窓からの侵入を防ぐ!防犯フィルムを貼るのは効果的なの?

持ち家であっても賃貸であっても、防犯対策をしておくことは欠かせません。

今回は、空き巣の侵入経路である「窓」への防犯対策についてお話をしていきます。

対策の一つに挙がる防犯フィルムを窓に貼ることは、空き巣の侵入を阻止するために本当に効果的といえるのかを解説していきましょう。

空き巣の侵入経路の多くは窓!

最近では空き巣以外に居空きや忍び込みといった侵入者もいます。

このような者たちはどこからどのようにして、家やアパートに侵入するのでしょうか。

家や3階以下のアパートの場合、侵入経路は「窓」が最も多く、半数以上も占めています。

そして、窓からどのようにして侵入するかというと、大きく4つ挙げられます。

①無締り

名前のとおり、無施錠の窓などから侵入することです。

意外と鍵を開けっ放しにしている方は多く、4割以上の侵入手段が無締りです。

②こじ破り

ドライバーなどの先端が鋭利な器具を使って、静かに窓ガラスを割ることをいいます。

③打ち破り

バールなどの固い器具を使って、窓ガラスを打って割る手段を指します。

④焼き破り

ガスバーナーで加熱し、その熱を利用して窓ガラスを割る手段です。

これらの方法を5分以内の時間で静かに実施し、部屋の中に侵入してきます。

逆に考えれば、侵入するのに5分以上かかると、侵入を諦める傾向にあるともいわれています。

ですから、窓に鍵をかけることも当然ですが、窓からの侵入に5分以上かかる対策を施すことが大切なのです。

そこで活躍に期待できるのが、防犯フィルムです。

空き巣などの侵入を阻止する効果があるのかを、次からお話ししていきます。

窓の防犯対策に!防犯フィルムとはどんなもの?

空き巣などの侵入手口についてお話をし、窓への防犯対策を施すことが大切とお伝えしました。

そこで、防犯に期待できるものが防犯フィルムです。

ここでは、防犯フィルムがどんなものであるかをお話ししていきます。

ほとんどの方が想像しているとおりのものかもしれませんが、簡単にいえば室内側の窓に貼るフィルムのことを指します。

防犯フィルムの素材はポリエステルが主で、これを窓に貼ることでハンマーなどで窓をたたかれても衝撃を吸収することが可能です。

衝撃を防犯フィルムが吸収することにより、窓ガラスを割れにくくする効果も期待できます。

この防犯フィルムには種類があり、以下のものが挙げられます。

●一般ガラスに貼るもの

一般ガラスは、ガラスの表面がツルツルしているものを指します。

●凸凹ガラスに貼るもの

凸凹ガラスは、すりガラスのようなガラスのことです。

●UVカット付きのもの

以上の3種類があり、部屋の窓がどのような窓かによって選ぶことが可能です。

女性の方には、窓を割れにくくしてくれるだけでなくUVカットの効果も付いている防犯フィルムがオススメですね。

空き巣の侵入を防ぐのに効果的といえるの?

防犯フィルムについてお話をしてきましたが、これを窓に貼ることで本当に防犯に効果的といえるのでしょうか。

無締りの場合はどうにもなりませんが、ほかの3つの侵入手段には効果的といえます。

はじめにもお話ししましたが、空き巣などの侵入者は侵入するのに5分以上かけません。

ですから、5分以上かかるような対策をしておけば、侵入を阻止する可能性が高くなるのです。

そこで登場するのが防犯フィルムですが、これを貼るとどのような効果が発揮されるのでしょうか。

まずは、防犯フィルムの特性でもあるガラスを割れにくくしてくれます。

そのため、ハンマーやバールなどでたたいたとしても、すぐに窓ガラスが割れないため、大幅な時間ロスを与えやすくもなります。

侵入に5分以上かけることができれば、侵入を諦めてくれる可能性も高まるので、防犯フィルムの効果が発揮されることでしょう。

効果が得られないことも!

