帰宅後や休日のプライベートな時間には、趣味などに勤しむという方もいますよね。
音楽を好む方の中には、ギターなどを趣味とする方もいるのではないでしょうか。
しかし、アパートなどの集合住宅では、少しの音でも騒音となることがあります。
ギター演奏となれば、周囲に対する十分な配慮が求められるでしょう。
アパートの住民同士のトラブルを防ぐためにも、ギター演奏をする際の注意点や、騒音の対策法をご紹介していきます。
アパートでは何気ない行動が騒音に
アパートは多くの人が住む集合住宅のため、自らが発する音が騒音とならないよう注意する必要があります。
では、主にアパートで騒音に繋がりやすい音とはどのようなものがあるのでしょうか。
まず挙げられるのが、家族間や来客がある際などの話し声です。
何気なく話している声の音量が、隣の住民にとっては大きく聞こえることもあります。
玄関ドアや窓などを開けて話している場合などは、特にアパート全体に声が響くため、人によっては騒音と捉えることもあるでしょう。
また、音楽を好む方がアパートに住む場合、音楽を聴く際の音量に注意する必要があります。
それに加え、音楽を好む方はギターなどの楽器を演奏することも珍しくありません。
その際には、騒音とならないように様々な配慮が求められます。
これら以外にも、子どもなどが走り回る音、ドアや窓を強く閉める音なども騒音となることがあります。
普段何気なくアパートで生活している中にも、騒音となる原因があることを念頭に置いておくことが必要です。
アパートでのギター演奏の音量は大型車並み?
前項で述べた通り、アパートで騒音となりやすいものの中には、ギターなどの楽器演奏も含まれます。
楽器の中でもギターは、その種類によって音量に違いがあります。
まず、最もシンプルなアコースティックギターですが、例えて言うならば、大型トラックに搭載されているモーターの音と同等の音量になります。
これがアパート内で響き渡っているとすれば、十分騒音であると言えます。
また、ロックなどの音楽を好む方の場合、エレキギターの演奏をするかもしれません。
しかし、このエレキギターの音量は、ジェットエンジンを搭載した飛行機の音と同程度と言われています。
さらに、アンプに繋ぐことで電気の力を利用するエレキギターは、音量調節次第で非常に大きな音量を発します。
このように、種類を問わずギターは十分に大きな音を発します。
そのため、騒音とならないように対策を講じる必要があるのです。
アパートでのギター演奏は時間に配慮して
どの楽器にも言えることですが、上達するためには日々の地道な練習が肝心です。
しかし、述べた通りギターの音量は非常に大きく、周囲からすれば騒音となります。
そのため、ギター演奏をする時間帯に注意する必要があります。
アパートでギター演奏をする場合、なるべくアパートの住民がいない時間帯を狙うのが良いでしょう。
アパートに駐車場がある場合には、そこに駐車されている車の数も参考になります。
駐車場に車が少なければ、多くの住民が出かけている可能性があるため、ギター演奏に適していると言えます。
当然ですが、夜間のギター演奏は控えるようにしてください。
仕事から帰った後など、部屋でギター演奏をしたいところですが、夜間は各住民がリラックスしたり睡眠をとったりする重要な時間帯です。
小さな子どもやご老人が住んでいる場合には、さらに就寝時間も早い傾向があります。
アパートの住民全ての生活ペースに合わせることは困難ですが、夜間のように一般的に見てギター演奏など大きな音量を発することが適していない時間には配慮することが大切です。
ギターに一工夫!アパートでの騒音を防ぐ対策法
アパートでギター演奏をする場合には、ギターに一工夫して騒音となるのを防ぐ方法もあります。
ここでは、いくつかの方法をご紹介していきましょう。
まず、スポンジを使ったギターの音量を押さえる方法があります。
ブリッジの大きさに合わせて切ったスポンジを挟むだけのため、手軽な方法と言えます。
また、お手持ちのピックをサイレントピックに変えれば、音量を抑えるのに役立ちます。
