就職や進学をきっかけに、アパートで一人暮らしを始めた人もいることでしょう。
しかし、いざ引っ越した先のアパートでテレビをつけてみたら「テレビが映らない」なんてトラブルがあるかもしれません。
テレビは重要な情報源ですから、映らないと困ってしまいますよね。
そこで今回は、アパートのテレビが映らない場合の原因と対策をご紹介します。
アパートではテレビ(地デジ)は基本的には映るはず
テレビは、私達の生活になくてはならないものとして定着していますね。
中には、テレビを見ること自体が目的ではなく、音が無いと寂しいという理由でテレビをつけている人もいるようです。
そんなテレビですが、かつてはアナログ放送だったものが、2011年に地上デジタル放送へと変わりました。
放送形式の変化を経て、みなさんが入居予定のアパートはテレビ(地デジ)が見られるのでしょうか。
テレビが見られるかどうかは、お住まいの住居がアパートのような「集合住宅」か、あるいは「一戸建て」かによっても大きく変わります。
アパートのような集合住宅の場合は、基本的には地デジが映る設備が既設されていると考えていいでしょう。
ただし、入居対象となるアパートがかなり古い建物の場合はわかりません。
とはいえ、昭和の香りがする物件だとしても、大体の場合は地デジ化に伴って建物に備え付けられたテレビを見るための設備が更新されているはずです。
ですから、何もしなくてもテレビ(地デジ)は映るはずですよ。
仮に、入居先のアパートでテレビ(地デジ)が映らない場合は、大家さんや管理会社に電話で確認をとってみましょう。
もし、大家さんや管理会社に「残念ながら、このアパートは地デジ未対応です」と言われた場合は、後述する対策を行ってみましょう。
アパートでテレビ(地デジ)が映らない原因
アパートでテレビ(地デジ)が映らない原因は、アパート自体が地デジ未対応である場合のほかに、どんなものがあるのでしょうか。
考えられる原因として、アパートに備え付けられているテレビを見るための設備の不調があります。
アパートやマンションといった集合住宅のテレビ施設は、一戸建ての施設に比べると、配線などが少し複雑になっています。
そのため、配線の一部が不調であったりすると、テレビが映らないことがあるのです。
こういった複雑なアパートなどでの地デジトラブルで、考えられる事柄をお伝えします。
●アパートの全部屋のテレビが映らないケースの原因
・ブースターが故障している。
・共用電源のブレーカーが落ちていて、ブースターが動いていない。
・同軸ケーブルの劣化などによって、アンテナからの信号が伝わってきていない。
●アパートの数部屋だけが映らないケースの原因
・アンテナからの信号を分岐器を使って階をまたいで伝えている場合に、上階や下階の部屋で、テレビ端子を個人が交換して失敗したか、または故障している。
・分配器が故障していて、アンテナからの信号が伝わってきていない。
もちろん上記以外にも、複雑な原因が重複してしまって映らない場合もあります。
たとえば、放送の種類が、UHFアンテナ受信、CATV受信、光テレビ受信のいずれかによっても条件が変化しますので、専門的な知識や道具がなければ解決できない問題である場合も十分に考えられます。
そのため、テレビが映らない場合には、知識が無くてもチェックできる部分をセルフチェックしてみてから、大家さんに相談してみましょう。
セルフチェック項目は以下の3つです。
・基本的なテレビの設定がしっかりとできているか。
・テレビ端子が抜けていたり、テレビへの同軸ケーブルの接続が間違えていないか。
・ケーブルが折れ曲がっていないか。
これらはどれも基本的な事ですが、テレビが映らない原因として十分に考えられることです。
アパートでテレビ(地デジ)が映らない場合の対策①
もしも、アパート自体にテレビを見るための設備が無くて映らない場合は、これからご紹介するテレビ(地デジ)を見るための対策をとってみましょう。
●光回線を契約する
みなさんは光回線を契約しているでしょうか。
もし契約をしているなら、オプションを契約すれば、テレビ(地デジ)を見ることができます。
光回線はアンテナと異なり、映像が天候に影響されず、壊れるといったリスクもほとんどありません。
一方で、デメリットもあります。
それは、光回線が通っていないエリアでは使えないことと、月額料金がかかることです。
おすすめは「フレッツ・テレビ」です。
フレッツ光回線の方は、フレッツ・テレビという地デジを見るためのオプションを使いましょう。
フレッツ・テレビのおすすめポイントは、複数台のテレビを使っても月額料金が変わらないことです。
家庭の中で2台以上テレビを使っている場合はお得ですよ。
●ケーブルテレビを契約する
ケーブルテレビのメリットとして、以下のものが挙げられます。
・光回線のエリア外でも見れ、天候に影響されないこと
・地デジのみでなく、CS放送も見ることができること
