宅配業者が不在時に不在票を入れない理由と対策

  • 2018年12月31日
  • 2019年5月31日
  • 暮らし

宅配業者が荷物を配達に来た時に、配送先が不在であれば通常不在票を入れますね。

しかし何故か、不在票を入れないまま荷物を持ち戻ってしまう場合が稀にあります。

不在票を入れてもらわないと、留守の間に配達に来てもらったという事が分かりません。

そのため、再配達依頼もできなくなります。

一度配達に来ているのに、何故不在票を入れていかないのかの理由と、その対策についてご紹介していきます。

宅配業者が不在票を入れないで帰ったことに気づいた理由

通常宅配業者が荷物を届けに来た場合、不在であれば不在票を入れていきますね。

不在票を入れる理由はもちろん、入れておかないと、留守をしていた受取人が配達に来た事に気づかないからです。

帰宅して不在票を見た受取人が、都合の良い日時に再配達依頼をしてくれれば、宅配業者も無駄なく再配達に向かえます。

そう考えると、不在票を入れないという行為は、宅配業者にはデメリットとしか思えません。

また、ネット通販等で商品を購入し、「お問い合わせ伝票番号」の通知をもらったものの、なかなか荷物が届かない場合があります。

心配になってWebの伝票番号検索をし、商品を追跡してみると、何故かWebステータスが「不在のため持ち戻り」となっていたりします。

しかし、その配達日には受取人はずっと在宅をしており、訪問されれば気付かないはずがないという場合もあります。

それに実際、不在であれば入れていくはずの不在票も残っていないのです。

このように、伝票番号で追跡した結果、「これは一体どういう事なのか」という状況が見つかる場合があります。

では本当に、不在票が入れられていなかったのでしょうか。

実際に不在票が入っていなかった理由はどのようなものか

それではまず、受取人が実際に不在だった、もしくは在宅だったが配達に来た事に気づかなかった場合に、不在票が入っていなかった理由を考えてみましょう。

受取人が宅配業者と会えず荷物を受け取ることができなければ、宅配業者は不在票を入れていきますね。

しかし、最近ニュースにもなっていますが、宅配業者の忙しさは大変なものです。

大量の荷物を抱えて配達するも不在の家も多く、そのたびに何度も不在票を書き、持ち戻り処理を行うでしょう。

そのため、単純に不在票を入れ忘れたということも考えられます。

家こそ違え、同じような作業の繰り返しであれば、つい不在票を入れていないのに入れたと勘違いしてしまう場合もあるでしょう。

また、実際には不在票を残したけれど、風で飛んでしまったというケースも考えられます。

これはポスト投函ではなく、家のドアの隙間に挟んでおく場合に起きやすいですね。

それから「不在票が切れていた」という事もあるでしょう。

Web等でもたまに画像がアップされていますが、「不在票が無くなりました」と書かれた手帳の切れ端にメモ書きを残している場合があります。

本来であれば荷物の数を見越し、不在票も多めに用意すべきでしょうが、想定以上に留守宅が多かったという場合もあるでしょう。

そうなると、やむを得ず、その場は不在票を入れないで終わるということも考えられるのです。

宅配業者の決まりや効率的な配達のため不在票を入れない場合も

配達に行って不在の場合に、不在票を入れなかった理由はその他も考えられます。

うっかりミスや突発的な事情ではなく、宅配業者の決まりや都合により不在票を入れない場合もあるのです。

例えば、同じ配達先に何度も訪問する場合があります。

その場合、午前に配達に行って不在だったけれど、午後に在宅の可能性が高いということもあります。

それなら午後にもう一度配達に行ってみて、それでも不在なら不在票を入れるという方法です。

配達に行って不在の度に不在票を入れるのが最善かもしれませんが、手間を考えると必ずしもそうも言えません。

大体の在宅時間を把握していたり、配達のルートを考え午後に行けば在宅の可能性が高いのであれば、あえて何度も不在票を入れる必要もないと考えてのことでしょう。

逆に、そういった場合にも必ず不在票を入れていると、時間もかかり不在票も足りなくなるということが多くなってしまいます。

それが前項で挙げた、不在票が無くなり入れられなかったという状況にもつながります。

また、個人情報を守るための決まりで不在票を入れられない場合もあります。

例えば、表札やポストに名前が書かれておらず、間違いなく荷物の受取人かどうか確認できない場合等です。

特に、転居したばかりでこれまでの配達実績がない場合は、届け先がはっきりしなかったり、宛名や住所の間違い等により対応できないこともあるのです。

受取人が在宅で、対面で宛名、住所の確認ができれば間違いないですが、宛名等を記載した不在票を入れっ放しにするのは厳しい場合もありますね。

