ドアノブは扉を開けるとき、鍵を閉めるときに大切な要といえるのではないでしょうか。
ドアノブの緩みや故障は、ドアの開閉がしにくくなり、外に出られなくなるなどのトラブルの原因になってしまうことがあります。
今回は、玄関のドアノブの緩みなどの故障の原因と改善法を、ご紹介していきます。
玄関のドアノブの緩みの原因はどこに?
あなたの玄関の扉のドアノブに、不具合は見られないでしょうか。
ドアノブの不具合で代表的なものは、扉のガタつきです。
扉のガタつきの症状が進むと、ドアノブが取れそうになってしまうこともあります。
さらに進行すると、ドアの開閉ができなくなってしまうこともあるようです。
一般的にドアノブは、最大で15年程が寿命のようです。
今、玄関のドアノブに緩みやガタつきなどの症状がみられないとしても、今後、玄関のドアノブに緩みがみられたときに、自分でメンテナンスができるようにしておいたほうがいいでしょう。
ドアノブの故障原因には、ドアノブの内部の部品が悪くなっていることや、ドアノブの部品の錆び付きなど、様々なことが考えられます。
ドアノブの緩みに関する原因には、ハンドレバータイプの場合、ハンドレバーの緩みが原因の場合と、台座のネジに緩みがでていることが挙げられます。
ハンドレバーの緩みが原因
あなたの家の玄関に、ハンドレバータイプのドアノブは使っているでしょうか。
玄関には、様々なタイプのドアノブがありますよね。
ドアノブを回すタイプのものや、ドアノブを使うタイプではなく、引き戸式のものなど、玄関といっても家ごとに、それぞれ違うものが使われていますよね。
こちらでは、ハンドレバータイプのドアノブに関してお話します。
玄関で鍵を開け、ドアノブを動かしても、開けにくい経験をしたことはありませんか。
そういった場合は、以下の部分をチェックしてみましょう。
ハンドレバーには、出っ張っている金具がついているはずです。
そのハンドレバーを動かすと、出っ張っている金具が動きます。
ハンドレバーを動かすと、引っ込むこの金具は「ラッチ」と呼ばれています。
ハンドレバーに緩みが出ると、ドアのラッチが動かなくなってしまいます。
ドアの開け閉めがしにくいようであれば、レバーの垂れ下がり具合を確認してみましょう。
レバー部分が下に下がっているようであれば、ハンドレバーに緩みがでている可能性があります。
次項では、ハンドレバーの緩みを直す方法についてご紹介します。
ハンドレバータイプのドアノブの緩みを直す方法
前項で、ハンドレバータイプのドアノブの場合、ドアノブが緩む原因には、ハンドレバーの緩みが関係しているとご説明しました。
ハンドレバーの緩みは、自分で修理することが可能です。
ハンドレバーが緩み、垂れ下がってドアが開けにくくなってしまったときは、ハンドレバーの下部や側面をみてみましょう。
そこに、ハンドレバーの緩みを調整するネジがついていると思います。
ネジは、ドライバーや六角レンチを使って調整ができます。
ネジの調節の仕方は、ネジを少し緩めて、ハンドレバーを左手で自分の体に押し付けてネジを締めつけます。
しっかりと押さえ込みながら、調整用のネジを左回りで絞めましょう。
最後までちゃんとネジを締めれば、ハンドレバーの緩みはなくなるはずです。
ハンドレバーを動かしてみて、正常に動くかどうか確認してみましょう。
この方法で緩みがなくならない場合は、台座のネジの緩みが原因かもしれません。
ドアノブの緩みは台座の緩みが原因なことも
玄関のドアノブを回してもドアが開かない、閉まらないとなると焦ってしまいますよね。
しかし、前述したとおり、ハンドレバータイプの場合はハンドレバーの緩みの調整で、ほとんどのぐらつきが解消されます。
この方法を行ってもぐらつきが直らない場合は、台座のネジの緩みが原因と考えられます。
台座のネジが緩んでしまっていると、扉の表面と台座との間に隙間が発生します。
