ガス給湯器には、ガス代と電気代がかかります。
ガス給湯器のリモコンの電源は、「つけっぱなしにする人」と「切る人」に分かれますよね。
光熱費は少しでも節約したいものです。
そこで今回は、ガス給湯器のリモコンの電源をどうするのが一番良いのかについて、お話しします。
併せて、アパートなどの賃貸物件でガス給湯器が故障した場合の、正しい対処方法もご紹介します。
電源をつけっぱなしにしている人が多い!?ガス給湯器にかかる費用
お風呂付きのアパートには、必ずガス給湯器が設置されていますよね。
ガス給湯器のリモコンの電源を、つけっぱなしにしている人も多いと思います。
ガス給湯器があるからこそ、私達はお湯を使いたい時に、使いたいだけ使うことができます。
当たり前のようにお湯を使っていますが、薪を燃やしてお湯にしていた時代から考えると、とても便利ですよね。
ガス給湯器を使用するには「ガス代」と「電気代」の2種類の費用がかかります。
ここで、「ガス給湯器なのに、どうして電気代がかかってしまうのか」という疑問がわいてきませんか。
その疑問にお答えしましょう。
ガス給湯器は、水道のパイプに水が流れると同時にガスが着火し、パイプを加熱するシステムで水をお湯にしています。
みなさんがお湯側の蛇口をひねると、ガス給湯器の水量センサーが反応して、ガスが着火します。
そして、温度センサーの働きで、流れるお湯の温度が安定してキープされるのです。
また、水量制御弁によって水量も一定量保持されます。
これらの働きによって、私達は毎日快適にお湯を使えているわけです。
センサーなどのシステムは、ほぼ電気によって動かされています。
実はガスが使用されるのは、実質的にはお湯を作る際のみなのです。
電気はガス給湯器にとって、必要不可欠なパートナーなのですね。
ガス給湯器の電源をつけっぱなしだとガス代はかかっているの?
使用する度にガス給湯器のリモコンの電源をオン・オフするのは、正直面倒臭いですよね。
ゆえに、常に電源がつけっぱなしの状態になっている人も大勢いるでしょう。
では、ガス給湯器を使用していない時にリモコンの電源をつけっぱなしにしていても、ガス代はかかっていないのでしょうか。
ガス給湯器は、使用する際にしかガスを燃やさない優秀な機械です。
ですから、電源がつけっぱなしだからといって、意味も無くガスを燃やしているわけではないのです。
それには、ガス給湯器の流量センサー(流れる水の量を感知するセンサー)が重要な働きをしています。
前項でも少し触れましたが、お湯側の蛇口をひねって一定量の水が給湯器を流れたら、ガスを燃焼させる仕組みになっているのです。
ですから、ガスの消費量は、電源のオンオフには全く関係ありません。
ガス代は、実際に使った量のみかかります。
この事実を知って、アパートのガス給湯器のリモコンの電源が、今この時もつけっぱなしになっている人は、ホッと安心できたのではないでしょうか。
ガス給湯器の電源をつけっぱなしにしないと光熱費の節約に繋がる
前項でガス代に関しては、アパートのガス給湯器のリモコンの電源をつけっぱなしにしても、影響はないというお話をしました。
しかし、その都度電源をオフにすることで、実はガス代の節約をすることができます。
待機ガス代はかかりませんが、常に電源をつけっぱなしにしていると、日々の生活を送る中で、お湯が不要なタイミングでもガスを消費してしまっていることが多いです。
ほんの少しだけ水を出して手を洗う時は、お湯側の蛇口をひねってもすぐにお湯は出てきませんよね。
電源をつけっぱなしにしていると、このような場合でも、給湯器はガスを使ってお湯を作っているのです。
結果として、お湯を使用していないので、とても無駄ですよね。
ですから、その都度電源を切った方が、ガス代の節約になるのです。
まさに「チリも積もれば山となる」ですね。
もちろん、ガス給湯器をその都度消せば、電気代の節約にも繋がります。
大抵のガス給湯器は、待機電力を消費しています。
ある調査では、電源がつけっぱなしの時には平均7.97W、オフの時では平均6.03Wの電力を消費するという結果になりました。
また、電気代の節約だけでなく、火災などのトラブルを予防するためにも電源を切りましょう。
