アパートを借りる際には、誰もが「失敗したくない!」と思うのではないでしょうか。
自分の部屋では、できるだけ心地よく快適に過ごしたいですよね。
そこで、アパートを借りるときの注意点を、実際に何度も引っ越しを経験している方の意見を参考にまとめてみました。
これからアパートでひとり暮らしをはじめる方は必見です。
アパートを借りる前に初期費用を確認しよう!
アパートの立地や間取りをチェックする前に、お金の計算をしておきましょう。
まずは、家賃についてです。
一般に、「家賃は月収の3分の1まで」と言われます。
しかし、これは家賃の上限のことで、「これ以上高い家賃だと生活が大変ですよ」という目安です。
例えば、月収18万円だとしたら、家賃上限は6万円になります。
年間にすると、72万円ですから、かなりの出費です。
住環境は大切ですが、無理をしながら家賃を払うのは大変です。
アパートを借りる前に、自分なら月々いくらくらいなら無理なく家賃が払えるのか計算しておきましょう。
その他のお金の注意点としては、初期費用が掛かることです。
主な費用は次の通りです。
・前家賃-家賃は基本前払いなので、入居が決まるとすぐに家賃が発生する
・敷金-大家さんに預けておく保証金のこと
・礼金-大家さんに支払う謝礼金のこと
・仲介手数料
・火災保険料
・引っ越し費用
このように、アパートを借りるにはお金が掛かります。
敷金礼金などは、家賃を元に計算されることが多いので、ここでも家賃は大切な基準になります。
アパートを借りるときの注意点「立地」
おおよその家賃を決めたら、次は不動産屋さんに行って、実際にアパートを探しましょう。
ここでのポイントは、「立地」です。
間取りと家賃だけで決めてしまうと、失敗してしまう可能性があります。
アパート借りるときの注意点としては、何を優先させるかです。
例えば、以下のようなことを考慮します。
・通勤、通学時間
・駅やバス停からの距離
・コンビニやスーパーなど買い物の環境
・近所の環境
中でも、通勤、通学の時間や、駅やバス停からの距離は、毎日のことなのでしっかりチェックしましょう。
雨が降った場合や、帰宅が遅くなる場合なども考えて、明るい時間帯と夜の時間帯とを比べてみることも大切です。
また、コンビニやスーパーなど、日ごろの買い物に不便はないかどうかも、生活するうえでは重要です。
近所の環境としては、公園や学校などが近い場合、子どもたちの声が気にならないか、休日はどのような使われ方をしているのかもチェックしておきましょう。
アパートの下や近所にコンビニや飲食店があるのは便利ですが、営業時間によっては人や車の出入りが気になることもあるかもしれません。
交差点付近の物件は、信号の明かりや音、車の排気ガスやエンジン音などが気になることもあります。
昼と夜、平日と休日、どのような変化があるのか注意しておきましょう。
アパートを借りるときの注意点「間取り」
では、立地をチェックしたら、次は間取りについて見ていきましょう。
アパートを借りるときの注意点としては、どんな間取りが良いのか自分の中である程度決めておくことです。
決まったものがないまま間取りを見続けていても、時間ばかり掛かってしまい、何が自分にとっての良い間取りなのか分からなくなってしまいます。
ここでも自分が最優先させたいことをまとめておくと良いでしょう。
例えば以下のようなことはどうでしょうか。
・お風呂とトイレは別か
・キッチンスペースの広さ
・キッチンコンロはガスか電気か
・洗濯機の置き場所
・収納の大きさ
・ベランダの有無
・日当たり
・玄関の広さ
アパートの賃貸契約を結んだら、2年は住むことになるので、なるべく自分が住みやすい場所にしたいですよね。
それには、ある程度のこだわりを持って物件を探すことをおすすめします。
気に入った物件を見つけたら、次はいよいよ内見です。
アパートを借りるときの注意点「外観」
いよいよ、アパートの内見ですが、借りる前に物件の環境もしっかりチェックしましょう。
