株式投資の損失にはナンピン?計算や計画の有無がカギ?

  • 2018年9月12日
  • 2019年5月31日
  • 投資,

株式投資は、なんといっても利益獲得が魅力ですよね。

ですが、株価の変動により損失に繋がる難点もはらんでいます。

その際役立つのが、ナンピンや損切りでしょう。

損失を最小限におさえるために重要なポイントですよね。

それらは、株式投資を行う方により適正があります。

それぞれに、計算や計画性も必要ですよね。

今回は、株式投資におけるナンピンや損切りについてみていきましょう。

ナンピンは株式投資に必須!?計算をもとに利益獲得を紐解く

初心者のなかには、ナンピンという言葉が聞きなれない方も多いでしょう。

株を購入後に株価の下落がみられることがあります。

その際、下落した株を買い増すことにより、1株の平均取得価格も値下がりますよね。

このような、損失を防ぐ方法をナンピンといいます。

ここではナンピンついて、ある計算式を例としてご説明しましょう。

100円で100株の銘柄の株を購入したとします。

購入後、80円の株価の値下がりがみられました。

次に、100株買い増したとします。

それにより、1株の平均取得価格が90円まで値下がりますよね。

予想通り、その後120円まで株価が値上がりをしたとしましょう。

その際に、ナンピンしているかしていないかの状態により利益の幅が異なるのです。

以下が、それぞれを表した計算式です。

・ナンピンしている状態

{120円-90円}×200株=6000円の利益

・ナンピンしていない状態

{120円-100円}×100株=2000円の利益

平均取得単価を下げるために、ナンピンがいかに重要かがわかるでしょう。

それにより、株価の値上がりと比例して買い増した分ほど利益を生むのです。

計算も計画も無しのナンピンは損失に繋がる

ナンピンと一言にいっても良し悪しがあるのをご存知でしょうか。

それは主に、計算や計画性の有無により左右されるのです。

ナンピンを安易に計画を立てずに行うと、どうなるのでしょうか。

株価が上がる保証がないにも関わらず、計算もせず上がると予想して株を購入する方がいますよね。

特に、初心者の方がこのような行動をする場合が多いでしょう。

それが下落に転じたとき、利益を得ることが難しい場合があるのです。

さらに、上がると信じてやまない状態は危険です。

その際、ナンピンして上がると予想した分の利益獲得を目指してしまうのです。

人間の心理とは怖いものですね。

失敗に気づいたときには、時すでに遅しです。

膨大な損失に繋がるでしょう。

このように、ナンピンにはタイミングが重要だということがわかりますね。

株は、博打で行うものではありません。

緻密な計画によりはじき出されたデータが、ものをいうのです。

このように、根拠のない予想は失敗を招くといえるでしょう。

次項では一転、利益獲得に役立つナンピンの方法をご説明します。

計算も計画も有りのナンピンは利益獲得に繋がる

利益獲得に繋がるナンピンとは、どのようなものでしょうか。

これは、前項でご説明したナンピンと逆の方法を取り入れることで実現します。

例として、分割売買をみていきましょう。

これは、数ある株式投資の方法の一つです。

この方法は、下げ止まりするであろう価格帯を、綿密な計算をもとに割り出します。

株価がその価格帯に入ったら、株を小分けにして購入しましょう。

計画性のないナンピンに比べ、利益獲得の根拠が有ることがわかりますね。

合理的な方法ともいえるでしょう。

このような、計画性のあるナンピンは、初心者では難しいものです。

株式投資に慣れてきたら、ナンピンをしてみるのもよいでしょう。

ですが、あくまでも無理をせず、安定した株式投資を心掛けてください。

損失対応には損切りもある

損失の対応策は、ナンピンだけではありません。

ナンピンと同じく、損切りという方法もあるのです。

損切りは、別名ロスカットともよばれます。

ここでは、損切りについてみていきましょう。

意味としては、損失を最小限に抑えて株を処分することです。

株式投資では、この損切りをいかに効率よくできるかがポイントになります。

損切りのタイミングを逃すと、投資資金を著しく減らすことにも繋がるでしょう。

それにより、株式投資を断念する方も少なくありません。

株価は、日々変動を繰り返すものですよね。

株価の状況により、損をすることもあるでしょう。

反対に、利益獲得に繋がる場合もあります。

そのために、損切りが重要なのです。

これらの変動は、様々な人間の心理を生み出します。

損をしている状態では、株価回復を期待するものですよね。

