窓から聞こえる音が気になる!原因は隙間風?対策方法とは?

「窓は閉めているはずなのに隙間風や笛のような音がする」ということはありませんか。

昼間ならまだ我慢できても、夜遅くに風や音に悩まされるとなるととても辛いですよね。

その音や風の原因は一体何なのでしょうか。

また、改善させる方法はあるのでしょうか。

窓からの音や風の原因

窓から聞こえてくる隙間風の音といえば「ピューピュー」、「シューシュー」というような、まるで笛のような音ですよね。

この音は昼間なら外出していたり、起きて活動しているので気にしなくてもすみますが、夜にはそうもいきません。

この音のせいで、眠れなくなってしまう方もいるでしょう。

この音は「風切り音」や「笛鳴り現象」とも言われています。

これらの主な原因は5つあります。

・窓サッシに不具合がある

窓のサッシにわずかでも隙間があると、風が入り込み音が鳴ってしまう原因になります。

・家の傾き

すぐには思いつきにくいですが、実は家が傾いていると窓に不具合が起き、音が鳴るのです。

・マンションの高層階に住んでいる

建物の方角、構造にもよりますが、強い風や風圧により音が鳴ることがあります。

・給気口が塞がってしまっている

窓に原因があるのではなく、給気口が塞がってしまっていることで音の原因になるのです。

・換気扇
マンションなどの機密性が高く、高さのある建物の場合、換気扇を使うことによって空気が移動し音が鳴ることがあります。

次項からはこれらの原因をより詳しく解説するとともに、対策をご紹介します。

隙間風の音は窓のサッシから?

窓から聞こえてくる、不快な隙間風の音は一体何が原因なのでしょうか。

実は、しっかりと閉めているはずなのに、わずかに隙間が開いていることや、窓枠が歪んでしまうことでできる隙間が風の侵入を許してしまっている原因なのです。

そのため、隙間風を防ぐためにはまず、サッシ周辺を確認する必要があるのです。

では、どのように確認したらいいのでしょうか。

【ゴム・コーキングを確認する】

窓は、窓ガラスとサッシの間に「ゴム」や「コーキング」と呼ばれる部品があります。

この部品が劣化してしまうと切れてしまい、隙間風の原因になるのです。

【換気用の小窓の確認】

窓によっては、換気をするための小窓があるというお宅もあるでしょう。

この窓を、空気の通り道ができるように少し開けることで、「ピューピュー」という音がおさまることがあります。

【窓の傾きを修正する】

知らないうちに、窓が傾いてしまっているという場合があります。

この場合には、窓の下の部分にある「戸車」という部品の高さを調節することで、窓の傾きを修正することができます。

また、「自分で上手に直すことができるか不安」という方には、以下のものもおすすめです。

・隙間テープ

サッシと窓の間に貼って使います。

はがした時にテープの跡がついてしまうので、アパートなどにお住まいの方は注意してください。

・隙間パテ

隙間風が侵入してくるところを埋めてしまいます。

埋めてしまったところは窓が開かなくなってしますので、注意してください。

高層階の住宅の窓の隙間風対策

近年、さらに人気を集めている高層階のマンションは見晴らしがよく、風通しもいいということがメリットとしてあげられます。

日中は、その立地にもよりますが、北向きでも日当たりがいいというところも嬉しいですよね。

しかしながら、その風通しのよさ故なのでしょうか。

マンションの立地や住んでいる部屋の向きによって、隙間風が「シューシュー」と音を立てて入ってきてしまうのです。

高層マンションの高層階にお住まいであれば日常的に強い風が当たるので、風圧の高い場所があっても仕方がありません。

この「シューシュー」という音は、引き違い窓に取り付けられた、隙間防止のパッキンやサッシの枠、障子の間を風が抜けて聞こえる音なのです。

これらを改善するには、マンションの売り主や窓のサッシメーカーに調査してもらうといいでしょう。

もし、満足のいくようにならなければ建築士や専門家に依頼してみることもおすすめです。

窓からの隙間風の音の原因は家の傾き?

窓からの隙間風の音の原因が「家の傾き」だとしたら大変なことですよね。

家が傾いていないかの確認方法は、どのようにしたらいいのでしょうか。

【糸を使う】

まずは、サッシが歪んでいないかのチェック方法です。

窓のサッシと同じ長さの糸と重石がついた糸を用意してください。

サッシの上のレールの両端に糸を張ります。

これで、レールの中央が下がっていないかを確認することができます。

同様に下レールも確認しましょう。

重石のついた糸は、窓の枠の縦方向にぶら下げます。

このようにすると、垂直かどうかの確認ができます。

【日々の生活で変化はないか】

窓やドアに不具合があったり、家の基礎にヒビがある場合には、不同沈下(家が不均一な状態で沈下すること)が起きている場合があります。

チェックを行い、家が傾いていることがわかった場合には業者に修理を依頼しましょう。

ジャッキを使い傾きを修正する方法や薬剤を使って基礎ごと家を持ち上げたりと様々な方法で傾きの修理を行ってくれます。

期間は約2~3週間がほとんどで、費用は工法にもよりますが約200万円から高い方法ですと600万円ほどです。

不快な風の音は給気口が原因だった?

ここまで、窓サッシや家の傾きなど、「窓」に問題がある場合のことについてご説明してきました。

ですが、「窓の傾きは調節したのにまだ音がする!」、「家は傾いていない!」などという方もいることでしょう。

そのような方のお宅に、給気口はありませんか。

もし、あるようでしたら外して見てみてください。

真っ黒に汚れていませんか。

長年住んでいたりすると、とても汚れてしまっているのです。

新しく引っ越してきて音がするような場合も、給気口は真っ黒に汚れていることがあります。

この汚れが、「ピューピュー」という風の音の原因なのです。

この場合には、給気口のフィルターを綺麗にすることで、音は改善されます。

専用フィルターに付け替えたり、水洗いできるフィルターは洗ってしまいましょう。

換気扇を使うと隙間風の音がする?

気密性の高いマンションや住宅に住んでいる方の中には「換気扇を使うと窓の隙間風のような音がする」という方がいるかもしれません。

気密性の高いマンションや住宅は、窓や給気口をすべて閉めてしまうと外気が入ってこなくなります。

そのため、空気が部屋の中ではほとんど動かないのです。

ですが、換気扇をこのような状態で使うと、強制的に空気を移動させることになるのです。

このため、窓の隙間風のような音がしてしまいます。

これを改善させるのはとても簡単です。

「換気扇を使うときには一番弱くつけ、窓を少し開ける」という方法です。

このようにすることで、「空気を強制的に移動させる」というような状態にならずに済むのです。

もし、この方法を試しても音がするようでしたら、専門の業者や所有者に相談してください。

原因を考えて対策をしよう

ご紹介してきました通り、窓からの隙間風には様々な原因があります。

もしかしたら、このご紹介してきた原因ではなく、他のことが隙間風の音の原因の場合もあります。

「なぜ音がするのか」が素人目でみてもわからなかったりすることもあるでしょう。

このようなときには、専門の業者に依頼して修理をしてみるという方法も視野に入れてみてください。