低金利の現代、預貯金に資産を預けておくだけではなく、さまざまな金融商品に投資をする人が増えてきました。
その金融商品の中でも基本的な「株」「債券」「投資信託」。
この三つの商品についてまとめてご紹介していきます。
これから何かに投資をしてみたいとお考えの方、必見です!
株・債券・投資信託に投資する意味とは?
冒頭でもお話ししましたとおり、現代において預貯金はかなりの低金利です。
このまま銀行にお金を預けておくだけでは、ほとんど金利がつかないです。
また、年金をまじめに支払ってはいても、老後必ず安定した生活が送れるといった確証もありません。
これからの日本の経済状況がどう変化するかも、誰にもわからないですよね。
そうすると、ただ何もせずじっとしているのはいかがなものでしょうか。
このようなことを考えると、自分でリスク管理しておく必要があることがご理解いただけるかと思います。
預貯金ではなく、少し資産を増やせそうなモノと考えると「株」が一番最初に思い浮かぶかもしれませんね。
金融商品は株だけではなく他にもさまざまあります。
「債券」や「投資信託」などですね。
もちろん、他にもたくさんの金融商品が存在しますので、投資に慣れてきたら他にも目を向けてみるといいでしょう。
その、「株」「債券」「投資信託」の基本情報について、これからくわしくまとめていきます。
株の基本情報!ひとまとめにご紹介!
誰でも聞いたことがある「株」。
ですが、実際はどのようなものかご存知でしょうか。
それでは、株についてひとまとめにご紹介していきましょう。
株とは、企業が資金調達のために発行するもののことをいいます。
その株は、証券会社を通じて買うことができ、株を買った人のことを「株主」といいます。
株主はいわば、その企業にお金を出してあげている人ということですね。
株を買うにしても、最初はどの企業の株を買ったらいいか悩むことでしょう。
そのようなときは、自分の身近なモノに関連する企業を選んでみるというのも一つの方法ですよ。
例えば、テレビであれば電機会社、車であれば車会社、飛行機を頻繁に使っているということであれば航空会社でもいいかもしれません。
身近なモノの企業に投資することで、どこか縁遠いと思っていた株が身近なものに変わるきっかけになるかもしれません。
債券の基本情報をひとまとめ!
「債券」はあまり耳にしたことがないという方も多いかもしれませんね。
債券とは、国や地方公共団体、企業などが資金調達のために発行するもののことをいいます。
「それだと、株と同じでは?」と思われるでしょうが、大きく違う点があります。
それは、債券には満期があることと、当初から決められた利率が設定され、定期的に利息を受け取れるという点です。
つまり、満期までの間には定期的に利息を受け取り、満期日には全額投資した金額が返還されるということです。
株には満期日はなく、売却しなければいつまでも株を保有しているということになります。
債券の商品性を考えると、投資した資金は返ってくる、しかも、利息を決まったときに決まった額を受け取れるということなので、株よりなんだかいい気がしてきませんか?
しかし、債券はもちろん預貯金とは違いますので、投資をする際は発行元の信用度が大きく関わってきます。
極端な話を挙げると、今にもつぶれそうな企業が発行する債券は高金利がつきます。
ただし、満期日までにその企業が倒産でもしたら、投資した資金は全額戻ってこない可能性があるのです。
まとめると、安全性が高そうに感じる「債券」も、どこが発行しているかによって大きくリスク幅が異なるということなのです。
投資信託の基本情報!
「投資信託」も、株とは違ってあまり耳にしたことがないという方が多いかもしれませんね。
投資信託とは、たくさんの人から集めたお金をまとめて株や債券などに投資して、そこから出た利益を投資した人に分配するというものです。
投資信託を運用するのは、ファンドマネージャーという投資のプロが行います。
そのため、株や債券のように自分で投資先を具体的に決めなくてもいいという点が魅力ともいえます。
また、株や債券よりも少額で始められるため、初めて投資をされる方にとって実は一番買いやすい商品です。
しかも、個別の銘柄に投資をするわけではないので、リスク分散ができるのがメリットの一つでもあります。
ただし、投資信託にもデメリットといえる点はあります。
それは、株や債券と同様に元本保証がないということと、手数料が高いということです。
株や債券は投資した銘柄や債券発行元がもしも倒産した場合、投資した資金の元本は保証されません。
投資信託は株や債券を買って運用しているものなので、投資信託も元本の保証はないのです。
このように、金融商品にはいいところもあればよくないところもあります。
それをしっかり理解したうえで投資するようにしましょう。
株・債券・投資信託へ投資をするには何から始める?
株・債券・投資信託の基本情報を解説してきましたが、ここでは実際にどうしたらその三つの金融商品に投資できるかをまとめておきましょう。
まず、株についてです。
株を買うためには証券会社に口座を開設しなければなりません。
なぜなら、株式市場に上場している株は証券会社を通じてでなければ買うことができないからです。
証券会社に口座を開設するには、証券会社の窓口へ直接行くか、インターネットからでも簡単にできます。
証券会社には窓口がある大手証券会社から、手軽に始められるネット証券までいろいろな会社があります。
手数料やサービスなどは各社で異なりますので、よく違いをみて選ぶようにしましょう。
次に債券です。
債券は、国が発行する「国債」と企業が発行する「社債」に大きく分けられます。
「社債」は証券会社での取り扱いになりますが、「国債」は銀行でも買うことができます。
もしも、社債を買いたいということであれば、株と同様に証券会社に口座を開設する必要があります。
最後に、投資信託です。
投資信託は、国債と同様、証券会社のみならず銀行などでも買うこともできます。
そのため、新たに証券会社で口座開設しなくても馴染みの銀行で買うことができるので手軽かもしれませんね。
株・債券・投資信託へ投資をする際の注意点のまとめ
ここまで、株・債券・投資信託の基本情報についてお話をしてきました。
それでは最後に、その三つの金融商品に投資をする際の注意点についてまとめておきましょう。
まず、どの商品に関しても元本保証はないということです。
預貯金であれば1000万円まで保証してくれます。
しかし、株・債券・投資信託に限らず、預貯金以外の金融商品には元本の保証はありません。
まずは、その点をしっかり把握したうえで投資するようにしてくださいね。
ただし、債券の一つである「国債」は少し他の商品と異なります。
国債は、日本が元本を保証していることになるので、国がつぶれない限り元本は保証されるということになります。
つまり、国債だけは元本保証といっても過言ではないということですね。
そのかわり、債券としての信用度が高いということになりますから、利率は他のものと比較して低くなります。
次に、株・債券・投資信託のどれも、毎日同じ価格ではありません。
日々その価格は変動しますので、売却や途中解約の際の価格によっては元本割れすることも十分にあります。
その点もよく注意するようにしてくださいね。
株・債券・投資信託!資産運用してみよう
株・債券・投資信託の基本的なことについて解説してきましたがいかがでしたか?
これまで投資をしたことがない方にとって、一歩踏み出すにはどれも高い壁と思えていたかもしれません。
しかし、商品によっては少額から投資できるものもあります。
将来の資産形成のために、資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。