すなわち、このような心理状態は、株式投資では危険な状態といえます。

特に初心者の場合、損をしたら早急に処分するということを念頭にしましょう。

また、初心者に限らず株式投資を行っている方のほとんどが、含み損を抱えているのです。

含み損は、購入した当時の株価から計算し、現在の株価のほうが安値の状態をいいます。

これは、人間の心理である欲が関係しているでしょう。

それに加え、経済成長の鈍化や情報網の増加も原因の一つとされています。

昨今では、株売買の高速化も目覚ましいですよね。

それらに比例して、株価の下落も早まっているのです。

このような時代、効率的に株式投資を行うには、損切りするタイミングが重要といえるでしょう。

株式投資初心者にもおすすめの損切り!タイミングを逃すとどうなる?

先述した通り、ナンピンと同じく損切りはタイミングが重要です。

損切りのタイミングを逃すと、株価の下落が止まらない状態に陥る可能性が高まります。

特に初心者の場合、このタイミングを逃さないようにすることが大切です。

例として、株式投資を行う際は有名企業の銘柄を購入することも多いでしょう。

安全面でいえば、手堅い選択といえますね。

ですが、それがかえって逆効果になる場合もあります。

有名企業であっても、業績悪化の心配が全くないとはいいきれません。

そのような意識をつい忘れてしまい、株を購入し続けると危険です。

新聞などで大々的に取り上げられていなくても、値下がりがみられる場合は注意が必要でしょう。

そのような場合、購入した銘柄の会社で何か起こっていないか確認することをおすすめします。

決算の計算内容はどうでしょうか。

不祥事は起きていないでしょうか。

これらに改めて注意を払い、有名企業の銘柄を購入すればより安全といえるでしょう。

また、投資資金の効率化も損切りの特徴です。

ちなみに、塩漬け株という投資用語をご存知でしょうか。

これは、損切りをせずに購入した株を保有し続けることです。

このように、いつか株価が値上がりするのを待っている投資家も多いものです。

この塩漬け株は、株式投資の効率化を著しく低下させます。

次項で詳しくご説明しましょう。

株式投資の弊害?塩漬け株を効率的に役立たせる方法とは

塩漬け株を長期にわたり保有した場合、どのような弊害があるのでしょうか。

まず、投資資金の流動性に影響を及ぼしますよね。

留まった投資資金は、当然他の投資に使えなくなるのです。

もし、そのとき株価の値上がりが期待できる銘柄があったらどうでしょう。

このチャンスを逃すことになりますね。

このように、塩漬け株は株式投資において弊害をもたらすといえるでしょう。

では、塩漬け株を効率的に役立たせる方法はないのでしょうか。

そもそも、保有している塩漬け株の銘柄がある程度安定している企業のものであれば、安定的に配当が出ているケースが多いです。

配当が出続けているのであれば、長期で考えたときにそこまで損失を出していないということにもなるのです。

ですから、このような塩漬け株は長い目で見て前向きにとらえることができますね。

また、投資の基本でもある分散投資をすることで、持っている株式全体の含み損をおさえることができる可能性もあるので、銘柄を分散させておくのも一つの方法です。

その銘柄の分散投資でおすすめなのが、TOPIXコア30銘柄を選ぶということです。

これは、日本の代表的な有名企業で構成されています。

そのため、景気が株価にダイレクトに影響するのです。

また、それに比例して配当が増えるのも計算のうちでしょう。

有名企業ゆえ、倒産のリスクが低い点も魅力です。

配当利回りを念頭に、ナンピンや損切りをせず、あえて塩漬け株を保有するのもよいでしょう。

日経平均の先物にも注目です。

塩漬け株とうまく組み合わせれば、利回り向上にも繋がります。

安易な塩漬け株は、当然おすすめできません。

ですが、このように計算しつくされた塩漬け株の効率的な利用は、一見の価値があるといえるでしょう。

ナンピンと損切りは自分の状況により賢く選択しよう!

株式投資の際、損失の対応策には、ナンピンや損切りを行うことが重要です。

ナンピンは、ハイリスクハイリターンのため、株式投資経験者におすすめでしょう。

ですが、ナンピンにより利益獲得を目指すには、緻密な計算がものをいいます。

安易に行うと、膨大な損失に繋がりますので注意しましょう。

また、初心者におすすめな損失の対応策は損切りでしょう。

ですが、ナンピンと同じくタイミングにも注意してください。

損失だけでなく、塩漬け株となる可能性もあります。

塩漬け株は、そのメリットを効率よく利用できれば一見の価値があるでしょう。

ですが初心者には、早めの損切りをおすすめします。