私たちにとって身近な存在の窓ですが、なかでもデザイン性にこだわる方に人気なのがルーバー窓です。
それに加え、窓の開閉方法にも他の窓にはない特徴があり、その点も人気の理由の一つでしょう。
また、そのルーバー窓に何か不具合が起こった場合、その原因や修理方法なども気になりますよね。
ここでは、ルーバー窓をより快適に使い続けるためのポイントをご紹介していきます。
ルーバー窓の特徴と役割
数ある窓の種類のなかでも、ルーバー窓に関しては詳しくご存じない方も多いですよね。
そのため、まずはルーバー窓の特徴についてみていきましょう。
別名ジャロジー窓ともよばれるルーバー窓は、主に住宅などで使用される窓の一種です。
その構造は、何枚もの細長いガラスの板を重ね、それをブラインドのようにしたものです。
また、この細長いガラスの板の部分がルーバーと呼ばれます。
このような構造から、特徴的な形状をしており、デザイン性に優れているのは魅力といえるでしょう。
それに加え、ルーバー部分の一部が破損した場合、修理には破損した部分だけ交換ということができるため、修理費を抑えることもできます。
また、窓の主な役割として、明かりを室内へ取り入れることが挙げられますよね。
しかしそれだけでなく、ルーバーの角度調整により、外からの視線を遮ったり、雨が降っていても換気できるなどの役割も果たします。
一方で、ガラスの強度が弱く、断熱性や防犯性が低いという特徴も併せ持っています。
修理につながりやすいルーバー窓のパーツはどこ?
次に、ルーバー窓の主なパーツについて、以下でまとめていきます。
・オペレーターハンドル
ハンドルを回して、ルーバー窓を開閉する役割があります。
注意点として、このハンドルを引いた状態だと壊れて修理が必要になることが多いため、注意して回すようにしてください。
・オペレーターハンドル(チェーンタイプ)
このタイプは、チェーンを引っぱりルーバー窓を開閉しますが、閉める際には完全に閉めるためにもチェーンが止まるまで引っぱるようにしましょう。
・ルーパーグリップ
窓ガラスを支える役割があり、他の窓ガラスと連動していることが特徴です。
また、このルーパーグリップが壊れるとすべての窓ガラスの開閉に影響を及ぼします。
そのため、壊れないように日頃から丁寧に取り扱うよう注意してください。
・窓ガラス
一般的なものとして、ルーバー窓には半透明の窓ガラスが多く取り付けられています。
・リモコン
電動のものにはリモコンが付いている場合があります。
ルーバー窓の開閉時間を時間設定できるものもあります。
ルーバー窓の修理が必要?①窓が閉まらない
次に、ルーバー窓の主な不具合についてみていきます。
まず挙げられるのが、ルーバー窓がしっかりと閉まらないという場合でしょう。
これには、ガラスホルダーの緩みや、ホルダーの突起がしっかりと奥まで入っていないことが原因として考えられます。
ちなみに、その際の修理方法は以下の手順となります。
①オペレーターホルダーを回転させる
その際、ガラスホルダーが仕舞われているケースに対し水平になるまで回転させましょう。
②ホルダーを押し込む
緩んだホルダーを奥まで押し込むように入れてください。
またその際、ホルダーの突起とホルダーを仕舞っている穴がしっかりと噛み合っているか、確認しましょう。
他には、オペレーターハンドルの台座の緩みが気になるという場合も、不具合の一つと言えます。
それには、以下の手順を参考に修理をしてください。
①ネジカバーを取り外す
オペレーターハンドルに取り付けられているため、それを取り外します。
その際はマイナスドライバーなどを使って取り外しましょう。
②ネジを締める
次に、プラスドライバーを使ってネジを締めましょう。
ただしその際、あまり力を入れすぎるとネジ山が壊れる可能性がありますので、注意してください。
最後に、しっかりとオペレーターハンドルの台座が固定されているか確認しましょう。
ルーバー窓の修理が必要?②リモコンが操作不可能
