手持ちの土地にアパートを新築するなら、お風呂のサイズを大きくしてみましょう。
なぜなら、お風呂のサイズを大きくすることで得られるメリットの数が多いからです。
快適な暮らしには、気持ちの良いお風呂が欠かせません。
お風呂の印象がよければ、アパート全体のイメージもアップするものです。
お風呂のサイズを大きくして、アパートの価値を高めましょう。
お風呂のサイズを大きくするメリットとは
アパートのお風呂のサイズを大きくすることで得られるメリットには、次のようなものがあります。
・家族で入居する場合に子供と入れる大きさになる
・日本人の体格向上に合わせられる
・大きなお風呂にすると、よりリラックスできる
小さいお子さんを連れた家族が、アパートを探していることは多いです。
家族にとって、お子さんとの入浴は心安らぐ時間です。
お風呂のサイズが大きければ、その時間がますます快適になることでしょう。
大きなお風呂は、家族向けのイメージアップに役立つのです。
また、近年日本人の平均身長は伸び続けています。
したがって、昔ながらのお風呂のサイズでは、窮屈に感じる人たちも増えているのです。
大きなお風呂なら、そうした人たちへのアピールポイントになります。
お風呂は1日の疲れを癒し、リラックスできる大切な場所です。
お風呂が大きくなると余裕を持って入浴できるので、ますます心地よい空間になります。
このように、お風呂を大きくすることで得られるメリットは、とても素晴らしいものなのです。
アパートのお風呂のサイズには規格がある
アパートで使用されるお風呂には、ユニットバスが採用されることがほとんどです。
ユニットバスは大量に生産できるので、その分購入費を抑えられるのがその理由のひとつです。
また、ユニットバスなら故障した時の部品交換も簡単です。
このように使い勝手のよいユニットバスには、あらかじめ決められた規格があります。
もちろん規格外のサイズを選ぶこともできますが、その場合はオーダーメイドになるので、費用がかなりかかります。
規格に沿ったサイズのユニットバスを選択するのが、現実的でしょう。
規格の種類は思ったよりも豊富ですが、大きめのサイズは戸建て用であることがほとんどです。
アパートで採用されるサイズは、おもに0.75坪に収まるものが選ばれます。
たとえば、ユニットバスのサイズで小さいものは、幅100cm、長さが140cmとなります。
このサイズのお風呂では、とても窮屈に感じることでしょう。
0.75坪のサイズのユニットバスで最大のものは、幅140cm、長さ180cmのものがあります。
ここまで広ければ、親子で入ることも可能です。
もちろん、1.0坪のサイズのお風呂にすれば、浴槽も洗い場も広くできるのでさらに快適です。
10cmお風呂のサイズが大きくなるだけでも大違い!
ユニットバスの規格は、10cmごとに刻まれていることがほとんどです。
定規で10cmを計ってみると、それほどの違いは感じられないかもしれません。
ところが、実際にお風呂に入ってみると、その違いに驚かされることが多いのです。
子供と入るなら少しでも広い湯舟と洗い場が欲しくなるのが、人情というものでしょう。
そうなると、0.75坪の一般的なユニットバスよりも、1.0坪のユニットバスを選んだ方が家族のニーズに合わせられるのでおすすめです。
1.0坪サイズのユニットバスには、幅が170cm、長さが170cmという正方形のものがあります。
まるまる半分を湯舟だと考えると、身長が高い人や、子供と入る場合などでも十分な広さだと感じることでしょう。
リフォームでアパートのお風呂のサイズを広げることもありますが、なかなか難しいものです。
新築の場合なら、最初から1.0坪の広さを用意すればよいだけなので、大きめのユニットバスを検討してみることをおすすめします。
広いお風呂を見学した人は、それだけでも部屋を借りたくなるモチベーションが高くなることでしょう。
アパートのお風呂を選ぶならBL部品を選択しよう
BL部品、あるいはBL認定品という言葉をご存知でしょうか。
BLとは、ベターリビングの頭文字からとって略称で、次の5つの要件を満たした場合に認定されます。
・機能に優れ、快適な居住環境を提供できるものであること
・安全性が確保されたものであること
・耐久性、維持性が優れたものであること
・適切な施工が確保されるものであること
・確実な供給、品質保証及び維持管理に係るサービスを提供できるものであること
ユニットバスの中にも、この認定を受けた製品があります。
アパートは長い間使用されるものです。
当然お風呂も、長期間使用されます。
それを考えると、少しでも信頼できる、よい製品を選ぶのがベターです。
幸いこのような認定制度があり、認定された製品が販売されているのですから、お風呂のサイズとともにBL認定品をまずチェックしてみましょう。
各ユニットバス製造販売会社のカタログに、このBL認定品が載せられていることが多くなってきています。
積極的にこのようなよい製品を選ぶことが、魅力のある賃貸アパートの経営には必要になってくるのです。
アパートのお風呂用のふたのサイズとは?
