夢にまで見た憧れのマイホーム。
これから送る、めくるめくステキな生活も、ちょっとしたことがきっかけで、崩れてしまう可能性があります。
それは、隣人トラブルです。
せっかく頑張って新築で建てたのにも関わらず、隣人トラブルのせいで快適な生活が送れない。
そのようにならないための方法をまとめてみましたので、今のうちから覚えておきましょう。
家を新築したときに隣人トラブルはなぜ起こるのか
家を新築して、いざ新しい生活をスタートさせようとした矢先に、起こりやすいのが隣人トラブルです。
なぜ、隣人トラブルは起こるのでしょうか。
価値観は十人十色ですから、人によっては許容できるものもあれば、その逆もあるでしょう。
うっかりペットが散歩中に粗相してしまった場合、速やかに処理をする。
ペットを飼っている人にとっては、当然のマナーです。
ですが、誰も見てないからいいや、と処理しなかったとすれば、隣人トラブルの大きな原因となるでしょう。
もちろん、逆のパターンもあるでしょうから、抗議をしたり、されたりすると思います。
こういった些細なことがきっかけになって、隣人トラブルへと発展するかもしれません。
ですが、一般的な常識を守っていれば、必要以上に怖がる必要はありません。
できる限りトラブルにならないように、隣人には挨拶を心掛けると良いでしょう。
徐々に慣れてきて、気さくな会話が楽しめるような関係を築ければ、トラブル防止になります。
このように、基本的なことを意識するだけで、お互い気持良く生活していけるはずです。
隣人トラブルになりやすい注意点
隣人トラブルは、どのようなことから発展していくのでしょうか。
騒音やごみ処理マナーなど、細分化していけば、きりがありませんが、トラブルの要因となることは間違いありません。
よく目にするのは、騒音トラブルです。
騒音は、人によって感じ方が違います。
楽器の音・掃除機・テレビの音・話し声など、自分であれば気にならないと思い込むのは、トラブルの元です。
誰が、どこで、その音を聞いているかもわかりません。
また、話声ですら、うるさいと思う人もいます。
他にも、ごみ処理のマナーは特に気を付けたいところです。
燃えるごみ、燃えないごみなどの廃棄する曜日を把握せずに、ごみを出すことは絶対に避けましょう。
新築で引っ越してきたばかりだから、というのは通用しません。
調べれば分かることですから、ルールはしっかり守りましょう。
トラブルになりやすいものとして、車の駐車も挙げられます。
・道路が狭いのにもかかわらず、頻繁に路上駐車をしている
・他人の家の車の出入り口を、塞ぐように車を停めている
もし、このような人がいるのであれば、悪意があると取られても仕方がないようなマナー違反です。
他にもまだまだありますが、簡単なことから改善していくことが肝心です。
改めて、自分の普段の行動を見直すことも、隣人トラブル防止につながるでしょう。
新築は隣人トラブルを未然に防ぎやすい
新築物件は、隣人トラブルを未然に防ぐのに、うってつけです。
建売では難しいですが、注文住宅であれば、その効果は期待できるでしょう。
例えば、窓の位置で考えてみましょう。
隣家から窓を通して、家の中が見えてしまうような設置場所は、やめておいたほうが無難です。
隣人や通行人が覗き込んでくるとも限りませんから、少し高い位置に設置すると効果的です。
防音の面も、事前に対策しておきましょう。
最良なのは、建築時に防音加工を施してもらうことです。
これで、音のトラブルは回避できますが、防音加工は少なからず費用が掛かります。
ですが、先を見据えての先行投資と考えれば、安いかもしれません。
そこまでお金は掛けられないというのであれば、ホームセンターで売っている防音グッズも良いでしょう。
大きな効果は期待できませんが、多少は防音できるはずです。
そして、新築物件の最大の強みは、事前に近隣の住人に挨拶ができる点です。
これは、非常に大きなアドバンテージになります。
住人の顔ぶれもチェックできますし、住宅環境も把握できます。
何より、事前に挨拶しておくことで、引っ越しした直後から、スムーズに隣人とコミュニケーションを取ることができます。
このような観点から、新築での転居は、隣人トラブルを未然に防ぎやすいと言えます。
新築を手放さないためにも気遣いが重要
隣人トラブルの多くは、些細なことがきっかけで起こります。
こちらに非があるのに謝罪をしなかった。
相手に非があるのに反論してきた。
