子どもがいると、窓ガラスにシールやステッカーを貼ることがあります。
窓ガラスの断熱や結露防止でもステッカーやシールを貼ることがあります。
シールやステッカーは、そのままにしておくと、窓ガラスが汚くなるだけでなく、剥がれなくなってしまいますね。
大掃除の時に一生懸命に剥がそうとしても、なかなか剥がすことができません。
頑固にも剥がれなくなってしまったステッカーやシールの簡単な剥がし方をご紹介しましょう。
窓にステッカーを貼る時は剥がすことを前提に
窓ガラスに結露防止や断熱のステッカーやシートを貼っておくと、結露を防止したり断熱の効果があります。
夏なら冷房効果を、冬なら暖房効果を上げます。
冬は結露の防止にもなり、カビやダニの発生を予防してくれますね。
しかし、結露防止のためのシールやステッカーの中には、吸水することで結露を防止するものがあります。
水分を吸ったままでは、カビの原因になりますので、数週間に一度取り換える必要があります。
その時に、水分を吸ったシートを剥がすことになりますね。
シートの中には窓全面に貼って結露を防止するものもあり、剥がす時はかなり大変です。
そのため、窓ガラスにステッカーやシートを貼る時には、剥がす時のことを考えて貼る必要があるのです。
ガラスだけに貼るなら良いですが、窓枠のゴムパッキンには貼らないように注意しましょう。
つい、「大きくカバーする方が効果が高いのではないか」と思ってしまいますが、窓枠のゴムパッキンに貼ると、パッキンの段差で逆に隙間ができてしまい、逆効果です。
また、窓枠にピッタリと貼り付けてしまうと、剥がすのが面倒になります。
全体に2~3mmほど隙間を開けておきましょう。
では、どんな風にシートやステッカー、シールを貼れば、きれいに剥がすことができるのでしょう。
さらに、どんな剥がし方なら、窓ガラスを傷付けることなく簡単に剥がせるのか、その方法も次の章からお伝えします。
剥がし方が簡単に!窓のステッカーの貼り方
ステッカーやシートを貼る時は、剥がすことを前提に貼りましょう。
すると、剥がし方がすごく簡単になります。
子どもがステッカーやシールを貼る時は、さすがに無理ですが、せめて断熱や結露防止のステッカーやシートは、予め準備をしてから貼ると後が楽になります。
まず、ステッカーを貼る時、窓ガラスの汚れをしっかりと落としましょう。
汚れが付いていると、ステッカーやシールもきれいに貼れません。
後で剥がす時も、汚れが残ることがあります。
ガラスをしっかり磨くと、それだけステッカーやシールもきれいに貼れますし、剥がす時も楽になります。
ガラスを磨くのは、普通の中性洗剤で大丈夫です。
しっかりと汚れを取ったら、窓ガラスを磨いてからシールやステッカーを貼ります。
すると、剥がす時も簡単に剥がしやすくなります。
また、ガラスに貼るステッカーやシートには、粘着力が強いものもあります。
ですが、汚れを取って、きれいなガラスに貼るとそれだけ接着面がきれいになりますので、剥がす時も熱を加えるだけで簡単に剥がすことができます。
昔ながらの窓ステッカーの剥がし方
昔から、ステッカーやシールの剥がし方として知られているのは、ステッカーやシールに熱湯をかけるという方法です。
熱湯をかけることで、シールに熱が加わり、さらにお湯で粘着物を溶かします。
しかし、窓ガラスに熱湯をかけるのは、ちょっと危ないですね。
そのため、熱湯をかけてステッカーやシールを剥がす時は、気を付けて行いましょう。
窓ガラスのステッカーを剥がす時、ガラスに熱湯をかけてしまうと床が水浸しになってしまいます。
そこで、熱湯ではなく湯気を当てる方法もあります。
やかんに湯を沸かしたら、やかんの口から出る湯気を当てます。
小さなシールの場合、やかんから出る湯気の熱と水蒸気で剥がすことができます。
面倒なようですが、熱湯をかける時と違い、下に湯が垂れて床が水浸しになることはありません。
しかし、やかんの口の蒸気でステッカーやシールの粘着を剥がしますので、あまり広い範囲で利用することができません。
また、冷めてしまったら効果がありません。
湯気を使ってステッカーやシールを剥がす時には、やけどにも注意してやってみてください。
ドライヤーを使った窓のステッカーの剥がし方
窓ガラスに貼ったシールやステッカーは、熱を加えると剥がしやすくなります。
貼ったばかりなら、ドライヤーを使って熱を当てると、きれいに剥がすことができます。
特に、窓に貼ったピンポイントのシールやステッカーは、それだけで簡単に剥がせます。