防犯フィルムが空き巣などの侵入に効果的であることをお話ししましたが、反対に効果が得られないこともあるのです。

実際に、防犯フィルムを窓に貼っているのにも関わらず、空き巣などの被害に遭った方は多く存在します。

それは一体どうしてなのでしょうか。

考えられる理由としては、防犯フィルムの取り扱いが悪かったり、性能を発揮されなかったことが挙げられます。

防犯フィルムの性能を発揮する要素には、以下のようなものがあるのです。

●窓ガラス自体の厚み

●防犯フィルムの材質(総厚さ・粘着力・引っ張る強さ・伸び率・引き裂く強さ)

●防犯フィルムの大きさ

●防犯フィルムを貼る施工精度

これらの要素次第では性能が発揮されにくくなってしまい、防犯に対して逆効果になってしまうこともあり得ますから、選ぶときは十分に注意して選ぶようにしましょう。

効果が高い!防犯フィルムを選ぶときのポイント

防犯フィルムの防犯への効果を高めるためには、窓ガラス自体や防犯フィルムの要素がポイントとなります。

窓ガラスでいえば、ガラスの厚みが5㎜以上なくては防犯フィルムを貼ってもすぐに壊されてしまう恐れがあります。

また、窓ガラスの材質に適した防犯フィルムを選ばないと、すぐにはがれてしまい性能が発揮されないまま使えなくなってしまうこともあるのです。

ですから、防犯フィルムだけではなく、部屋の窓の厚みや材質を知っておくことを忘れずにしてください。

さらに、防犯フィルムの材質も重要なポイントになりますが、なかでも総厚さは大切なポイントです。

防犯フィルムの防犯効果への期待が高まる厚さが、350ミクロンといわれています。

350ミクロン以下の防犯フィルムですと、厚みが薄いためすぐに壊されてしまうことも考えられます。

サイズも大切で、防犯フィルムの商品によっては「窓の鍵周辺に貼ればOK」と書かれているものもあるのですが、防犯効果を高めたいのであれば窓全面に貼るのがオススメです。

そのため、窓のサイズに合ったフィルムを購入するようにしましょう。

大きめのサイズであれば切って調整もできますから、不安な方は大きめのサイズのフィルムを選びましょう。

そして1番重要ともいえるのが、「CPマーク」がついているかどうかです。

防犯フィルムを購入する際は、このマークがついているものを選ぶようにしてください。

CPマークは、警察庁や国土交通省をはじめとする建物部品の民間団体が、「防犯性能の高い建物部品の目録」に記載されている商品につけているマークのことをいいます。

具体的にいうと、多種にわたる侵入攻撃に対し5分以上耐えられる商品にCPマークがつけられているのです。

単に安いという理由で防犯フィルムを選んでも、効果が得られる保証はありません。

CPマークによって防犯機能が高いことを示されているわけですから、こちらを選ぶことをオススメします。

あれば嬉しいものとして、「お見舞い保険」がついている防犯フィルムが挙げられます。

お見舞い保険とは、防犯フィルムを使用していたのにも関わらず泥棒が侵入してしまった場合、業者から支給される保険金のことをいいます。

それだけ防犯効果が高いということに自信がある証でもありますので、選ぶ際の基準にしても良さそうですね。

窓に貼ってみよう!オススメの防犯フィルム

最後に、窓への防犯効果に期待できるオススメの防犯フィルムをご紹介していきます。

先ほどのポイントを踏まえたうえで選びましたので、ぜひ参考にしてみてください。

【透明ガラス用防犯フィルム厚さ360ミクロン】

総厚360ミクロンで、擦り傷に強いハードコートの処理がされている防犯フィルムです。

サイズはA3サイズで2枚入りです。

お見舞い保険がついていて、1回につき一律2万円の支給がされるようです。

参考価格:3,600円(税込)

【凹凸ガラス用防犯フィルム厚さ660ミクロン】

こちらは総厚660ミクロンで、かなりの厚みがある防犯フィルムです。

サイズはA2サイズで1枚入りです。

先ほどの防犯フィルム同様、一律2万円まで支給されるお見舞い保険がついています。

参考価格:4,320円(税込)

窓への防犯対策をはじめよう!

窓は空き巣などの侵入経路として、最もよく使われています。

そのなかでも無締りが侵入手段として多く、これは施錠をする以外に対策はありません。

しかし、施錠だけではガラスを破られて入られてしまう恐れもありますから、ガラスを破られない対策を行うことも大切です。

今回は防犯フィルムについてお話をしてきましたので、効果の高い防犯フィルムを選び、侵入を阻止できるようにしてみてください。