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仲介手数料を仕訳!不動産屋さんに支払ったときはどうなる?

2018.11.26

アパート経営する大家さんたちの多くは、不動産屋さんに仲介手数料を支払うかと思います。

支払いを終えた後には仕訳を行いますが、簿記にあまり詳しくないとどのように仕訳を行うのかわからない方もいることでしょう。

そこでこの記事では、仲介手数料を支払ったときの仕訳のしかたを解説します。

ほかの仕訳についてもご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

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不動産屋さんに支払う仲介手数料とは?

アパートなどの不動産賃貸業を営む大家さんたちの多くは、不動産屋さんに入居者の募集を委託することでしょう。

委託すれば、不動産屋さんが入居者を探してくれて、自分の所有するアパートなどにあっせんしてくれます。

このとき、無事に入居者が決まったときの成功報酬を、大家さんは不動産屋さんに支払うことになります。

これが仲介手数料なのです。

しかし、仲介手数料と名目されていることは少なく、コンサルティングフィーなどといった別の名目になることが多いようです。

どのくらいの金額で仲介手数料を支払うかというと、一般的には賃料の1ヶ月分くらいとされています。

ですが、不動産屋さんによって金額に違いがあるようですので、委託している不動産屋さんに確認してみてください。

また、委託する不動産屋さんを決める際には、「仲介手数料が安いから」という理由だけで不動産屋さんを選ぶのだけは避けましょう。

入居者の募集から決定までを、大家さんは不動産屋さんに委託することになります。

ですから、仲介手数料の金額の前に、その不動産屋さんの客付け能力が重要になります。

いくら仲介手数料が安くても、客付け能力が劣っていればなかなか入居者も決まりません。

手数料の金額も大切ですが、担当者の能力を見極めることも重要ですから、不動産屋さんに委託する場合はよく考えて選ぶようにしましょう。

そして、委託している不動産屋さんに仲介手数料を支払ったときには、大家さんは仕訳を行わなければなりません。

この仕訳とはいったい何なのでしょうか。

経営に必須ともいえる簿記!仕訳はなぜ行う?

不動産屋さんに委託し、無事に入居者が決まれば、大家さんは仲介手数料を支払います。

支払い終えたら、多くの大家さんは仕訳を行うことになります。

この仕訳とはどのようなものなのでしょうか。

仕訳の前に、まずは簿記についてご説明します。

経営において簿記は必須で重要なものです。

この簿記というのは、「お金やもの出入りを記録するための方法」をいい、どのようなお金がどこから入り、どこへ出て行ったのかまでを、取引のたびに記録しなければなりません。

この簿記は会社では経理の方が行うかと思いますが、経理業務の最終的なゴールは、1年の締めに決算書を作成することです。

言い方を換えれば、決算書作成のための第一歩として簿記があるのです。

この簿記の要となるのが仕訳で、簿記上の取引を「借方」と「貸方」に分け、それぞれに適した勘定科目を用いて振り分け方を定めたものをいいます。

そのため、必ず2つの勘定科目が1つの仕訳で必要となります。

この仕訳を日々の取引が発生したときに行うことで、最終的に決算書の作成へとつながるわけです。

ですから、1つ1つの仕訳を慎重に行うことがとても重要なのです。

また、仕訳を行う目的のひとつには、だれが見てもどのような取引があったかをわかりやすくするためでもあります。

もし、会計士や税理士に委託している大家さんであっても、簿記の知識があるだけで、自分のアパートなどにどのような取引があったかを確認することができます。

経営となれば、少しでも多く利益を出したいと思うでしょうから、どのような費用がかかっているのかを、仕訳が記録された仕訳帳で確認することも大事なポイントですよ。

仕訳に必ず必要!勘定科目って何?

1つの仕訳に必ず2つの勘定科目を用いることをお話ししましたね。

この勘定科目がどのようなものかというと、出入りするお金に付けられた見出しのことです。

仕訳は簿記の要で、簿記はどのようなお金がどこから入り、どこへ出て行ったのかまでを記録しておかなければならないものです。

しかし、「〇月×日に△△商社に対し、現金で××円売り上げた」などと、取引のたびに書くのは面倒ですから、簡潔に単語で表した見出しのようなものを、勘定科目というのです。

