強烈な窓からの西日対策を窓フィルムで!効果や方法は?

西向きの部屋や周りに遮るものがない家にお住まいなら、景観や採光の良さを感じている反面、西日のキツさも痛感しておられることでしょう。

西日対策には様々な方法がありますが、この記事では特に窓に貼るフィルムでの対策法を重点に施工法や効果をご紹介します。

窓からの西日対策をする前に知っておきたいこと

窓から入る西日はかなり強力なため、西日対策を早急にしたいとお考えのことでしょう。

今回の記事では、西日対策として窓にフィルムを貼るという対策法を中心にご紹介していきます。

フィルムで西日対策をする際、知っておくべきなのが、西日の特性です。

西日対策をしたくなる理由は大きく分けて2つあり、日差しの強さと暑さです。

太陽光の中には、日差しを生み出す光線と暑さを生み出す光線があり、前者が紫外線、後者が赤外線です。

このことを知っておけば、フィルムによる方法にせよ他の方法を用いるにせよ、西日対策をどうしたら良いかがはっきりします。

「日差しの強さで眩しい」「家具や壁の焼けが気になる」ということであれば紫外線対策をすれば良く、室内温度の上昇に困っているのであれば赤外線対策をすれば良いわけです。

窓ガラスに貼り付けるフィルムには、紫外線と赤外線をどれくらい遮断してくれるのかがパーセンテージで記載されています。

窓からの西日対策にオススメのフィルム

窓からの西日対策をフィルムで行おうとしている方にオススメの商品をまとめてみました。

まず紫外線についてですが、売り出されているフィルムの多くが紫外線、UVカット率が90%以上のものです。

カット率が高いものとそうでないものに価格の差はそれほどありませんので、紫外線99%カットを謳っているものを選びましょう。

赤外線については、カット率が30%ほどのものから90%以上カットするものまであります。

こちらも価格はそれほど変わりませんが、フィルムの材質が変わり、窓への貼りやすさなどが変わります。

赤外線について考える際に覚えておきたい点として、赤外線は太陽からも来ますが、室内から室外へ出る赤外線もあります。

西日対策をしようとしておられる方はお気付きのことと思いますが、西日には迷惑な面と有難い面とがあります。

西日対策が必要なお宅は夏場の暑さは厳しい反面、冬場は日中に西日が部屋を暖めてくれ暖房費削減になります。

窓に赤外線遮断効果が見込めるフィルムを貼るのは、冬場にせっかく西日が暖めてくれた室内の熱を出来るだけ逃がさないという効果にもつながります。

こうした点から分かる通り、赤外線カット率、厳密には赤外線反射率の高いものを購入することには多くのメリットがあります。

窓からの西日対策で選びたいフィルム

西日対策で窓フィルムを選ぶ際は、貼りやすさにも気を付けましょう。

窓にフィルムを貼る際に特に手間がかかるのが、美しく貼るという点です。

後述で貼り方をご説明する、水を使って貼り付けるタイプの窓フィルムは、美しく仕上げるための手間と熟練が必要になります。

一方で、販売されている窓用フィルムの中には、フィルム全体ではなくフィルムの外周部分だけを窓に接着させて貼り付けるタイプのものがあり、貼り付け面積が少ないので貼り付け工程も容易になります。

