アパートの光回線速度が遅い!ネット環境を快適にする方法

インターネットを使う人は、老若男女問わず増えてきました。

もう、生活の一部になってきていますよね。

アパートでも、インターネット環境の整っている物件がたくさんあります。

一方で、「光回線速度が遅い」との声もあがっているのも事実です。

アパートの光回線は、なぜ遅いのでしょうか。

また、考えられる原因や対策について、お話します。

光回線に対応しているアパートはネット工事が必要

アパートによっては、すでに光回線が通っている物件も存在します。

わざわざ光回線の工事をしなくても済むため、引っ越しを考えている方からしたら嬉しい特約ですよね。

しかし、ネットの回線を特約にしている物件をよく確認してください。

状況によってパターンがあります。

まず、アパートの特約に「光回線に対応」と記載されている場合は、工事をしなければネットは使用できません。

「対応している」というワードがポイントですね。

具体的に解説すると、電線から回線を引っ張っているだけなので、各部屋に回線が行き届いているわけではないのです。

「ネットが使える」と思い、契約したあとに後悔しても遅いため、よく確認しましょう。

また、ネットを引こうと工事を進めてしまう方がいらっしゃいますが、必ずアパートのオーナーや管理会社に確認しましょう。

アパートのオーナーに確認してから工事しよう

光回線に対応しているだけでは、ネット環境があるとはいえません。

前項でお話したとおり、工事をしなければいけないのですが、勝手に工事をしてしまうとトラブルになります。

工事自体は難しいものではないのですが、アパートの共有スペースにケーブルを引く必要があります。

そして、壁にコンセントを取り付けてからケーブルを引いていきます。

ここまでの作業を見ても、アパートを管理している人に無断で工事する内容ではないことがお分かりいただけますよね。

たとえ小さな穴だとしても、所有者の許可なく工事してはいけません。

大きなトラブルになって、後で後悔しても遅いのです。

必ずアパートのオーナーに確認をして、オーナーの許可を得られたら工事の予約をしましょう。

工事の申し込みから3週間ほどかかるため、工事ができるとなったら早めに予約するとよいですよ。

光回線速度が遅いアパートもある

アパートに光回線が引いてあるケースについてお話します。

「インターネット導入済み」や「インターネット完備」と書かれているアパートは、回線が引かれていることが多いケースです。

アパートの経営者であるオーナーが回線に契約をしていて、各部屋にも工事が終わっている状況です。

そのため、月額に決まった通信料を支払えば、アパートに引っ越ししてからすぐにネットを使うことができます。

料金も、お得であることが多いです。

また、アパートを退去する日が来ても解約金がかからないため、誰でも気軽に利用できます。

しかし、こういった良い面もあれば、デメリットもあります。

それは、回線のスピードです。

同じ回線をアパートの住人で使用するため、どうしても回線速度が遅いといった面もあるのです。

回線スピードについては、実際に使ってみないことには分からないことなので、オーナーさんや管理会社に聞いてみるとよいでしょう。

なお、「インターネット付き」であるアパートの場合は、家賃に通信料金が含まれていることが多いです。

ネットを使う住人がたくさん居ると光回線が遅くなる

「アパートで同じ光回線を住人が使っていると、回線速度が遅くなる」とお話しました。

では、どんなときに遅くなるのでしょうか。

●インターネットを使う住人が増える

「引っ越してきた当初は回線速度が気にならなかったのに、急に遅くなった」ということはありませんか。

その原因は、インターネットを使っている人数が関係してきています。

アパートの住人は入れ替わったり、あらたに家族が増えて人数が増えることもありますよね。

人数が増えた分、インターネットを使う人が多くなれば回線は混み合い、スピードが遅くなってしまうです。

回線の混雑が原因であるかどうかを調べるには、早朝や深夜など、まわりの住人があまりネットを使わない時間帯に回線速度を調べてみましょう。

回線速度の単位は「bps(ビーピーエス)」です。

1秒間に1ビット遅れていれば、1bpsとなります。

一般家庭においては、約20Mbpsが平均回線速度といわれているので、確かめてみてくださいね。

このときに速度が速くなるようであれば、普段は混み合っていることが原因で回線速度が遅いということになります。

アパートの住人が使わない時間帯に使用するなどして、対策していきましょう。

極度に遅い場合は、アパートのオーナーさんに、相談してみるとよいですよ。

プロバイダ側の問題で速度が遅い

早朝や夜間で回線スピードを確認しても遅い場合は、プロバイダに問題があるかもしれません。

プロバイダとは、NTTとインターネットをつなぐ接続部分です。

プロバイダからNTTの基地局へ、そしてNTTの基地局からアパートの光ファイバーへと接続されています。

よって、アパートとNTTの間の通信速度に原因がないとなると、プロバイダの混雑によって回線速度に影響が出ていると考えるのが自然なことです。

プロバイダに原因があるかどうか調べるためには、LANケーブルでパソコンとモデムをつないで、有線LANで通信速度を測っていきます。

原因がプロバイダであり、ご自身で契約をしている場合は、プロバイダを換えることで回線速度が向上しますよ。

プロバイダを換えるときには、大手であれば心配いらないかというと、そうではありません。

大手の場合、決まった期間使用しないと解約金がかかるケースも少なくないため、乗り換えるときはプロバイダに確認ましょう。

無料期間を設けているプロバイダであれば、万が一通信速度が遅くても、解約金はかかりません。

遅い速度のときはパソコン内を軽くして快適に

ここまでは、アパートの光回線の状況と、プロバイダに問題がある場合でお話をしてきました。

最後に、パソコン側の問題に触れていきたいと思います。

インターネットの速度が遅い場合、実は一番多い原因であるのがパソコンです。

何十年も前のパソコンを使っている場合は、パソコンのスペックについて考えてみましょう。

ものを大切にして使うことは、とても大切なことです。

しかし、現在の進化に耐えられない古いパソコンであると、対応することが難しくなってきます。

だからといって、高額なパソコンに買い換える必要はありません。

近年では、パソコンの値段も3万円台で購入できたりと、お求めやすくなってきています。

10年以上のパソコンをお使いの方は、この機会にぜひ検討してみてください。

つぎに、パソコン内のメモリです。

メモリが重たいと、インターネットへの接続が遅くなります。

ディスククリーンアップをして、メモリを軽くしましょう。

また、古いLANケーブルの使用も原因となります。

光回線速度に対応しているLANケーブルでないと、本来の目的を果たせていません。

ケーブルに印刷されている文字を確認してみましょう。

・CAT5 通信速度100Mbps
・CAT5e 通信速度1Gbps
・CAT6 通信速度1Gbps
・CAT7 通信速度10Gbps

CAT5e以上であれば、問題はありません。

また、印刷されている文字だけではなく、断線はないかなども見てみましょう。

速度が遅くなる原因を知って対策する

仕事や趣味で使うことが多いインターネット。

回線速度が遅いと、思ったように進まないもどかしさがありますよね。

まずは、速度が遅くなっている原因を探り、それから対処していきましょう。

快適なネット環境が整うとよいですね。