そして、この勘定科目は5つの要素にグループ分けされています。

「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」の5つです。

この要素ごとに、仕訳でのルールも決まっています。

そのため、使う勘定科目がどの要素に所属するかも覚えておかねばなりません。

例えば、大家さんが不動産屋さんに支払う仲介手数料の場合、「仲介手数料」という勘定科目は存在しません。

仲介手数料は、「費用」に所属する「支払手数料」という勘定科目で仕訳されます。

この「支払手数料」での仕訳方法については、次項で解説していきます。

仲介手数料を不動産屋さんに支払った!このときの仕訳方法

それではここで、大家さんが不動産屋さんに仲介手数料を支払ったときに行われる仕訳についてみていきましょう。

例として、大家さんが仲介手数料20,000円を現金で不動産屋さんに支払った場合を解説します。

先ほどもお伝えしたとおり、仲介手数料は「支払手数料」という勘定科目を使って仕訳します。

そのため、この仕訳で使う勘定科目は「支払手数料」です。

しかし、仕訳を行うにはあともう1つの勘定科目が必要です。

仕訳はお金の出入りを記録するためのものですから、仲介手数料を「何で」支払ったかを記録として残します。

ここでの例では、「現金で支払った」としていますので、「資産」に所属する「現金」という勘定科目を一緒に使います。

そして、要素ごとに仕訳のルールがあるとお伝えしたように、要素ごとの増減によって借方に書くのか貸方に書くのかが分かれるのです。

支払手数料が所属する費用の場合は、増えると借方に、減るときは貸方に書くように決められています。

現金が所属する資産も同様で、増えれば借方、減るときは貸方に記載します。

例文の場合は、支払手数料が増えて現金が減ることになりますので、借方に支払手数料、貸方に現金をおいて仕訳します。

ここまでを踏まえて仕訳を行うと、

(借方)支払手数料20,000円/(貸方)現金20,000円

というように、仕訳帳に記録されるのです。

不動産賃貸業をする大家さんが使う勘定科目をご紹介!

不動産屋さんに仲介手数料を支払った場合の仕訳方法についてご説明しましたが、このほかにも大家さんが行う仕訳は多くあります。

ここで、アパートなどの不動産賃貸業を営む大家さんが使用する頻度の多い、勘定科目をざっとご紹介しましょう。

前述のとおり、勘定科目は5つの要素に分かれていますので、要素ごとにご紹介していきます。

【資産】

・現金
・預金
・前払費用
・建物
・建物付属設備
・土地

【負債】

・借入金
・未払費用
・前受金
・預り敷金

【純資産】

・元入金
・資本金
・繰越利益剰余金

【収益】

・賃借料(家賃を処理する勘定科目)
・礼金
・更新料
・雑収入

【費用】

・外注工賃
・租税公課(固定資産税などの税金の支払いなどで使う勘定科目)
・支払保険料
・修繕費(20万円以下の設備を修理したときに使う勘定科目)
・水道光熱費
・旅費交通費
・車両費
・通信費
・広告宣伝費
・消耗品費
・支払手数料
・支払報酬(税理士や司法書士に依頼したとき、支払った報酬を処理する勘定科目)
・雑費
・支払利息

場合によっては、ほかの勘定科目を使うこともありますが、ここでご紹介したものは1年の中で1回は、必ずといっていいほど使用します。

ぜひ、要素ごとに覚えておいてくださいね。

仲介手数料以外の仕訳についても解説!

大家さんが仕訳で使用する頻度の高い勘定科目についてご紹介したところで、使用頻度の高い仕訳も解説しましょう。

まずは、毎月仕訳をすることになる、家賃を受け取った場合の仕訳です。

例として、家賃60,000円を現金で受け取った場合でみていきます。

先ほどの勘定科目の中で、家賃に該当するのは「収益」に所属する「賃借料」ですね。

収益の要素は仕訳するとき、増えると貸方、減るときは借方に記載するルールですので、ここでは賃借料が貸方、現金が借方となります。

(借方)現金60,000円/(貸方)賃借料60,000円

以上のように、仕訳されます。

また、毎月とはいえませんが、エアコンなどの備品を修理することも多々あります。

入居者の故意的な故障でない限りは、大家さんが負担することになりますので、こちらの仕訳もみておきましょう。

エアコンの修理費用として、15,000円を現金で支払った場合の仕訳で解説していきます。

エアコンは20万円以下の備品に該当しますから、修理を行った場合は、「費用」に所属する「修繕費」を用いて仕訳します。

支払手数料と同様、修繕費も費用に所属し、増えていますから借方に修繕費をおき、現金を貸方に記載しましょう。

そうなれば、支払手数料のときと同じように仕訳を行えばいいので、

(借方)修繕費15,000円/(貸方)現金15,000円

となるのです。

この記事では、不動産屋さんに支払った仲介手数料を含め、3つの仕訳をご紹介しました。

ほかにも大家さんが行う仕訳は多々ありますから、誤りのないよう、ひとつずつ慎重に仕訳するようにしましょう。

どの要素のどの勘定科目を使うかが大切!

大家さんが行う仕訳について解説してきました。

ここでは3つの仕訳をご紹介しましたが、お金の取引はまだまだたくさんありますので、それぞれに適した勘定科目を使わなければなりません。

そして、どの要素に所属する勘定科目を使うかで仕訳の記載方法も変わりますから、ルールに基づいて仕訳することが大切です。

誤りがあると、決算書などにも影響してしまいますから、慎重に仕訳を行うようにしましょう。

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