコンも検討してみてはいかがでしょうか。