電動のルーバー窓はリモコンを操作して開閉しますが、どうやっても反応しないことはないでしょうか。
それにはルーバー窓自体の不具合というより、ルーバー窓からリモコンまでの距離が離れすぎているということが考えられます。
また、意外な盲点として電池が切れているということも考えられますね。
そのため、まずはルーバー窓に近づいてリモコン操作をしてみましょう。
その際、もし操作が不可能な場合は、次に電池が切れていることを疑ってください。
ルーバー窓のリモコンは、電池がなくなると液晶に電池切れが表示されるものもあるため、表示される場合はそれを目安に電池交換をしましょう。
また、もしルーバー窓の開閉時間を設定しておいた場合、それはリセットされてしまいます。
電池を交換した際にはもう一度時間設定をしておきましょう。
このように、いくつかの方法を試してもリモコン操作が不可能な場合、取扱説明書をもう一度確認します。
取扱説明書を確認することで解決可能な問題である可能性もあります。
それでもリモコン操作が不可能な場合、ルーバー窓自体の不具合も考えられますので、修理を検討する必要があるでしょう。
窓ガラスの熱割れの原因と対策
先述した通り、ルーバー窓のデメリットといわれる点の一つに、ガラスが割れやすいという点があります。
ガラスの一部なら割れても修理費用が安いとはいえ、割れないに越したことはありません。
ここでは、窓ガラスが割れることを防ぐため、その原因に焦点を当てていきます。
また、この点に関しては、ルーバー窓以外の窓に取り付けられているガラスにも当てはまることでしょう。
まず、窓ガラスは温度差により歪んで、ヒビが発生することがあります。
窓ガラスは外側にも面しているため、場所によっては直射日光が当たることになります。
それにより、ガラスの温度も上昇します。
一方、その窓ガラス周辺に取り付けられている枠は、サッシのなかに入り込んでいるため、直射日光は当たりません。
すると、窓の中央部分である窓ガラスが温度上昇により膨張していくのに対し、周囲はそれより低温ため膨張せず、引っ張るような力が発生します。
これによって、窓ガラスが割れることがあり、これをを熱割れといいます。
これを防ぐ方法としては、よしずなどで窓ガラスに直射日光が当たらないようにすることが有効でしょう。
また、冬場に使われる暖房機器などが熱割れの原因なる場合もあります。
例としてはストーブなどが挙げられ、それらの風が窓ガラスに直接当たらないようにしましょう。
窓ガラス以外のパーツは早めの修理を
ガラスが割れる原因として次に挙げられるのが、強風などにより飛んできた飛来物がぶつかることによるものでしょう。
ただ強風が吹いているだけの状態であれば、窓ガラスがそれにより割れるということはあまり考えられません。。
しかし、このような強風には小さな石などが混じっている場合が多く、それが強い力でぶつかってくることになります。
それにより、窓ガラスが割れて交換となったケースも多いのです。
主にルーバー窓は、先述した通り何枚もの細長いガラスが重なっている構造のため、ガラス毎の強度が低く、より割れやすいともいえるでしょう。
また、窓ガラスの割れときいて忘れてはならないのが、年月の経過による劣化です。
これには、ガラスよりも窓自体の耐久性の低下によってヒビが発生することが原因として考えられます。
このような劣化は、窓ガラス以外のパーツも例外ではありません。
それらは窓ガラスと違い修理も可能なため、何か不具合を感じたら早めに修理することをおすすめします。
ルーバー窓の便利さは生活にも影響を与える!
ルーバー窓は、そのデザイン性の高さなどにより近年人気が高まっていますよね。
しかしその構造上、取り扱いを雑に行なうと、ガラスの割れによる交換はもちろん、各パーツの修理が必要となる場合もありますので注意してくだい。
また、ルーバー窓はリモコンで操作可能なものが多く、このように取り扱いに注意して長く愛用することで、私たちの生活にとってより便利な存在となるでしょう。