複数の人が生活をしているアパートでは、騒音に悩まされることもあるでしょう。
特に騒音の原因が隣人ともなれば、トラブルに発展してしまうことも考えられます。
そこで当記事では、騒音を気にせずに生活が行える部屋探しのコツや、騒音対策についてご紹介していきます。
アパートでは隣人の生活音が騒音に聞こえる
アパートでは、複数の人が同じ建物で生活しているため、建物の中で生活音が響いてしまうことがあります。
そんな生活音は騒音として聞こえてしまい、隣人トラブルの原因にもなってしまいます。
いくら生活音とはいえ、他人の発している音は騒音と感じてしまうことが多いのです。
また、生活音が騒音に聞こえてしまう原因には2つのことがあげられます。
【時間帯】
もし、隣人が部屋で掃除機をかけていたとしましょう。
掃除機をかけているのが、人の活動している時間帯、つまり日中であれば音が多少響いていてもさほど気にならないはずです。
しかし、深夜に掃除機をかけていたとなれば、騒音に感じてしまうでしょう。
これは、深夜だけではなく、まだ起きている人が少ない早朝でも同じことが言えます。
【音量・音質】
隣人が部屋でテレビを見ており、その音がほんの少し聞こえるくらいであれば、許容範囲という方も多いかもしれません。
しかし、この音が大きな音量であったりする場合や扉の開閉音が大きめだったりする場合には、騒音に感じてしまいます。
隣人の騒音を気にしない!アパートを検索する際のポイント
隣人の生活音が騒音に聞こえてしまう理由が分かったところで、隣人の騒音を気にせずに済むアパートの部屋探しについてみていきましょう。
近年では、アパート探しの際には直接不動産会社に行くのではなく、スマートフォンなどを使ってインターネットから検索をして探すことが多くなってきています。
インターネット検索を行っての物件探しには、主に3つのことがあげられます。
まずは、アパートの造りが「鉄筋コンクリート造であるか」ということです。
鉄筋コンクリート造は木造や鉄骨造と比較して、音が響きにくいと言われます。
次にポイントとしてあげられるのが「間取り」です。
アパートというのは、ほとんどの物件が部屋同士が隣り合った造りをしています。
この隣り合った部屋というのが、リビングであったりすると、壁を伝って隣人の生活音が聞こえてきてしまいます。
騒音を気にするのであれば、リビング同士が隣り合う間取りではなく、自室と隣人の部屋との間に、クローゼットなどの空間を挟んだ間取りがいいでしょう。
最後のポイントは「部屋の位置が最上階や角部屋であるか」ということです。
これらの部屋は、上または左右どちらかに部屋がないため、その分騒音を気にすることがありません。
アパートの内見から隣人の騒音が気になるかそうでないかが分かる!
インターネット検索で気になるアパートがあれば、内見を行うことになるでしょう
この内見で、隣人の騒音が気になるアパートかそうでないかを見極めることができます。
見極める方法としては、以下のようなことがあげられます。
【足音】
アパートの部屋に入ったときに、床が「ギシッギシッ」と鳴ってはいないでしょうか。
このように音が聞こえた場合、他の部屋からの足音が聞こえてくる可能性があります。
【壁際で音を聞く】
アパートの部屋の壁が薄い場合、生活音が漏れてしまいやすいことは容易に想像できるでしょう。
自分の生活音が漏れるということは、隣人の騒音も聞こえてしまいやすいということです。
そのため、隣人の部屋と隣り合う壁際で耳を澄ませて、音が聞こえてこないかの確認を行いましょう。
【窓】
部屋の開口部である窓は、音の出入りもしやすい場所でもあります。
騒音が聞こえてきにくい部屋の窓というのは、ペアガラスや二重窓を採用していたり、シャッターを備え付けていたりします。
そのような窓になっているか確認をしてみてください。
【どのような人が入居しているのか】
アパートによっては、「ファミリー向け」や「学生向け」と謳ったものも存在します。
アパートを選ぶ際には、このように「どのような人が多く住んでいるのか」に着目することが大切です。
自分の生活リズムに近そうな人たちが住んでいるアパートを探してみましょう。
アパートでできる!簡単騒音対策!