フィルム全体を窓に糊付けするタイプのものでも、フィルムが厚めで何度でも貼り直しが可能で、比較的容易に貼り付けられるようになっているものもあります。

フィルムが厚いほど、貼り付け作業の際にフィルムが折れ曲がってキズがつくことが少なくなります。

当初のフィルム購入の目的は西日対策ですが、フィルムの選択によっては同時に防犯対策もできます。

窓用フィルムの中には、フィルムを貼ることで窓ガラスの飛散を防止したり、割れにくくするものまであります。

窓にフィルムを貼る作業は1日掛かりになる大仕事ですので、予算に余裕があるようであれば西日対策と合わせて防犯対策もしてしまいましょう。

窓からの西日対策!フィルムを貼る際の2つの鉄則

窓からの西日対策としてフィルムを貼る際、貼り付けが容易なタイプを選んだのであれば、説明書に従えば容易に貼り付けることができるでしょう。

ここでは、西日対策用として一般的な窓ガラスフィルムを選んだ場合の貼り付け方のコツを紹介します。

窓ガラス用のフィルムは、予めフィルムに塗られている糊に水を付けることで貼り付けます。

ポイントになるのは、フィルムの保護シートを剥がす手順とフィルムを濡らす量です。

上述した通り、フィルムは少しでも折れるとその部分にキズがつき、一度付いたキズは取り除くことができません。

そのため、窓フィルムから保護シートを剥がす際、決して折り曲げないようにすることが大事なポイントです。

また、貼り付ける際にフィルムを十分濡らすことがもう一つのポイントです。

手順としてまずはフィルムを窓の大きさに合わせてカットしますが、この際窓よりも数ミリ小さくカットすると作業はしやすくなります。

少しでも窓より大きいと、はみ出た部分が窓に張り付かず、そこから空気が入って全体が剥がれてしまいます。

カットができたら、霧吹きに水を入れ数滴食器用洗剤を混ぜたものを用意し、窓から埃を徹底的に除去します。

埃はフィルムと窓の接着を妨げ、その部分に空気が入り込みます。

埃を除去したら窓を乾かす必要はないのですぐにフィルムを貼り付けましょう。

ここで行うフィルムから保護フィルムを剥がす作業が肝心ですので、可能であれば2人以上で作業するのが望ましいです。

保護シートから剥がす際にも、フィルムにはどんどん霧吹きで水をかけましょう。

窓とフィルムが濡れていればいるほど、貼り付けた後もフィルムがスライドするため、微調整がしやすくなります。

ある程度の位置が決まって貼り付けられたら、中心から末端へを鉄則に根気よく空気抜きをします。

西日対策のためにフィルムを窓に貼る作業はここまでくれば、ほぼ完了です。

窓にフィルムを貼る際に知っておくと助かること

フィルムで西日対策をしようという場合、上述した2つのポイントさえ抑えれば、フィルム貼り作業はそれほど難しくはありません。

また、ある程度の妥協をすることも大切です。

専門家に任せることもできる西日対策をあえてDIYで行うのですから、西日対策さえできればそれ以外の部分はある程度妥協しようくらいの心持ちで取り組んでください。

フィルムのカットも、窓のホコリの除去も、空気抜きも、専門家がするようなクオリティーを求めようとすると、何度もやり直しが必要になり、やり直しがさらに汚さを生む悪循環になります。

「こんなもので良いだろう」というくらいの気持ちで、どんどん作業を進めた方が結果的には綺麗になります。

施工が完了して実際に室内温度の低下、眩しさの軽減といった西日対策の効果を実感すると、細かな失敗はそれほど気にならないことでしょう。

その上でお伝えすると、霧吹きに入れる洗剤の量も適当で構いません。

肝心なのは、貼り付けた後もフィルムがスライドして微調整ができることです。

空気抜きに使う道具も、ゴムヘラのようなものでしごいて行きますが、道具は何でも代用が効きます。

大事なのは、フィルムに傷がつかないようにすることと、空気をしっかり出すことなので、例えば物差しに剝がしたばかりの保護シートを巻いたものでも代用可能です。

どうしても抜き切れない空気は、針で穴を開けて抜けば大丈夫です。

西日対策としてこの作業をする場合の大事なポイントをもう一つ加えると、西日で窓が暑くなる前の時間帯に作業するのが良いでしょう。

空気抜きが終わるまでは、出来るだけフィルムと窓は濡れた状態を保ってくれた方が作業はしやすいからです。

窓からの西日対策をフィルムでする際に合わせてしたいこと

西日対策は窓にフィルムを貼ることで、かなりの効果を期待できます。

フィルムを貼った上に、別の対策も加えればさらなる効果を得られます。

多くの方が活用されて効果を実感されているのが簾(すだれ)です。

窓の外がベランダであれば、ベランダの柵に立てることもできますし、窓の外側に垂らすこともできます。

西日対策を徹底的にしたい方の中には、窓の室内側にも簾を垂らし、簾による外側と内側の二重対策をしている方もいらっしゃいます。

昔ながらの西日対策法ですが、簾は今尚多くの方が効果を実感しておられる方法です。

簾が好みに合わないという方は、代わりに遮光や遮熱効果を見込めるカーテンを着けることでも対策ができます。

西日対策にオススメのフィルムを紹介した際に説明しましたが、カーテンにも赤外線、紫外線の遮断率がありますので、ご自分が特に対策したい問題に適したカーテンを選びましょう。

西日対策には窓用フィルムがオススメ

キツイ西日には、窓にフィルムを貼る対策が効果的であり、この方法なら西日が冬場にもたらす恩恵も十分活かせます。

作業に少し手間がかかりますが、フィルムは一度貼ってしまえばその後のメンテナンスもほとんどいりません。

簾やカーテンは洗濯や風で飛ばされないようにする対策が必要になりますので、まずはフィルムで対策を講じ、必要に応じて他の西日対策も講じていくのがオススメの方法です。