在宅していたのに不在・持ち戻りで不在票も入っていないトラブル

ここまで、不在票を入れない理由についていくつか見てきました。

宅配業者の突発的な事情、やむを得ない場合、効率的な配達のため、規則により入れられない等、原因は色々考えられます。

しかし、きちんと在宅していたのに配達に来ず、不在票も入っておらず、Webで確認するとステータスが「不在・持ち戻り」になっていたというケースもあります。

ずっと待っていたのに、何故不在扱いになっているのか、まず不思議ですよね。

さらに、こちらが配達に気づかなかったために不在だと思ったにしても、どうして不在票を入れていないのか、二重に納得できない状況です。

こういった場合、不満に思いながらも、配送担当の営業所に電話連絡し、再配達依頼をする方が多いと思います。

ただ、それだけではやはり納得がいかないと思った場合は、担当の営業所へ連絡した時に、事情を説明して調査依頼するのが間違いないです。

郵便局の「郵便トラブルのQ&A」では、まさにこういった場合の問合せ事例が掲載されており、回答で「未投函の不在票について確認も行い、再配達も行います」と書かれています。

こういった「トラブルQ&A」の事例にもなるくらいなので、同様の状況や問合せがそれだけ多いということですね。

現在は、配達物の多さが問題になっている状況なので、配達に行けず、翌日に処理を回そうと思ったというような事情もあるかもしれません。

不在票を紛失した場合や宛先違いの不在票の対応方法

前項では、不在票を入れない場合のトラブルについて触れました。

それからさらに別のトラブルを見てみると、不在票を受け取ったけれど紛失してしまったという場合もありますね。

また、不在票が届いていたけれど、宛先が知らない人宛になっていたという、間違い伝票が入っていたという場合もあります。

どちらも、どう対応したらいいか迷う内容ですね。

まず、不在票を紛失した場合は、宅配業者の連絡先がすぐ分からない状況のため、Web利用が可能であればWebで調べる必要があります。

Webを利用していなければ、電話番号案内の104番に電話して調べてもらう必要があり、若干手間がかかります。

次に、不在票が届いていたけれど、宛先が知らない人宛になっていたという間違いの場合は、不在票が手元にあるため対応はしやすいと言えます。

Webで調べたりしなくても、担当営業所等の連絡先は記載されているので、そちらに間違い伝票が入っていたことを連絡するだけです。

面倒なので、連絡せずに放置するという方もいるかもしれませんが、間違いの連絡をしないと、ずっと自宅に不在票が入り続ける可能性があります。

本来の宛先の方も荷物の到着を待っているでしょうし、できるだけ間違いだった旨の連絡は早めにしておくのが良いですね。

荷物の保管期限と不在票を入れないでもOKの宅配便を受け取る方法

最後に気をつけたいのが、荷物の一時保管の期限です。

宅配便の保管期限は、大体「直営店に到着した日を含め7日目まで」で、保管期間を過ぎると発送元へ返品となります。

せっかく待っていた荷物も、うっかり受け取り忘れれば、返送・返品となってしまう場合があるのです。

特に、毎回不在がちな方は、再配達の連絡を忘れず行うか、もしくは担当営業所に引き取りに行く等して、忘れないようにしましょう。

また、宅配の配送時間にはほとんど在宅していないという方もいると思います。

自宅で荷物を受け取ることが難しい場合、可能であれば勤務先で受け取る方法があります。

そして、勤務先での受け取りも無理という場合には、宅配ボックスを利用する方法が便利です。

最近、「宅配業者の負担が大きい」というニュースが頻繁に流れていることから、個人宅用宅配ボックスも増えています。

これなら不在票を入れる、入れないという以前に、直接荷物をボックスで受け取ることができるので問題ありません。

しかし、宅配ボックスの利用には、メリットの他に、デメリットもあります。

もし盗難が起きた場合、あくまで自己責任となり、宅配業者が補償をしてくれる訳ではありません。

また、ワイヤーでつないでいても、すぐに切れるようなものであれば、宅配ボックスごと持ち去られてしまう場合も多いのです。

宅配ボックスを利用する場合は、盗難対策のしっかりした造りのものを設置し、リスクも覚悟した上で利用しましょう。

宅配のトラブル対策を行い荷物をしっかり受け取ろう

現在、宅配で荷物を受け取る機会が本当に多いですね。

それだけに、配送業者が不在票を入れない、在宅なのに不在扱いになっていた等、トラブルも色々起こります。

荷物が送られてくることが事前に分かっている時は、不在票のチェックに気をつけましょう。

また、ネットショップで「お問い合わせ伝票番号」を教えてもらったら、Web検索し番号追跡も利用すると便利です。

大切な荷物を受け取ることができず返送されないように、しっかり確認して受け取りましょう。