ここまで、隣人の騒音が気にならないようなアパートの部屋選びについてご紹介してきました。
これから部屋を決めるという方は、ご紹介してきた方法で快適に過ごすことのできる部屋を探してみてください。
しかし、「もうすでにアパートに住んでいる」という方の中で、隣人の騒音に悩まされているという方も少なくはないでしょう。
そのような方のために、簡単に行うことのできる騒音対策についてご紹介していきます。
【カーテン】
先ほどもお伝えしたように、窓というのは音が出入りしやすい場所でもあります。
そこで、防音カーテンを使うことが対策として考えられます。
防音カーテンは、一般的なカーテンよりも厚手の生地で作られているため、防音効果が期待できます。
【耳栓】
100均などでも購入することのできる耳栓は、遮音グッズの定番です。
ある意味最後の手段ですが、部屋自体に防音対策を施すのが難しい場合に役立ちます。
【防音DIY】
吸音材などを取り付けるDIYでも、騒音対策になります。
ただし、アパートでDIYを行う際には、原状回復ができるようにしましょう。
隣人の騒音が酷い場合には
ご紹介してきたような騒音対策を行っても、隣人の騒音が気になってしまうことがあるでしょう。
その場合には、いくつかの行動を取ることができます。
①アパートの管理会社に連絡
騒音について、具体的なことが分かっていればアパートの管理会社に連絡を取るという手段があります。
この「具体的なこと」というのは、以下のことなどになります。
・騒音の聞こえる時間
・どのような音か
・音の聞こえる頻度
・被害状況
・音の数値(測定ができれば)
このようなことを伝えることで、管理会社は、注意喚起のチラシを配布・掲示を行うなどの対応を行ってくれるでしょう。
②警察・弁護士に相談
①の方法で解決しない場合には、警察や弁護士に相談するといった手段がとれます。
弁護士に相談した場合、お金はかかってしまいますが、内容証明を送るなどの方法があります。
警察では「#9110」といった、相談専用電話で相談することで、対処をしてくれることがあります。
③引っ越し
あまりに騒音が酷い場合には、引っ越しを行うという手段があります。
引っ越しの際には、新たなアパートを探すことになる人もいるでしょう。
その場合には、先述したような騒音が少ないアパートを探してみてください。
アパートの隣人と騒音のトラブルにならないためにできること
ここまで、騒音対策についてご紹介してきましたが、アパートで生活していくうえでは、可能であれば騒音に関するトラブルは少なくしたいものです。
そこで最後に、騒音トラブルを未然に防ぐポイントについてご紹介していきます。
【挨拶は早めに行う】
近年では、アパートに引っ越してきて隣人などに挨拶をしないという人が増えてきています。
また、挨拶をしたくとも、隣人が不在のときのことが多く、できないということもあるでしょう。
このような場合、隣人が「引っ越してきていたことを知らなかった」などということがあり、生活音を出し過ぎていることがあります。
そのため、アパートに引っ越してきたら、挨拶は早めに行うようにしましょう。
【自分の生活音にも注意する】
アパートでは、複数の人が生活をしています。
そのため、自分の出している生活音も誰かの迷惑になってしまうことがあります。
周囲の人に迷惑をかけることのないように、普段から生活音には気を使いましょう。
アパートの騒音対策は万全に
アパートは部屋探しを行う段階から騒音対策を行うことができます。
これからアパートを探す際には、ご紹介してきたことをぜひ参考にしてみてください。
また、隣人の騒音に悩まされた際には、まずは自分で対策を行い、それでも改善しない場合に管理会社などに相談をしてみましょう。
不要なトラブルを起こさないためにも、直接苦情は言わないようにしてください。