アパートの駐車場で子供が遊ぶ光景を見かけたことはありますか。
出入りする車にとって接触しないか危険ですし、ボールをつく音や遊んでいる子供の声を騒がしく不快に感じる人も少なくありません。
これらを注意しようとしても、隣近所と険悪な関係になるのは避けたいですよね。
どうすれば住民同士がトラブルにならず、円満に解決出来るのかご紹介します。
アパートの駐車場で子供が遊ぶのを注意するには?直接?第三者?
アパートの駐車場で子供が遊ぶことが日常化している場合、騒音に加え、車の出入りの妨げになりますし、何より危険です。
しかし、相手は今後も付き合いのある隣近所なので、注意する際には配慮が必要でしょう。
では、実際どういう注意の仕方が適切なのか悩みますよね。
見かけたその場でさりげなく注意することも可能ですが、直接だと口論になりかねません。
言い方によっては反感を買い、逆恨みなどさらにトラブルがひどくなる恐れがあります。
また、そのときには問題がなかったとしても、以後わだかまりが残ることも考えられます。
原則として、第三者を介して注意した方が良いでしょう。
第三者を介せば匿名での注意となり、誰からの苦情か分からないので住民同士が険悪になることもありません。
アパートの駐車場ならば管理会社か大家に相談してみましょう。
電話で連絡をすれば対応してくれます。
面倒だとしても住民同士の直接交渉は避けましょう。
アパートの管理会社(大家)へのクレームの伝え方は?
管理会社(大家)へクレームを入れる際は電話で大丈夫です。
ただし、前もって何を伝えると良いか冷静に整理してからにしましょう。
騒音などで苛立ち興奮していると、つい感情的になりがちです。
感情のまま文句を言う形になってしまうと管理会社(大家)に悪い印象を与え、こちらがクレーマーになりかねません。
まず、管理会社(大家)に伝える必要がある項目は次のようになります。
1、自分の住所
2、アパート名
3、号室
4、自分の名前
これらを伝えると管理会社(大家)の対応がスムーズです。
管理会社(大家)は複数のアパートを管理していますので、分かりやすいようにしっかり伝えましょう。
次にクレームの内容を伝えます。
1、いつ
2、どこで
3、誰が
4、何をして
5、どう困っている
6、どうして欲しい
例えば、「毎日夕方にアパートの駐車場で、他の部屋の子供(号室が分かれば号室も)が、遊んでいるので、接触事故になる恐れがあり、騒音にも困っています。アパートの駐車場で子供が遊ぶのをやめさせてもらえませんか」という内容をお伝えします。
情報が多いほど管理会社も把握がしやすいので、対応が早くなる可能性があります。
分かる範囲で詳しく伝えましょう。
クレームを受けた後のアパートの管理会社(大家)の対応は?
一般的にはクレームを受けた後、管理会社(大家)は次のような手順で段階を踏んで対応します。
まず、共同掲示板(貼り紙)や全世帯への文書による通達です。
例えば「アパートの駐車場で子供が遊ぶのは駐車場は車の出入りもあり、危険です。駐車場で遊ぶ行為はやめて下さい。」というような文書です。
全世帯に向けての文書通達のため、クレームを言った住人も言われた住人も特定されません。
それでも改善が見られなければ、次に特定の個人宛の文書による通達、または管理会社からの電話による通達になります。
この際、クレームを言われた住人は誰が苦情を入れたのか管理会社(大家)に問いただすこともありますが、もちろん、クレームを言った住人の名前は通達されません。
あくまでも管理会社(大家)が対応してくれます。
アパートの管理会社に伝えても改善されず、駐車場で子供が遊ぶ場合は?
駐車場で子供が遊ぶことについて、クレームは伝えたものの管理会社(大家)の対応が追い付かず、いつになったら対応してもらえるのか不明なときもあると思います。
何の改善策もされないと、自分のクレームが受理されていないのではないかと不安になりますよね。
そんなときは、いつまでに対応をしてもらえるかと管理会社(大家)に期限を確認しておくことが重要です。
期限を決めておけば、期限が過ぎても対策や改善がされず管理会社(大家)から対応した結果報告もない場合に、再度管理会社(大家)に連絡出来ます。
何度言っても対応されない場合、アパートの他の住人からもクレームを入れると効果的です。
しかし、複数の物件を抱えている管理会社(大家)は、様々なクレームや対応に追われています。
対応が遅いからといって攻め立てたり、必要以上に急かすのは控えましょう。
駐車場で子供が遊ぶ音は騒音?騒音の基準は人それぞれ
音は人によって感じ方が違い、騒音の基準も人それぞれです。
音に敏感な方もいれば寛容な方もいたりと性格によっても異なります。
だからこそ、多くの他人が共同生活となる集合住宅ではトラブルになりやすくなります。
管理会社(大家)に相談が最も多いのも騒音トラブルです。
騒音は出している本人が気付いてすらいないケースが多くあります。
駐車場で子供が遊ぶ声も、保護者は日頃から聞き慣れているため気になりません。
しかし、聞き慣れていない他の住人が煩わしく感じることは仕方ないことです。
さらに、一人の住人がうるさいと感じているのなら、他にも不快に感じている住人がいる可能性はあります。
特に今回のように駐車場などの野外の場合、遮音性の高いアパートや防音アイテムを利用している部屋でも、窓を開けていれば子供の声は部屋の中まで聞こえます。
子供の声というのは甲高く、感情によって素直に叫んでしまうので、どうしても大人と比べてうるさくなってしまいます。
騒音トラブルを回避するには互いが配慮しなければなりません。
次のアパートに引っ越すときに注意すべきポイントは?
管理会社(大家)に伝えても改善されず、毎日ノイローゼになりそうな程気になるならば、いっそのこと引っ越すのも一つの手段です。
引っ越し費用は掛かりますが、安らぐために帰宅する我が家が苦痛の場所になっては元も子もありません。
金銭的に可能ならば引っ越しを検討してみましょう。
その際、次の引っ越し先で今回のようなトラブルに合わないためにはどういう点に気をつけたらいいでしょうか。
なるべく子供の少ない閑静な生活を望むならば近辺に子供がおらず、遮音性の高いアパートを選ぶことです。
まずは地域性や周辺の施設をチェックしましょう。
保育園や幼稚園、子供が遊ぶ公園が隣接していたり、子育て支援に手厚い地域はファミリーに人気なので避けた方が無難です。
次に遮音性ですが、これは建築構造によって大きく異なります。
遮音性が高い鉄筋コンクリートのアパートを選びましょう。
それから集合住宅で一番大事なのが他の住人ですよね。
過去にトラブルはないか、子供やペットを飼っている家庭はいないかなど、気になる点は不動産に相談すると教えてくれるかもしれません。
また、めぼしい物件が見つかったときには朝昼晩3回ほど下見に行くとその周辺の生活環境が分かります。
下見の際には洗濯物や自転車置場、駐車場などを確認するだけでも、住人の雰囲気が確認出来ると思います。
トラブルの対応は管理会社(大家)を頼って慎重に
集合住宅であるアパートでトラブルが起きるのは仕方ないことです。
ただし、対応を間違えて事態を悪化させないように気をつけましょう。
トラブルが起きたときや困ったときは、無理に個人で解決しようとせずに管理会社(大家)に頼ると解決に導いてくれます。
お互いが配慮、改善しあって快適な共同生活がおくれるといいですよね。