アパートのエアコンが効かない!原因と自分でできる対処とは

夏、暑さに耐えかねてエアコンのスイッチを入れたら効きが悪く、いつまでたっても部屋が冷えないということがあります。

すぐに原因を探り対処をしないと、部屋で熱中症になってしまう可能性があります。

アパートに住んでいる場合、エアコンは部屋に備えつけられていることが多いですよね。

エアコンが効かない時、アパートに住んでいる人はどうしたら良いのでしょうか。

その場合の原因と対処方法に加え、対策方法についても探っていきましょう。

アパートのエアコンが効かない!どうしたらいい?

最近のアパートでは、当たり前のようにエアコンがついている部屋が多い傾向にあります。

賃貸情報誌を見ると、「エアコン完備」などの言葉を見かけることがよくありますよね。

エアコンは生活する上で必要なものと認識されているため、設置しているアパートが多いのです。

しかし、エアコンは電化製品ですから、寿命があります。

いつまでも問題が起こらず、ずっと使い続けるのは難しいでしょう。

暑い夏、いざエアコンを使おうと電源を入れて、調子が悪かった場合はどうしたら良いのでしょうか。

どこへ連絡するのか、だれに修理を依頼したら良いのか分からず、焦ってしまうかもしれません。

まずは落ち着いて、できることから試してみましょう。

エアコンのコンセントを抜き差しし、家のブレーカーも上げ下げしてみましょう。

それでも冷風が出ない場合は、エアコン本体に問題があると考えられます。

アパートのエアコンが壊れたら、基本的に大家さんの費用負担で修理が行われることとなります。

勝手に修理を依頼せず、大家さんに連絡を入れましょう。

また、エアコンが効かない原因と自分でできる対処方法がありますので、次項からご紹介していきます。

アパートのエアコンが効かない原因①「フィルターの汚れ」

アパートのエアコンが効かないと感じたら、大家さんに連絡を入れる前に、まずは「フィルター」の確認を行ってください。

エアコンの正面の部分を外すと、フィルターがあるのが目視できます。

フィルター掃除を怠っているエアコンは、このフィルター部分にびっしりとほこりが付着していることでしょう。

このほこりは部屋の空気中を浮遊していたもので、室内の暖まった空気をエアコンが吸い込んだ際に、フィルターにキャッチされ蓄積したものです。

エアコンから出る冷たい風は、フィルターやファンを通過して部屋へと送り出されます。

しかし、フィルターにほこりが溜まった状態では、風がエアコンからうまく出ることができず、正しい動作ができなくなってしまうのです。

室温が下げられないとエアコンはフル稼働をし続けます。

結果として、部屋は冷えないうえに消費電力は高くなり、電気代が上がってしまうのです。

エアコンのフィルター掃除は自分でも簡単に行えます。

掃除機でやさしくほこりを吸って、水洗いするだけでも十分きれいになります。

汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤で洗いよく乾かしてください。

フィルター掃除は季節の変わり目に行えば、それほどほこりを溜め込まないでしょう。

定期的に掃除をするように心掛けてください。

アパートのエアコンが効かない原因②「室外機まわりの環境」

アパートのエアコンが効かない原因は、「室外機」にあることも多いです。

エアコンは「室内機」と「室外機」の2つで成り立っています。

室外機は建物の外に設置され、室内機が吸った暖かい空気を外に排出する重要な役割を持っています。

この室外機のまわりの環境次第で、エアコンの効きやすさに影響してきます。

【室外機の環境のチェック方法】

・室外機のまわりに物が置かれている

・室外機がゴミや落ち葉で埋もれている

・室外機に直射日光がよく当たる

以上が効きが悪くなる原因として考えられます。

室外機のまわりに物やゴミなどが置かれていると、暖かい空気をうまく外に排出できなくなるため、結果としてエアコンが効きづらくなってしまいます。

アパートですと、共有部分に室外機がまとめて置かれていることも少なくありません。

よそのお宅の荷物や植木鉢などが、自分の家部屋の室外機の前に置かれている可能性もありますのでチェックしておきましょう。

また、直射日光を防ぐために室外機にすだれやシェードをするのも効果的です。

このように、一度室外機の周辺環境を見直すことをおすすめします。

アパートのエアコンが効かない原因③「窓の断熱」

アパートのエアコンが効かない原因は、アパート自体の「断熱性能が低い」ということも考えられます。

大き目の窓がたくさんある、建物の最上階、古い建物などは、エアコンが効きづらい傾向があります。

また、最も室温を上昇させる原因として挙げられるのが、窓から入り込む熱です。

これを輻射熱(ふくしゃねつ)と呼び、床暖房のように建物を構造から温める仕組みになります。

すると、いくらエアコンで室内の空気を冷やしても、暑さを感じ続けてしまうのです。

輻射熱を少しでも和らげるには、窓に断熱対策をすると良いでしょう。

すだれやシェードで窓に日陰を作る、また断熱シートを窓に貼るのもおすすめです。

建物自体の断熱性を高めるために、建てた後に壁などに断熱材を入れることは多くのコストや手間がかかることが考えられます。

また、そのためには壁を一旦剥がすことになるため、アパートでは難しいでしょう。

しかし、窓であれば自分でもさまざまな対策が取れますね。

直射日光を部屋に届かなくすることで、エアコンの効きを良くすることに繋がるでしょう。

アパートのエアコンが効かない原因④「リモコンの不具合」

アパートでエアコンが効かないと感じると、エアコン本体に原因があると考えがちです。

しかし、リモコンが原因でエアコンがうまく稼働しないこともあり得るのです。

リモコンは「冷房」を表示しているのに、実際には暖房や送風になっている場合や、設定温度が表示と違っているといった具合です。

ほとんどのエアコンは本体にボタンなどはなく、リモコンで操作しなければなりません。

そのため、リモコンが壊れてしまうと、それに伴ってエアコンも使えなくなってしまうのです。

まずは、リモコンの電池を入れ替えてみましょう。

それでも改善されない場合は、大家さんに連絡を入れてください。

この場合、エアコン本体とリモコンのどちらに不具合が起きているのか素人には分からないでしょう。

大家さんから修理業者に依頼して、それからの修理といった形なります。

エアコンの修理費は大家さん負担とは限らない

アパートのエアコンが効かないと感じたら、まずは自分でできる対処を行いましょう。

エアコンの電源を入れ直し、フィルターの掃除を行い、室外のまわりの環境を整えます。

それでもエアコンが効きづらかったら、修理する必要があるため、大家さんに連絡を入れましょう。

通常、アパートに設置されているエアコンは大家さんの資産となります。

そのため、経年劣化や自然による故障の場合は、基本的に大家さんの費用負担で修理が行われることとなるのです。

ただし、必ずしもすべて大家さんが費用を負担するというわけではありませんので、契約書を確認しましょう。

また、前の入居者が購入して、そのまま置いていったエアコンに関しては、大家さんに所有権はありません。

そのため、エアコンが壊れた場合は大家さんに直す義務はないのです。

これに関しても、入居者負担で修理することとなるでしょう。

いずれも、アパートを契約する際によく確認しておくことが大事です。

エアコンは定期的なメンテナンスが大事

アパートのエアコンに限らず、フィルター掃除は定期的に必要な作業です。

エアコンをより快適に使うために、メンテナンスを怠らないようにしてください。

また、アパートでエアコンで使っていて、効きづらく感じることがあったとしましょう。

その場合、勝手に修理業者を呼んだりせず、まずは大家さんに連絡をしましょう。

大家さんがエアコンの修理費用を負担することが多いため、連絡を入れて指示を仰ぐようにしてください。