注意点としては、次の通りです。
・築年数
・建築構造(鉄筋、鉄骨、木造など)
・物件環境(共有スペースの環境、ポスト)
・セキュリティ(防犯カメラ、居住者以外の侵入のしやすさ)
築年数や建築構造は、住むうえではなるべくきれいで丈夫なものが良いでしょう。
物件環境としては、2階建て以上の場合、階段の上り下りは辛くないか、また、階段や廊下に靴音が響かないかなどをチェックしておきたいですね。
遅い時間に階段を上る靴音が響くのは気になりますし、自分が遅くなった場合は気を遣うことになります。
また、共有スペースを見ると、大家さんや管理会社の管理体制がわかりますし、そこに住む人たちの生活環境もそれとなく感じられるでしょう。
ポストについては、セキュリティにも関わりますが、鍵か掛かるものかどうかも大切です。
ポストの受け口から、手を入れて郵便物が出せるようなものは心配ですね。
ポストからちらしがあふれていたり、空き部屋のポストが封鎖されていなかったり、ポスト自体にへこみや汚れがあるアパートは、管理体制に問題がある可能性が高いと見ることができます。
アパートを借りるときの注意点「内見①」
アパートの外観までの注意点は押さえたので、次は借りる部屋のチェックです。
【防音性】
隣の人の生活音は気になるものですが、アパートを借りる前にどうやって「防音性」のチェックをすれば良いのでしょうか。
よく「壁を叩く」ことで判断すると言いますが、壁を叩いてもあまりよくわかりません。
一番確実なのは、「壁に耳を当てる」ことです。
できれば隣の人がいる時間が良いのですが、そうでなくても耳を当てれば音の響きが分かります。
【湿気】
住んでから湿気に悩まされるということも多くあります。
服や家具がカビてしまい、最悪の場合、健康にも支障をきたす場合があるので、借りる前にわかると良いですよね。
湿気の原因でもある「結露」は、サッシ窓の周辺を確認しましょう。
サッシ窓の隙間、周辺の木材にカビや変色があったら、結露発生率が高い可能性があります。
また、その部分が不自然に塗り直されていないかどうかもチェックしましょう。
窓以外では、壁紙の浮き具合で、湿気をチェックできます。
アパート借りるときの注意点「内見②」
さらにアパートを借りるときの注意点を見ていきましょう。
【水回り】
シャワーの水圧とトイレの水のたまり方をチェックしましょう。
水位が高い便器は跳ね返りが気になりますし、反対に水位が低すぎると臭いが発生します。
この水位は変えられないので、注意しましょう。
また、便器のタンクの中をチェックして、カビの具合を見ると、清掃がきちんとされているどうかが分かります。
【サイズチェック】
メジャーを使って、あちこちのサイズを測ることも大切です。
例えば、コンセントの位置や床からの高さ、下駄箱、押し入れやクローゼット、冷蔵庫や洗濯機の置き場所など、今使っているものを持ってくるのであれば、設置できるかどうかチェックする必要があります。
また、コンセントの位置や高さは家具を置くときの配置に関わってきますし、下駄箱はブーツなど、自分が持っている靴が収納できるかなど、サイズを測って確認しましょう。
中でも重要なのが、玄関です。
引っ越ししても玄関から家具が入らなかったら大変です。
物件によってはドアが大きく開かないものもあるので、どのくらい開くのか開閉具合をチェックしておきましょう。
また、ドアノブが引っかかって荷物が入らないことのないよう、ドアノブが取り外し可能かどうかも併せてチェックしてください。
アパートを借りるときの注意点はたくさんある!
このように、アパートを借りるときの注意点はたくさんあります。
今回は物件について見てきましたが、契約を結ぶ際にもチェックすべきことが多くあります。
月々数万円の家賃ではありますが、年間を通してみれば大きな金額です。
それほど大きな金額をかける住まいですから、チェックし過ぎるということはありません。
今回の記事を参考に、ご自分の希望にあったお部屋を見つけてください。