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知っておきたい株用語「寄る」とはどんな状況のことか?

2018.11.4

少額投資非課税制度のNISAが開始されてからしばらく経ち、株は以前と比べてより身近な存在になっているのではないでしょうか。

今回は、株投資を始めたばかりの方にも知っていただきたい株用語、「寄る」についてみていきます。

これらの用語とは何なのかを知って、株投資の腕をさらに磨いていきましょう。

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「寄る」「引け」の前に!株価の決まり方とは

今回取り上げる株用語である「寄る」を知る前に、株価がどうやって決まるのかをみていく必要があります。

株価は日々変動しているものですが、これは需要と供給のバランスによって変動しています。

物の値段が需要と供給のバランスによって決定されているように、株も買い注文の価格と数、売り注文の価格と数によって株価が決定しているのです。

企業の業績が好調・新製品の発表・買収合併などの良い情報が発表されれば需要が増える、つまり買い注文が増えるので株価は上昇します。

反対に、業績の下方修正・不祥事・同業他社の不振などの悪い情報が発表されると需要が減る、つまりは売り注文が増えるので株価は下落するのです。

また、発行される株の数も株価に影響します。

株の発行数が増えると、一株あたりの価値は下がることとなります。

これは「株の希薄化」と呼ばれています。

一株あたりの株価は下がるので、株が希薄化したときは売り材料となることが多いです。

しかし、株の発行数が多くなることは「増資」を意味することでもあり、企業の将来性が望める場合は好材料となることもあるのです。

株価を決定する「ザラ場寄せ」と「板寄せ」とは

株価が決定する原理は、買い注文と売り注文のバランスです。

では、具体的にその注文を成立させる方法をみていきましょう。

株の売買を成立させる方法は「ザラ場寄せ方式」と「板寄せ方式」の2つがあります。

この2つは、売買が成立する順番や時間帯が異なります。

まず「ザラ場寄せ方式」ですが、相場の取引時間中に使用される方法で、オークション方式と呼ばれることもあります。

出される買い注文・売り注文を「板(気配値)」と呼ばれる方法で表示します。

それぞれの買い注文・売り注文を合わせて、その都度取引を成立させていくのです。

ザラ場寄せ方式では、「早く出された注文が優先」、「より高い買い注文が優先」、「より安い売り注文が優先」という原則に則って売買が成立していきます。

こうした、より良い条件の注文から次々と売買が成立することから、オークション方式とも呼ばれているのですね。

一方、取引開始時・終了時に使われるのが「板寄せ方式」です。

板寄せ方式とは、次々と売買を成立させるザラ場方式とは異なり、買い注文・売り注文のバランスが良くなるように売買を成立させていきます。

取引開始前の時間帯でも、売り買いの注文は受け付けています。

その時間では多くの注文が入り乱れ、複数の価格帯にさまざまな注文が入るので、板寄せ方式が使われているのです。

この板寄せ方式が使われる最初の取引を「寄り付き」と言いますが、そこで売買が成立することを「寄る」と言います。

また、最後の取引は「引け」と呼びます。

「寄る」とき「寄らない」ときとは?

株は取引きが始まる前の時間帯は、売り買いの注文だけ受け付けていて、板寄せ方式で売買を成立させていきます。

「寄る」とは、取引開始後の最初の取引である「寄り付き」で売買が成立することでした。

この寄り付きでうまく寄ることが出来れば、利益を出せる可能性が出てきますね。

しかし、寄り付きで売買が成立しない、つまり「寄らない」こともあります。

寄らない場合というのは、なぜ売買が成立しないのでしょうか。

まず挙げられるのは、自分の注文に対応するような注文が市場に出されていないということです。

株取引は、投資家が自由に注文を出すことが出来ます。

その注文の売買が対応するようにして、取引は成立しています。

ですので、いくら欲しい銘柄があったとしても、それを売りに出している人がいなければ買うことは出来ません。

また、その反対も同じように、手放したい株があったとしても買ってくれる人がいなければ株を売ることは出来ないのです。

株が寄らない「特別気配」とは?

自分の注文に対応する注文が出ていなければ、取引は成立しないと先述しましたが、他にも取引が成立しない場合があります。

それが、「特別気配」のときです。

特別気配とは、売り買いの注文がどちらか一方に大きく偏っている場合は、ザラ場方式で行われている取引が板寄せ方式に代わるというものです。

通常、取引時間中はザラ場方式ですが、特別気配になると、寄るか寄らないかが決まるときの取引と同じく、板寄せ方式で株価が決まるのです。

特別気配になった場合は、取引時間中でも売買が成立せず、「気配値」と呼ばれる参考価格だけが示される形となります。

こうなった場合は、売り買いのバランスがとれるまでは取引きが行われないので、どんなに売ったり買ったりしたくても出来ないのです。

これは、株価が急落した際などに市場の大混乱を防ぐための措置なのです。

株価が1日の最安値で寄る「寄り底」とは?

1日のうちの最初の取引である寄り付きで、うまく寄ることが出来れば気分がいいものですよね。

また、寄り付きは気分の問題だけでなく、その後の取引を左右する重要な指標でもあります。

その指標となるのが「寄り底」と「寄り天」です。

まず、「寄り底」とは、寄り付きの株価がその日の最安値になることを指します。

寄り底になるということは、その株価で買いたい投資家が多かったということが読みとれます。

寄り底になると、その株価が相場の節となることが多く、その株価が直近の下限の目安となるのです。

その株価を目安に、直近の投資を決められることがあるので、寄り底は一つの指標と言えますね。

しかし、気を付けなければいけないのは、その底値を下回ることがあるということです。

寄り底が直近の下限の目安になるとはいえ、株価はいつどのように急変動するか分かりません。

底値と思われていた株価を下回ると、株価が急落することがあるので注意が必要です。

株価が1日の最高値で寄るのは「寄り天」

1日の最安値で寄るのは「寄り底」でしたが、寄り底よりも注意が必要なのが「寄り天」です。

「寄り天」とは、寄り底とは反対の現象で、その日の最高値が寄り付きであることを指します。

板寄せでの買い注文が多く、寄り付きでの株価は高くなりますが、その後の取引では売り注文が優勢となり結果寄り付きが最高値となるのです。

前日などに何か良い情報が発表され、株価が上がるという期待感から板寄せでの買い注文が多くなります。

しかし、売り圧力の方が強い場合には、投資家が今はまだ高値と判断しているのです。

寄り天になった場合には、

・寄り天の株価が直近の上限の目安となる

・寄り天の際に売り損なうと、利益を減らし続けてしまう

・寄り天で買うと高値掴みになる

という場合が多いですので、注意が必要です。

寄り天になることを見極めるのも大切なことですが、なかなか難しいこともありますよね。

寄り天になってしまったときは、冷静な損切が大切になってきます。

寄り付きはその後の指標になる場合も!

株用語の「寄る」について詳しくみてきました。

寄り底や寄り天は、その後直近の投資の指標ともなりますので、注視しておくと良いでしょう。

寄り底・寄り天に加えて、特別気配も相場の大きな変動と言えますね。

デイトレードでは寄り付きの時間帯に売買を決めてしまうこともある重要な場面です。

慌てずに冷静な判断をしていきましょう。

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