アパートを探している方の中には、現在「無職」の方もいるでしょう。
就職活動中や、病気などで一時的に無職であったりと、事情は人それぞれですよね。
通常、アパートを借りるには入居審査があり、受からなければアパートに住むことはできません。
無職の方でも入居審査に受かる方法はあるのでしょうか。
以下で探っていきましょう。
アパートを借りるための流れを知ろう
まずは、アパートを借りる際の流れを見ていきましょう。
賃貸アパートの契約は、定職についていても無職でも、安定した収入の有無にかかわることなく同じになります。
気に入った物件を見つけたら、不動産会社で「申し込み」をします。
次に、入居のための「審査」を受け、受かったら晴れてアパートの「契約」となります。
上記が一般的なアパートを借りるための流れとなります。
申し込みから契約までの間に関しては、さまざまな書類、情報、費用が必要となります。
無職の場合、ここで「収入面」が引っ掛かると、さらに費用が必要となるケースがあるため注意が必要です。
以下で「申し込み」の際に必要となる情報の一例をご紹介しましょう。
・契約者の情報
名前、歳、住所、電話番号、年収など
・契約者の勤務先の情報
社名、住所、電話番号など
・連帯保証人の情報
名前、歳、住所、電話番号、契約者との続き柄、年収など
以上となります。
また、部屋を抑えておく意味もある「申込金」をここで請求されることもあるため、事前に確認しておきましょう。
不動産屋選びは慎重に
無職でアパートを借りるとなると、当然、定職の方よりも風当たりは厳しくなります。
そこで、まずは良い不動産会社を探すことから始めましょう。
以下で、避けた方が良い不動産会社からご紹介していきます。
・無職を理由に門前払いをする会社
・アリバイ会社をすすめる会社
以上のような不動産屋は避けるようにしてください。
アリバイ会社に関しては、実際には勤めていない会社の情報を審査に提出する方法です。
これは管理会社や大家をだまして審査を通す方法になるため、絶対に止めましょう。
無職であっても親身に話を聞いてくれて、アパートを探してくれる不動産屋を見つけるべきです。
また、良い不動産会社は地元に密着し、実績を積んでいるはずです。
どのアパートであれば審査が通りやすいのか、人気のエリアを避けたアパートはどこかなど、無職であっても借りることができるように提案してくれるでしょう。
まずは、いくつかの不動産会社を回って、自分に合った良い会社を見つけてください。
無職でアパートを借りるには①「連帯保証人を立てる」
ここからは、無職の方がアパートを借りる際に、審査に受かりやすくなる方法をご紹介していきます。
審査に受かる方法はいくつかありますが、1番有力なのは「連帯保証人」を立てる方法となります。
この際の連帯保証人は「収入が安定している」ことが条件となります。
アパート契約の際の連帯保証人は、契約者が家賃の支払いを滞らせた場合、代わりに支払いすることを義務付けられている人物です。
そのため、安定した収入があることが求められるのです。
通常のアパート契約の際も連帯保証人は必要となります。
しかし、契約者が無職の場合は、連帯保証人の「納税証明書」また、前年度、前々年度の「納税証明書」も提出しなければならない場合があります。
その際、通常よりも提出書類が増えるため、注意が必要です。
連帯保証人になれる人物は、契約者の親族(2親等以内)であることが一般的です。
連帯保証人をしっかりと立てることができれば、契約者が無職の場合でも、審査に受かることは多いとされています。
無職でアパートを借りるには②「親を契約者にする」
続いても、無職の方がアパートを借りる際に、審査に受かりやすくなる方法をご紹介します。
連帯保証人を立てることができれば1番良いのですが、安定した収入を持つ親族がいない、または保証人になることを拒まれてしまうことも考えられます。
その場合は、アパートの契約者を「親」にしましょう。
親が定職についていれば、十分な収入がなくとも審査に受かる可能性が高いのです。
ただ、契約者と入居者が一致していないことは一般的ではないため、事前に不動産屋に相談することをおすすめします。
その理由としては、
・契約者と入居者の不仲により、家賃が支払われないことがある
・契約者が死亡するおそれがある
などどいった理由が挙げられます。
場合によっては断られてしまうこともあるため、頭に入れておきましょう。
無職でアパートを借りるには③「預貯金の表示」「一時的なアルバイト」
続いても、無職の方がアパートを借りる際に、審査に受かりやすくなる方法をご紹介しましょう。
連帯保証人を立てられず、親も契約できない場合もあるでしょう。
その場合、「十分な預貯金」の表示をすることで審査に受かる可能性があります。
不動産屋が契約者に求めることは「家賃をきちんと払う」というところです。
そのため、現在は無職であっても、家賃を払うことができる十分な預貯金があれば、アパートを借りることができる可能性が高いのです。
では具体的に、どのくらいの預貯金が必要なのでしょうか。
目安ですが、最低でも「2年分以上」の金額が必要とされます。
4万円の家賃なら96万円、6万円の家賃なら144万円以上が必要となってきます。
預貯金は多ければ多いほど、審査に通りやすい傾向があります。
しかし、十分な預貯金を用意できない方も中にはいらっしゃるでしょう。
その場合は、一時的にでも「アルバイト」をしましょう。
入居審査は、無職よりもアルバイトの方が通りやすいのは言うまでもありません。
長期間働いていなくとも、「働く意思がある」ということを伝えることが大事なのです。
就職活動中の方も、アパートを借りるための最後の手段と考えて、一時的なアルバイトをすることをおすすめします。
無職で入居審査に落ちないためには?
無職の方で、連帯保証人を立てたり、十分な預貯金があるに関わらず、審査に落ちやすい人がいます。
それは、「引っ越しの理由を明確に話さない」方が当てはまります。
アパートを借りる人は、それぞれ事情があり引っ越しをするものです。
しかし、引っ越しの具体的な理由を不動産屋に話さない、隠すといった行動をとると、審査に落ちる可能性が高いです。
以下で無職の方の引っ越し理由の一例をご紹介します。
・同棲を解消した
・離婚した
・会社をリストラされた(社宅からの引っ越し)
・病気で仕事を辞めた
上記のような、あまり人に話したくないマイナスな引っ越しの理由であっても、不動産屋にはきちんと話しておくべきです。
アパートの契約後、その地域で仕事を探す予定、なども伝えておくと、その物件を申し込んだ明確な理由となります。
現在無職で、話したくない引っ越し理由であれば、隠したくなるのが普通です。
しかし、不動産屋を信頼してきちんと引っ越しの理由を話せば、審査に受かりやすくなるアドバイスや協力を得られるでしょう。
無職の方でもアパートの契約はできる
無職の方は、アパートを借りたくても審査に受からないだろうとあきらめてしまいがちです。
しかし、連帯保証人を立てたり、十分な預貯金があれば入居審査に受かる可能性はあります。
誰にも頼れない場合は、一時的にでもアルバイトをして、審査に受かりやすい環境を整えましょう。
そして、不動産屋には明確な引っ越し理由を話しておくことが大事です。
以上のことを守れば、無職の方でもアパートを借りることができる可能性は高くなるでしょう。