サッシ窓を閉めようとしたら、引っかかる感じがして、よく閉まらないという経験はありませんか?
引き戸が重かったり、キーと嫌な音を立てたりしていても、毎日のことなので、とりあえず力任せに開け閉めして使っている方もいるかもしれませんね。
しかし、そのまま使い続けると、いずれ窓が壊れてしまう危険性があります。
これから、自分で出来る対処方法をご紹介するので、まずは試してみてください。
サッシ窓が閉まらない!引っかかる!その原因は?
サッシ窓がよく閉まらない、または開け閉めするときに引っかかると、毎日のことなのでストレスですよね。
力任せで閉まるうちはまだ良いのですが、途中で閉まらなくなると厄介です。
そうなる前に、早めに原因を見つけて対処しましょう。
そこで、主な原因として考えられるものを挙げていきます。
・サッシ窓がレールから外れている
・戸車やレールの滑りが摩擦などで悪くなっている
・戸車などにゴミが溜まっている
・戸車が下がってしまっている
・戸車が劣化している、または破損している
・建物自体に歪みがある
このなかで、建物の歪みについては自分ではどうにも出来ませんが、その他の原因は自分でも対処することが出来ます。
では、その対処の仕方を見ていきましょう。
サッシ窓が引っかかる!よく閉まらない!脱線の可能性あり
サッシ窓が引っかかる、またはよく閉まらない場合、すぐに思い当たるのは、レールの脱線です。
窓をよく見てください、下の方がズレていませんか?
もしズレているようでしたら、レールの脱線です。
直し方は、ズレている方を真上に持ち上げてレールの上に戻せば完了です。
全体を持ち上げようとすると、サッシ窓は重いので大変ですが、外れている部分だけ持ち上げるようにするとそれほど力は要りません。
もし、全体的に外れてしまっている場合には、一度サッシ窓を外す必要があります。
その場合は以下のように外します。
【サッシ窓の外し方】
1.サッシ窓の上の部分に貼ってあるシールに従い、サッシの「外れ止め」を緩めます。
2.サッシ窓の下側面にある「気密ピース」をドライバーを使って上げます。
*メーカーによっては付いてない場合もあります。
3.サッシ窓をまっすぐ上に上げ、下をレールから一度外します。
4.次にもう一度サッシ窓を上げ、レールにはめます。
5.サッシ窓がレールにはまり、開け閉めが出来ることを確認してください。
6.問題がなければ、外したときと逆の手順で「気密ピース」と「外れ止め」を戻して完了です。
サッシ窓はかなり重いので外す場合には、2人以上で行うことをおすすめします。
サッシ窓が引っかかる!よく閉まらない!まずは掃除してみよう
サッシ窓の脱線以外で、窓を開け閉めするときに引っかかる場合やよく閉まらない場合は、ゴミやホコリが溜まっているせいかもしれません。
まずは、いつもの掃除よりも念入りに掃除をしてみましょう。
《準備するもの》
・掃除機
・使わない歯ブラシ
・ドライヤー
・串など細くて長いもの
・雑巾
《サッシ窓の掃除手順》
1.サッシ窓に湿気がある場合は、ドライヤーなどで乾燥させましょう。
2.掃除機でゴミやホコリを吸い取ります。
3.次に、こびりついた汚れを歯ブラシで落とします。
4.隙間に串などを入れ、ゴミやホコリをかき出しましょう。
5.サッシ窓を動かしながら、丁寧にゴミやホコリをかき出してください。
6.再び、掃除機でかき出したゴミやホコリを吸い取ります。
7.水ですすぎ、固く絞った雑巾で、レール部分や窓枠内を拭いて完了です。
特に、サッシ窓の下の隙間にゴミやホコリが溜まっていると、開け閉めするときに引っかかる原因になるので、しっかりかき出しましょう。
毎日の掃除の中で、サッシ窓のレール部分は、ホコリが溜まりやすく掃除がしにくい場所です。
そこで、食器用スポンジひと工夫をして掃除をしてみましょう。
食器用スポンジにカッターで格子状に切れ目を入れ、水に浸し、しっかり絞ってからレール部分を拭いてください。
切れ目を入れることで隅々の汚れまで拭き取ることが出来ます。