これは、アコースティックギター、エレキギターなどの種類を問わず行える対策法となります。
さらに、アコースティックギターの場合は、サウンドホールに注目しましょう。
楽器店などで売られているサウンドホールを塞ぐアイテムを使えば、騒音対策になります。
サウンドホールの役目である音の拡張を防ぎ、音の響きを緩和してくれるのです。
一方、エレキギターの場合には、アンプにヘッドホンを繋げることで音量を抑えることができます。
このように、アパートでギターの音量に関する対策法には様々なものがあります。
しかし、これらの対策法は特に騒音対策を講じていない通常のギター演奏に比べれば、音量が抑えられるという範囲です。
騒音の心配が一切なくなるわけではないので過信は禁物です。
意外な騒音対策!?カラオケ店でのギター演奏
前項でご紹介したギターの音量に関する対策法は、アパートの構造などによっても効果に違いがあります。
また、方法によってはギター演奏をしている方が音を聞き取りづらくなり、いまいち練習にならないという声もあります。
そのため、騒音を気にすることなくギター演奏を楽しみたいという方は、カラオケ店を利用するのはいかがでしょうか。
カラオケ店は、少し音が漏れたとしても、お互い気にならないという安心感があります。
しかし、利用料がかかるので、店のホームページなどでお得な情報を得るのがおすすめです。
内容は各カラオケ店により違いがありますが、以下をポイントとして利用しましょう。
・平日の昼間に利用して料金を抑える
・フリータイムを利用する
・学割やレディースデイなどを利用する
また、カラオケはあくまでも歌を歌う場所のため、ギター演奏をする旨を受付の際などに店員に伝えましょう。
楽器演奏に関しては断られるケースもあるため、楽器演奏可能かどうかも事前に確認する必要があります。
住まいでよりギター演奏を自由に!楽器可の物件
楽器を演奏をする方にとって理想的な住まいと言えば、楽器演奏ができると謳っているマンションです。
これらは、私達がよく見かけるアパートなどと比べると、ギター演奏による騒音を防げると言えます。
しかし、よく見てみるとその中には「楽器相談可物件」と「楽器可物件」という類似した物件があることがわかります。
まずは楽器相談可物件ですが、これは防音に特化している物件ではなく、あくまでも貸主の好意により楽器演奏を可としているものです。
つまり、楽器演奏をする方も、しない方と同じように入居できるという意味でしょう。
そのため、楽器演奏が可能だからといって、何の配慮もなくギター演奏を行っては、その物件の住民にとっては騒音となる可能性もあります。
一方の楽器可物件ですが、これは楽器演奏をする方が住む専用とも言える物件です。
楽器相談可物件と比べ防音性も高く、ギターなどの楽器演奏を気兼ねなくできるでしょう。
さらに、楽器可物件は2種類のものに分類されます。
1つは楽器防音物件で、これは完全防音を謳っているため、最も防音性が高いものと言えます。
24時間いつでも楽器演奏が可能である物件が多く、時間の縛りがない点も魅力です。
ギターなどの楽器演奏をする方にとっては好条件と言えますが、その分家賃は高い傾向にあります。
もう1つは楽器遮音物件と言い、完全防音とはいかないまでも優れた防音性が備わっているのが特徴です。
楽器にはギターなど様々なものがありますが、まれに音量が著しく大きい楽器に関しては演奏不可としている物件もあるようです。
自分が演奏したい楽器がその範囲にあるか否か、物件が搭載されているホームページなどでよく確認しておきましょう。
ギター演奏は環境を整えて楽しもう
ギターは、音楽の授業に取り入れられるなど、とても身近な楽器です。
そのため、アパートなど住まいで、自分の時間を過ごす際にギター演奏をしたいという方も珍しくありません。
しかし、楽器は大きな音を発するので、騒音などの心配と隣合わせです。
本記事でご紹介した騒音の対策法などを参考に、有意義なギター演奏が望める環境を整えることが大切です。