そんな状態のままでドアノブだけがしっかりと固定されていても、ぐらつきが出てしまいます。
ですから、台座のネジの緩みを直す必要があります。
ドアノブの台座が緩んでいる場合は、ドアノブ自体は正常であることが多いです。
原因はあくまで台座の緩みですので、台座を元通りにはめ込んで、ネジをしっかりと締めれば緩みを改善することができます。
しかし、ネジの穴が大きくなってしまい、ネジを締めても緩みが改善しない場合もあります。
そういった場合は、ネジ穴を狭くするために詰め物をしてネジを締めることで、緩みを改善できるでしょう。
それでもドアノブの緩みが改善されないようであれば、新しいドアノブとラッチを購入して、玄関のドアノブと交換するようにしましょう。
玄関のドアノブを交換する手順①ドアノブの外し方
玄関のドアノブを修理しようにも、ネジ穴が大きくなりすぎて、緩みが改善できなくなってしまった場合など、交換が必要になることもあるでしょう。
玄関のドアノブを付け替えるには、同じタイプのドアノブを購入して、古いものと交換するのが一番簡単な方法だといわれています。
ドアノブもラッチも購入が可能です。
同じ型番のものが、ホームセンターなどでも販売されています。
交換用のドアノブを購入する前に、ドアの厚さやラッチの付いたドア端からドアノブの中心までの長さ、ラッチの付いている金属板の幅や長さ、ドアの開き方などを調べておきましょう。
ドアノブの交換方法ですが、まず古いドアノブを外す必要があります。
古いドアノブをどうやって外せばいいのか、わからない方もいらっしゃると思いますので
こちらでは、ドアノブの外し方についてお話します。
まず、プラスドライバーとマイナスドライバーを用意しましょう。
①最初は、室内側のドアノブの側面にある小さいネジから外していきます。
②ドアノブを取り付けるために丸座を外します。
丸座にカバーがついている場合、マイナスドライバーを用いてネジを緩めましょう。
③外側のドアノブも、側面側の小さいネジから外します。
丸座のネジも同様の手順で緩めていきます。
④ネジをすべて外したら、ドアノブを丸座ごと引き抜きましょう。
⑤ドアの外側についているラッチの金具を分解していきます。
ラッチが外しにくいようであれば、ドアノブが挟まっていた穴からドライバーを入れて、ラッチを取り出します。
ネジがどの部位のものであったか覚えておいて、なくさないようにしておきましょう。
どの部分に取り付けられていたネジなのか、紙などに記録しておくといいでしょう。
玄関のドアノブを交換する手順②ドアノブの付け替え方
前項の古いドアノブの外し方に続き、こちらでは新しいドアノブに付け替える方法をご説明します。
①まずはラッチを取り付けます。
②前項の手順で外したネジを、外した順につけていきます。
ネジを付ける順番は間違えないように気を付けましょう。
ネジが正しい位置に締められているか、ラッチが正常に作動するか確認するため、ネジは緩めに締めます。
ネジを外した順番通り取り付けられたのであれば、ラッチがドアノブを動かせは引っ込むようになります。
③ドアノブを回したときに、ラッチが正常に動くことをみてから、ネジを本締めにするようにしましょう。
④ドアノブに緩みがないかドアノブを回してみましょう。
ドアノブに緩みは出ず、正常に動くならば付け替えは完了です。
玄関のドアノブの緩みを対処するには
玄関のドアノブに緩みが出る原因は、老朽化が主な原因です。
古くなったことにより、ネジが緩んでいるのです。
基本的にドアノブの緩みは、ネジを締め直すことで改善することがあります。
しかし、ドアノブを付け替える必要があるほど、古くなっていることもあります。
その場合は、古いドアノブを外して、新しいドアノブに付け替えましょう。
自分でできそうにない場合は、専門家に相談するといいでしょう。