ドライヤーは、色々な部分に貼り付いてしまったシールやステッカーを剥がす時にも便利です。
窓ガラス以外にも、タンスや机、キッチンの引き出しなど子どもは色々なところにシールを貼りますね。
ドライヤーの熱は、剥がすものを濡らすことがないため、家具や建具のシールを剥がす時に最適です。
温めたらシールやステッカーの隅を、へらやクレーパ―で持ち上げて剥がします。
専用のへらやクレーパ―がなくても、薄くて固いものがあれば、隅にはさみこんで剥がすことができます。
この剥がし方はとても簡単なので、窓ガラス以外に貼られたシールなどでも、試してみてください。
熱を使わない窓ステッカーの剥がし方
熱を使わない剥がし方では、シールやステッカーに酢・洗剤・ハンドクリームなどを塗って剥がす方法があります。
車用のシールやステッカーは、この方法で剥がすことはできませんが、子どもがいたずらで貼ったシールや結露防止シートなら剥がすことができます。
酢や洗剤を掛けてしまいますので、ステッカーやシールそのものをきれいに剥がすことはできません。
ステッカーの印刷が消えたり、破けることがあります。
窓ガラスの場合は、酢やハンドクリームでもガラスをダメにすることはありませんが、パッキンのゴムが劣化することがあります。
剥がれないからと、大量に付けて垂らさないように注意しましょう。
中には、アルコールを使ったり、マニキュアの除光液で剥がす人もいますね。
しかし、アルコールや除光液は、剥がすものの素材をダメにすることもあります。
また、液体のものは液垂れもしますので、キッチンペーパーなどにしみ込ませて、ステッカーの上からたたいたり抑えたりすると、ステッカーやシールが剥がしやすくなります。
熱を使わないのでやけどの心配はいりませんが、アルコールや洗剤を使うので、使い方には注意する必要があります。
この方法は、窓全体のシートを剥がすにはあまり向きません。
また、車用のステッカーやシールといった、強力な粘着剤を使ったものを剥がすこともできません。
手のひらサイズくらいのステッカーやシール剥がしの時に、やってみましょう。
剥がし剤を使った窓ステッカーの剥がし方
ドライヤーの熱で剥がすと、剥がした後の粘着物がガラスに跡が残ることもあります。
きれいに磨いた後の窓でも残ることがあります。
そこで、キレイに剥がすためには、ステッカー・シール専用の剥がし剤を使うのがおすすめです。
ステッカー・シール専用の剥がし剤は、熱や水を使う剥がし方と違い、剥がす対象を選びません。
窓ガラスは熱に強いので、熱湯でもドライヤーの熱でも大丈夫ですが、タンスや机といった木材の家具の時は、熱で剥がすと素材に影響が出ることもあります。
車に貼ったステッカーやシールを剥がす時も同じです。
車にも貼ることができるステッカーやシールは、雨風にも長年耐えることができるように普通のシールよりも粘着力が高くなっています。
子どもの場合、その違いが解らずに、車用のステッカーを窓ガラスに貼ってしまうこともありますね。
すると、窓ガラスでも剥がすことが難しくなります。
無理に剥がすと、跡が残ったりガラスに傷を残してしまいます。
そんな、なかなか剥がすことができないシールやステッカーを、一番簡単に剥がす方法が、専用の剥がし剤を使うことなのです。
専用の剥がし剤は、スプレータイプと、液体のものがあります。
スプレー剤の成分はリモネンやパラフィン系炭化水素、オレンジオイルや高精製ミネラルオイルです。
リモネンやオレンジオイルは、食器用洗剤にも使われていますので、洗剤で剥がすのと同じ効果があります。
液体の剥がし剤にも、オレンジオイルが使われています。
剥がし剤は、洗剤と同じ成分ですが、より剥がしやすいようになっているのです。
剥がし方は、ステッカーやシールにスプレーしたり、液体を付けたりして剥がすだけです。
ただし、使用の仕方はそれぞれ違いますので、しっかりと指示に従ってご使用下さい。
剥がし剤は100均でも扱っていますので、簡単に購入して使用できます。
窓のステッカーをきれいに剥がそう
窓に貼ったシールやステッカーは、キレイに貼った時はとてもおしゃれになります。
しかし、そのままではやがて汚れて剥がすことになります。
無理に剥がすと、ステッカーが破れて跡が残ってしまいます。
ステッカーやシールの跡を残さず、きれいに剥がせれば、窓ガラスを簡単に元の状態に戻すことができますね。
色々な剥がし方を試して、ガラスを汚したり傷を付けないようにしましょう。