新築の住宅が完成し、引き渡しがすむと、待ちに待った引っ越しです。
しかし、新しい土地で新しい生活を始めるにあたって、不安を抱く方も決して少なくはないでしょう。
このような不安を少しでもなくすために、縁起を担ぎたいところではないでしょうか。
今回は、引っ越しの縁起について、くわしくご紹介していきます。
新築住宅へ引っ越し!縁起のいい日はいつ?
普段生活をしていく中で、人生の節目を迎えることがあるでしょう。
就職や結婚、出産などがその例としてあげることができます。
その中には新築の住宅を建てて、引っ越しを行うことも含まれます。
しかし、新しい土地、新しい住まいでの新生活は、期待もさることながら不安も伴うものです。
そんな不安を少しでもなくすためには、縁起を担いでみましょう。
引っ越しを行う日は「どの日でも問題ない」というのではなく、縁起のいい日というのがあります。
引っ越しに関しての縁起は日取りの他にもありますが、まずは引っ越しを行う日から縁起を担いでいきましょう。
例えば、「六曜」という言葉をは聞いたことがあるでしょうか。
これは、「大安、先勝、友引、先負、赤口、仏滅」のことを指しています。
カレンダーにも記載があるので、目にしたことがあるという方も多いでしょう。
六曜は日本に元々あったものではなく、中国から入ってきたものです。
ちなみに、日本で本格的に使われるようになったのは戦後からです。
そして、この六曜で最も縁起がいいとされているのは「大安」です。
これは多くの人が知っていることかもしれませんね。
では、その他の日はどうなのでしょうか。
新築住宅の引っ越しは縁起のいい日に!縁起が悪いのは?
新築住宅への引っ越しは、できれば縁起のいい日に行いたいものですよね。
しかし、「大安が縁起がいいのは知ってるけど、他の日はどうなの」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
ここからは新築住宅への引っ越しに適している日、そうでない日についてご紹介していきます。
「六曜」では、「一日を通しての縁起」について表しています。
つまり、時間帯によって、縁起がいいかそうでないかが表されているのです。
では、それぞれについて見ていきましょう。
●大安…一日を通して縁起がいい
●先勝…午前・夕方6時から夜間は縁起がいい
●友引…昼は縁起が悪いが、その他は縁起がいい
●先負…午前は縁起が悪く、午後からは縁起がいい
●赤口…11時から13時は縁起がいいがこの時間以外は縁起が悪い
●仏滅…一日を通して縁起が悪い
一般的には、このように認識されています。
そのため、大安以外の日でも、縁起が悪いとされる時間帯を避ければ縁起はよいことになります。
また、仏滅に関しては「物滅」とし、「過去の物事が滅ぶ」という考えから、「新たなスタート」としてあえて引っ越しなどを行うという人もいるようです。
新築住宅へ大安に引っ越し!費用は変わるの?
ここまで、新築住宅への引っ越しは縁起がいい日に行うことをおすすめしてきましたが、最も縁起がいいとされる大安に引っ越しを行うことになった場合、費用に変化はあるのでしょうか。
大安に引っ越したいと思う人は多いでしょうし、すると費用が高くなりそうな気もしてきますよね。
しかし、六曜によって値段に差が出てくるのは、冠婚葬祭のときくらいです。
つまり、引っ越し費用に差はありません。
引っ越し費用が高くなりやすいのは、六曜によるものではなく、もっと単純に「時期」です。
多くの場合、就職したり進学する学生などで3~4月に引っ越しが集中しやすいので、その時期には金額が高くなりやすいです。
引っ越しを業者に依頼する場合、できるだけ費用を抑えるには、この時期を避けるといいでしょう。
観葉植物が新築住宅引っ越しの縁起物?
「万年青(おもと)」という植物をご存知でしょうか。
この万年青は新築住宅への引っ越しにピッタリな縁起物です。
万年青の歴史は江戸時代までさかのぼります。
徳川家康が江戸城に移る時に、この万年青を3つ献上されました。
この後、江戸はご存知の通り、200年以上もの長い間繁栄しました。
このことから、万年青は縁起のいいものとされているのです。
また、万年青は赤い実をつけるのですが、この赤い実のついた万年青は「子孫繫栄」を意味しています。
新築住宅に運び込む際には、まだ荷物などがない状態にしておきましょう。
事前に運び込むことができない場合には、他の荷物よりも先に家の中に入れてください。
そして、飾る場所は、鬼門にあたる場所がおすすめです。
鬼門に配置することで、「鬼門閉じ」となり、邪気が入ってこなくなるのです。
近年では、万年青はたくさんの種類が販売されています。
好みの物を選んでみてもいいかもしれませんね。
新築住宅以外には盛り塩がおすすめ!
「新居に引っ越し」と言っても、引っ越しは何も新築住宅だけに限りません。
中には、中古物件に引っ越す方もいるでしょう。
このような方は、「盛り塩」を行っておくことをおすすめします。
盛り塩と聞くと、あまり縁起がいいようには思えないかもしれませんが、そもそも盛り塩は縁起を担ぐことや厄除けの意味を持っています。
そのため、正しい盛り塩を行うことで、縁起のいいものになるのです。
では、正しい盛り塩の方法とは、どのようなものなのでしょうか。
市販されている塩には様々な種類がありますが、盛り塩を行う際には、海水から作られたものを使いましょう。
また、一般的な盛り塩の形は三角錐です。
水を少し含ませると、形を整えやすいでしょう。
盛り塩は、玄関周りや、部屋の隅に置いておくことで、悪い空気を浄化してくれます。
ここで気をつけたいのは置きっぱなしにしてしまうことです。
一度盛り塩をしたら、そのまま置いておいてもいいような気もしますが、設置から1~3時間経ったら片づけをしてください。
長期間置いておくと、反って縁起の悪いものになってしまいます。
1~3時間が経ったら、必ず処分しておきましょう。
引っ越しは雨の日が縁起がいい!?
引っ越しは、雨の日に行うと縁起がいいということを聞いたことはありますか。
実は、これは引っ越しに限らず、結婚式などといったお祝い事も雨の日は縁起がいいと言われているのです。
しかし、雨の日はどんよりとしていて、引っ越し作業もはかどるとは言い難いものです。
そのため、縁起がいいとは思えないかもしれませんが、「恵の雨」や「禊の雨」、「雨降って地固まる」などという言葉もあります。
このような言葉からわかるように、雨は何か作業をする際には煩わしく感じることもありますが、ときには必要になることもあります。
そのため、気持ちが前向きになる、いい運が降ってくるなどという意味があるのです。
なかなか、新築住宅への引っ越し当日に雨が降るように狙って進めることは難しいですが、雨が降ることを願いながら、引っ越し当日を待つのもいいかもしれませんね。
新築住宅への引っ越しは縁起がいい日に行おう!
新築住宅への引っ越しは、人生の節目になるという方が多いのではないでしょうか。
縁起がいい日に引っ越しを縁起物と一緒に行うことで、新たなスタートへの不安も軽減することでしょう。
今回ご紹介したほかにも、たくさんの縁起担が存在します。
引っ越しの際にできそうなものを取り入れてみてはいかがでしょうか。