お風呂のサイズを大きくするのなら、お風呂用のふたのサイズも考慮しなければなりません。
お風呂のふたには、おもに次のような種類があります。
・シャッタータイプ
・折りたたみタイプ
・組み合わせタイプ
これらのふたには、それぞれ良い点があるので、浴槽のタイプや大きさによって選びましょう。
ユニットバスの浴槽の幅はおもに70cmか75cmが選ばれていますが、大きめのお風呂にするなら80cmの浴槽も検討する必要があります。
ふたの幅もそれに合わせなければならないのは当然のことです。
ふたの幅や長さに関しては、少し長めのサイズにしましょう。
幅や長さが足りずに湯舟に落ちてしまっては、ふたの意味がなくなるからです。
長さが余ってしまうことを考えたら、シャッタータイプか折りたたみタイプが便利です。
ことに寒い冬などには、シャッタータイプか折りたたみタイプなら、首のあたりまでふたをして、保温効果でお湯の温度が下がらないようにすることも可能です。
アパートを借りる人の使い勝手がよいお風呂用のふたを選んで、お風呂の魅力をさらにアップさせましょう。
快適なアパートのお風呂にするなら換気扇も大事
アパートのお風呂を快適な場所にするためには、サイズを大きくすることの他にも考えるべきポイントがあります。
窓の種類や照明も大事ですが、浴室用換気扇もそのポイントのひとつになります。
なぜなら、お風呂は水分の多い場所なので、湿気がこもりやすく、カビが繁殖することが多いからです。
浴室用換気扇には、「プロペラ型」と「シロッコ型」があります。
プロペラ型は、湿気を排出する量が多く、しかも壁に取り付けやすいというメリットがあります。
ところがその反面、外気に直接触れるために気候に左右されるというデメリットもあります。
特に風が強い地域や、高層のマンションなどでは注意が必要です。
アパートならそこまで高層になることはないでしょうが、外の強風によって故障する可能性は考えておきましょう。
シロッコ型はダクト方式の換気扇になるので、プロペラ型のように外気に左右されるということは少ないです。
以前は湿気の排出量がプロペラ型よりも劣っていたので、あまり採用されることがなかったのですが、現在は性能が向上したため、アパートなどの集合住宅向けの換気扇になっています。
換気扇にはその他にも、暖房機能や衣類乾燥機能が付いたものがあるので、予算の範囲内で検討することをおすすめします。
ゆったりしたお風呂でアパートの魅力をアップ!
アパートのお風呂は、新築時にはあまり考慮に入れられないポイントかもしれません。
だからこそ、他との差別化を図る時に、とても有効なポイントになるのです。
アパートのお風呂を大きめにするだけで、リッチな印象を借り手に与えられるでしょう。
お風呂好きな人が多い日本では、ゆったりしたお風呂はとても大きなアピールポイントになることでしょう。