お互いがこれでは、トラブルになるのは、火を見るよりも明らかです。
では、どのように対応すれば、トラブルを防ぐことができるのでしょうか。
やはり、普段からの生活態度が大切です。
隣人に迷惑をかけないように気を付けることはマナーであり、ルールでもあります。
・自分の家の雑草が、隣家に入らないように、こまめに処理をする
・ペットが吠えないようにしつけをする
・夜遅い時間に掃除機をかけない
こういう当たり前のことを意識して、お互いに気遣いすることが、極めて重要と言えます。
せっかく建てた新築物件を、隣人トラブルで手放すようなことは、誰でもしたくないでしょう。
そうなる前に、細かいことに気をつけて生活しましょう。
気遣いができれば、隣人に限らず、職場や学校などの集団生活の中でも、それを活かすことができます。
もし、気遣いができてないと感じることがあれば、次からはできるように、気持ちを切り替えると良いでしょう。
隣人トラブルが激化したら第三者に頼る
隣人トラブルが、どんどんエスカレートし、自分の手には負えなくなってしまう場合があります。
こうなってしまったら、取るべき手段は2つです。
新築を手放して引っ越しか、第三者に介入してもらうかです。
しかし、引っ越しは、最終手段です。
夢と希望が詰まった新築を手放すということは、どんな人でも断腸の思いでしょう。
できれば手放したくないのが本音でしょうから、どうしようもなくなったときの決断です。
その前に、まずは第三者に間を取り持ってもらうことで、トラブルの解決になるかもしれません。
最初に、自治体へ相談しましょう。
町内会長などにトラブル内容を伝えて、判断を仰ぎます。
話し合いの場が持たれて、それで解決してしまうことも考えられます。
もし、これでダメだった場合、市役所や弁護士を頼ります。
市役所には、地域福祉課や苦情処理係が設置されてますから、相談すると良いでしょう。
その際には、できる限り詳細にトラブル内容を明記して、日付なども記載しておきます。
弁護士は、内容証明郵便などを使って、相手に警告を与えることができます。
ほとんどの人は、弁護士から警告が届けば、おとなしくなります。
これでも解決しなければ、最後は警察に相談するしかありません。
隣人トラブルが原因で殺傷事件になったケースもありますから、警察も動いてくれる可能性は大いにあります。
警察に訴えかけることによって、相手にもこちらの本気が伝わりますから、とても効果的と言えるでしょう。
苦情を受けたなら素直に謝罪する
隣人トラブルと言うと、隣人が一方的に悪人のように取り沙汰されます。
中には、本当に隣人がクレーマーのように、ただ難癖をつけてくるということもあるでしょう。
ですが、まずは冷静になって、そのトラブル内容を整理することをおすすめします。
「新築なんて生意気だ。」
隣人が突然、こんなクレームをつけてきたのであれば、即時、前述の第三者に頼るべきでしょう。
しかし、こちらが何かしらのルールを守れていないなど、落ち度があった場合は、素直に謝罪するべきです。
迷惑をかけたことは事実ですから、これについて反発しようものなら、こちらがクレーマーと判断されても仕方がありません。
そうではなく、きちんと菓子折りを持参して、ご迷惑をおかけいたしました、と申し出る。
これだけのことで、隣人トラブルは避けられるはずです。
こちらのルールについて勉強不足でした、同じ過ちを犯さないためにも教えていただけますか。
こういった言葉が加わると、相手としても、それ以上怒ることはできなくなるでしょう。
我々は獣ではなく人間ですから、警察や弁護士など使って争うのではなく、できればこういう形でトラブルを解決したいものです。
クレームをつけられて、頭にくるのはわかりますが、一旦冷静になって考えてみましょう。
力技だけでは、これから長い年月を過ごす土地で、気兼ねなく生活することは難しくなります。
力を抜いて、柔軟にトラブルを解消していくことが、最も大切なことなのです。
話し合いで解決できるように努力することが大切
隣人トラブルのほとんどは、些細なことがきっかけで起こるものが多いです。
自分は気をつけているつもりでも、相手にとってはそうではない。
価値観は人それぞれですから、こういったトラブルはある程度仕方のないことです。
ですが、問題なのはトラブルをどう処理するかです。
できる限り話し合いで、双方納得のいく形を取れるように、解決するのが好ましいでしょう。
感情的になって争っても、そこからは何も生まれないのですから。