このような方法でこまめにホコリを取り除いていれば、汚れが溜まる心配はありません。
ぜひ、お試しください。
潤滑油を使ってサッシ窓の滑りを良くする
サッシ窓を開け閉めしたときに、閉まらないわけではないけれど、なんとなく引っかかる場合は、戸車やレールの滑りが悪くなっているだけかもしれません。
そんなときは、潤滑油を使ってみましょう。
【サッシ窓の滑りを良くする①】
《用意するもの》
・潤滑油
・ティッシュまたは布
1.サッシ窓のレール部分を中心に汚れを拭き取ります。
2.ティッシュまたは布に潤滑油をしみ込ませます。
3.レールの部分を拭きます。
4.窓を開け閉めしながらまんべんなく潤滑油で拭いていきます。
ティッシュまたは布に潤滑油をしみ込ませるのは、直接レールに潤滑油を吹きかけると、ベトベトしたり、ホコリが潤滑油と合わさって固まってしまうことがあるからです。
このようにしてレール部分の滑りを良くすると、窓の開け閉めがスムーズになると思います。
それでも、まだ引っかかるという場合は、次のことを行ってください。
【サッシ窓の滑りを良くする②】
《用意するもの》
・スプレータイプの潤滑油
1.サッシ窓を開けます。
2.サッシ窓の側面の下にある穴を確認してください。
3.スプレータイプの潤滑油のストロー部分をその穴に差し込みます。
*ふたつある場合は下の穴に入れてください。
4.そのまま、シュッとひと吹きして完了です。
側面にある穴は、戸車調整を行う時の穴です。
ここに潤滑油を差せば、戸車の動きは良くなるでしょう。
ただし、潤滑油を多く差し過ぎると、先程もお話ししましたように、ホコリを固めてしまうので注意しましょう。
それでもまだ引っかかる!次は戸車自体をチェック!
サッシ窓の掃除をし、潤滑油を差しても、開け閉めするときにまだ引っかかる、よく閉まらない場合は、戸車自体をチェックしてみましょう。
ゴミが戸車に絡んでしまっていたり、経年劣化していたり、場合によっては破損しているかもしれません。
戸車を見るためには、サッシ窓を外す必要があります。
前述した手順でサッシ窓を外し、倒れないように固定してから、サッシ窓の下の部分にある戸車を見てください。
ゴミやホコリが絡んでいたり、汚れがこびりついている場合は、先程ご紹介した掃除道具を使って、きれいに取り除きましょう。
戸車の車輪部分が動くことを確認し、潤滑油を差せば完了です。
また、経年劣化や破損をしている場合には、すぐに新しい戸車と交換しましょう。
自分でも出来ますが、戸車の種類など、メーカーによって仕様が違うので交換する場合には業者に頼むのが無難です。
最終チェック!戸車調整
サッシ窓の戸車を掃除して、窓枠に戻してみても、開け閉めするときにまだ引っかかる、よく閉まらない場合は、戸車の調整をしてみましょう。
ドライバーひとつで簡単に出来ます。
《戸車調整の手順》
1.サッシ窓から離れて、歪みや隙間など窓全体をチェックします。
*歪みや隙間をみて、戸車の上げ下げを調整します。
2.サッシ窓の側面、下の部分にあるネジ穴のカバーを外します。
*カバーが付いてないものもあります。
3.ネジ穴にドライバーを差し込み、ネジを回して戸車の高さを調整します。
*ネジ穴が二つある場合は、下が戸車調整ネジです。
4.戸車を下げたい場合は左に、上げたい場合は右に回します。
5.戸車調整が終わったら、穴にカバーをして完了です。
このようにして、戸車を調整すると隙間もなくなりますし、窓の開け閉めがスムーズに行えるはずです。
ここまで行って、それでも改善しない場合は、サッシ窓の問題ではないかもしれません。
そのような場合は、専門業者に問い合わせてください。
サッシ窓は日ごろからメンテナンスが大切
今回は、サッシ窓の開け閉めに関する対処法についてお話してきました。
毎日、開け閉めするサッシ窓が引っかかる、よく閉まらない場合は本当に困りますよね。
しかし、サッシ窓の掃除や潤滑油を差すなどのメンテナンスを定期的に行っていれば、快適に使うことが出来ます。
この記事を参考にして、日ごろからのメンテナンスに役立ててください。