アパートのガス給湯器が壊れたらどうすればいい?①
ここまで読んで頂き、「ガス給湯器のリモコンの電源をつけっぱなしにしない方が、光熱費を節約できる」と知ることができましたね。
さて、ここからはアパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいて、ガス給湯器が壊れてしまった場合の話をしていきます。
ガス給湯器が壊れてしまったら不便で困りますよね。
そのようなときは、どこに連絡すれば良いのでしょうか。
正解は、「大家さんか管理会社」です。
ガス給湯器も含め、アパートやマンションに備え付けられているものが故障した場合は、まずは大家さんか管理会社に連絡を入れてください。
なぜかというと、ガス給湯器は大家さんの持ち物だからです。
入居者であるみなさんは、大家さんの持ち物を一時的に借りているのです。
アパートやマンションの建物だけでなく、備え付けられている物は全部です。
ゆえに、それらが壊れてしまった際には、大家さん負担で修理をしてもらえます。
しかし、入居者が故意に壊した場合は、当然ながら入居者負担で修理を行なわなければいけないので、取り扱いには充分に気をつけてください。
アパートのガス給湯器が壊れたらどうすればいい?②
ガス給湯器のリモコンの電源をつけっぱなしにしていたからといって、ガス給湯器本体が故障する原因にはなりません。
故障の原因は、寿命・過度な負担・一定量以上の激しい雨風・凍結などが考えられます。
ガス給湯器が壊れて、ただ単純に「アパートのガス給湯器が壊れてしまったので修理してください」と大家さんや管理会社に連絡しても、情報が乏しすぎて困ってしまいます。
円滑に話をすすめるためにも、連絡前に以下のことを事前に調べておきましょう。
●ガス給湯器の種類と設置場所
おおまかでも構いませんので、ガス給湯器がどのタイプなのかを伝えると、状況を把握しやすくなります。
設置場所も伝えましょう。
●具体的な症状を把握しておく
今、どのような症状がどこに起きているのかの情報は、修理の準備を行う上でとても重要です。
ですから、メモに記録してしっかりと説明ができるようにしておきましょう。
●給湯器のメーカー、型番、製造年月日をガス給湯器本体で確認しておく
型式が事前に判明していれば、修理業者はどのような部品が必要かの判断をすることができます。
アパートのガス給湯器故障で入居者がしてはいけないこと
最後に、アパートなどの賃貸物件のガス給湯器交換についての注意点をお伝えします。
これは、持ち家のガス給湯器の交換とは異なる、賃貸物件ならではの注意点です。
とても重要な事なので、しっかりと覚えておきましょう。
結論から言いますと、入居者自らが、直接業者に修理の手配をしてはいけません。
ガス給湯器が使えないのは不便なので、一刻も早く直したい気持ちはわかります。
しかし、アパートなどの賃貸物件を退去する際には原状回復が基本です。
ですから、大家さんや管理会社に無断でガス給湯器を交換してしまうと、「元の状態に戻して欲しい」と言われることもあります。
それが、故障による交換だったとしても、です。
大家さんや管理会社は、「入居者が勝手にやったことだから」と、修理代金の支払いを拒否する可能性もあります。
そうなると入居者からすると、いらぬ出費になってしまうと同時に、良い気持ちはしませんよね。
このように、入居者自らが勝手に行動してしまうと、トラブルの原因にもなりかねません。
必ず、大家さんか管理会社に連絡をして、そこから修理業者に依頼をしてもらいましょう。
きちんと手順を踏むことが大切です。
そして、修理してもらったガス給湯器のリモコンの電源はつけっぱなしにせず、エコな生活を送りましょう。
ガス給湯器のリモコンの電源は都度切ろう
いかがでしたか。
ガス給湯器のリモコンの電源をこまめに切ることで、電気代・ガス代を節約できる可能性は高いです。
「スイッチを押すだけ」という簡単なことなので、日頃から心がけてみてはいかがでしょうか。
また、賃貸物件特有の注意しなければいけない点もありましたね。
今後のガス給湯器トラブルが起きた時に役立つので、しっかり覚えておきましょう。