ケーブルテレビは、会社によって月額料金が変わります。
また、テレビごとにケーブルテレビ専用のチューナーを接続する必要があるので、配線が複雑になるデメリットもあります。
アパートでテレビ(地デジ)が映らない場合の対策②
前項では設備の点から、テレビ(地デジ)を見るための方法をお話ししてきました。
地デジを見る設備がちゃんと整っているのに、アパートでテレビが映らないという場合は、以下を確認してください。
●地デジに対応したテレビであるか
そもそも、テレビで地デジを見るためには、地上デジタルチューナーに対応したテレビ本体が必要です。
地上デジタルチューナーとは、地デジの電波を受信するための装置です。
地上デジタルチューナーは、かなり古い型のテレビでなければ、たいていはテレビ本体に内蔵されています。
しかし、テレビはそんなに簡単に壊れるものではないので、古いものを長く使用している人もいますよね。
そういった古い型の、地上デジタルチューナーが内蔵されていないテレビですと、外付けの地上デジタルチューナーを購入し、取り付けなけれないけません。
●壁のアンテナコンセントとテレビをケーブルで繋いでいるか
当然の話になってしまいますが、壁のアンテナコンセントとテレビの間をアンテナケーブルで繋げないと、テレビに信号が伝わってこないため地デジが映りません。
アンテナコンセントは丸い形をしているので、機器の扱いが苦手な女性でもわかりやすいでしょう。
端子のピンを曲げないように、しっかりと挿し込んでつなげましょう。
アパートでの地デジアンテナ対策におすすめアイテム
アパートに入居してすぐに「テレビが映らないから大家さんが何とかしてください」と訴えるのも正直気が引けるものです。
誰しも波風を立てずに、穏便に生活をしていきたいと思いますものね。
そんな方には「室内アンテナ」がおすすめです。
「室内アンテナ」とは名前そのままの、室内に設置して使用するアンテナです。
正式名称はUHFアンテナと言いますので、ご購入の際には参考にしてみてください。
室内アンテナとは言いますが、屋内・屋外兼用の製品が多いです。
そのため、室内に置いていて電波の受信状況が悪い場合は、ベランダなどに設置するのが良いでしょう。
ただしベランダに設置する際は、予め大家さんの許可を得るようにしてください。
ベランダも賃貸契約している部屋の一部と思いがちですが、実は共用部分となっています。
通常の賃貸住宅では、共用部分の使用方法を大家さんが管理規約として定めており、場合によっては共用部分へのアンテナ設置が禁止されている場合もあります。
契約している以上、管理規約には従わなければいけませんよ。
もし大家さんの許可がおりたら、さっそくアンテナを購入してみましょう。
室内アンテナ選びのポイントは、受信感度、サイズ、デザインです。
使い方はとても簡単で、アンテナ本体を窓際など受信感度が良好な場所に置き、テレビやレコーダーなどとアンテナケーブルで繋ぐだけでOKです。
アンテナの向きをしっかりと調整することが、テレビの映りを良くするポイントですよ。
アパートのテレビが急に映らない!冷静に状況を把握
アパートなどの賃貸物件に住んでいると、「朝まではテレビが映っていたのに、帰宅したら映らない!」ということが起こる場合があります。
テレビが常についている状態が当たり前の生活になっている人もいるでしょうから、突然テレビが映らなくなると焦ってしまいますよね。
そんな焦りやイライラした気持ちを、大家さんやアパートの管理会社にいきなりぶつけてはいけません。
いったん冷静になり、大家さんなどに連絡する前に、なぜテレビが映らなくなったのかを考えてみることをおすすめします。
なぜならば、テレビが映らない原因のほとんどが「テレビ自体がそもそも壊れている」や「テレビが繋がっている配線の接続不良」など、物件ではなく入居者側の問題であることが多いからです。
ちなみに、テレビが映らない原因がアンテナ端子からテレビの間にあったのなら修理費用は入居者が負担し、アンテナからアンテナ端子までに原因があれば貸主負担となるそうです。
大家さんやアパートの管理会社の人にわざわざ来てもらってから、実は自分のテレビが原因で映らなかったという結末では恥ずかしいですよね。
急遽、管理会社の人に来てもらった場合には、出張料を取られる場合もあるそうですよ。
まず、自分側に落ち度がないかよく確認して、それでも映らない場合に初めて、大家さんや管理会社に相談してみましょう。
テレビが映らない原因を見つけることから始めよう
みなさんの所有しているテレビが地デジ対応されていない古い型のものであるか、あるいは相当古い集合賃貸物件にお住まいでない限りは、アンテナコンセントにケーブルを繋ぐだけでテレビが見れるはずです。
テレビが映らない原因には様々なものが考えられますから、まずは自分でチェックできる範囲で原因を探り、その後に適した対処方法をとりましょう。