誰がいつ遭ってもおかしくない盗難や空き巣被害。
最近人気のオートロック物件など、マンションの防犯性は高くなっていますが、盗難の被害は決してゼロにはなりません。
実は、家が盗難被害に遭った場合、窓から侵入というケースがほとんどです。
窓からの防犯も気になりますが、部屋の換気の為に窓を開けておくことも必要です。
そんな窓の防犯方法、正しい換気についてご紹介します!
窓の防犯と換気が必要な理由
今は一人暮らしのマンションでもオートロックの物件がほとんどとなっているので、窓から空き巣に侵入されるケースが増加しています。
その為、窓の防犯は今まで以上に注意する必要があります。
まず、窓の防犯についてご説明する前に、何故部屋には換気が必要なのかをご説明します。
・空気の入れ換えによって空気がキレイになる
室内には、目には見えないホコリやダニが無数に存在しています。
外と中の空気を入れ換えることによって部屋の中の空気を外に逃がし、綺麗な空気を入れることができます。
・室内のカビを防ぐ
換気には除湿の効果もあるため、湿気によって発生するカビの繁殖を防ぎます。
・建物の劣化を防ぐ
室内でカビが繁殖することにより、建物が傷みます。
換気をすることによって除湿効果があるとともに、建物の劣化を遅らせることができます。
・室温を調節する
夏場など、換気をすることで部屋の中に涼しい空気が通ります。
このように、換気をすることによって様々なメリットがあります。
では、換気はどのようにして行うのが効率的なのでしょうか?
次の項目でご紹介します。
窓の正しい換気
前の項目で部屋に換気が必要ということをご説明しましたが、実際はどのように換気をする方法が効率的なのでしょうか?
換気を行う時間は人それぞれです。
たまにしか換気をしない人もいれば、ほぼ半日中窓を開けている人もいます。
換気は長時間するほど良い、と考えている人が多いですが、実は6~8畳ほどの一人暮らしの部屋なら5分ほどで空気の入れ換えは出来ています。
そして、窓も全開にする必要はなく、5~10㎝ほどの隙間で十分換気が出来ます。
ただし、換気をするときの注意として2ヶ所以上の窓を開けて、空気を入れ換えする必要があります。
もし、窓が一つしかない部屋や部屋の中の空気の流れが悪い場合には、サーキュレータを回すことによって空気が流れやすくなります。
このようにして換気は1日最低1回は行いましょう。
部屋の広さによってはもう少し換気の時間が必要となりますが、長時間換気をすると部屋の室温に影響が出るので注意してください。
外出する際に窓を開けておいてそのまま換気をする人もいますが、防犯上の観点からおすすめはできません。
必ず部屋の中に人がいる状態で行いましょう。
家の箇所によって違う換気方法
リビングなどは前の項目でご紹介した換気方法で空気の入れ換えが可能ですが、台所や浴室などの換気はどうでしょうか?
家の構造にもよりますが、窓のない台所や浴室は空気の溜まりやすい箇所でもあります。
それぞれの換気方法についてご紹介します。
台所や浴室など、空気が流れにくい箇所は換気扇を回して空気を入れ換えます。
・浴室
浴室は入ったあとに換気扇を回しながら扉を閉めて、中の空気を回します。
数分後に浴室の扉を開け、中の空気を開放して浴室の換気は完了です。
・台所
コンロの上の換気扇を回して空気の入れ換えをします。
・トイレ
トイレも換気扇を回しておくことで、換気になります。
ここで、「今紹介した箇所の換気扇はずっと回しておくのか?」という疑問が出ますが、基本的に24時間ずっと換気扇を回しておくことをおすすめします。
電気代を気にする人もいますが、換気扇の電気代はひと月トイレで約60円、浴室は約400円、台所は約600円です。
供給している電気会社によっても変わりますが、おおよその目安です。
では、換気を行う時間帯は何時ごろが最適なのでしょうか?
夜間などは車の通りが少ない為空気はキレイですが、防犯上窓を開けていいのか気になります。
次の項目で、換気の時間帯についてご紹介します。
窓の換気する時間帯
前の項目で防犯上、外出中はしっかり施錠しておくことをおすすめしましたが、換気に最適な時間帯は何時でしょうか?
一般的に、換気に最適な時間帯は晴れている日の正午~14時頃まで、と言われています。
何故その時間帯なのかと言いますと、湿気が一番少ないからです。
しかし、春になるとその時間帯は花粉がよく飛んでいる時間帯でもあるので、花粉症の人は注意が必要です。
花粉症の人は、花粉の飛散が少ない早朝か夜間に換気を行いましょう。
そして、窓は全開に開けず、少しだけ開けて空気の入れ換えをします。
夜間は防犯に十分注意しましょう。
ここで、外の湿気を気にするなら雨の日は換気をしない方がいいのか?という疑問が出てきますが、雨の日にも換気は必要です。
何故なら、雨の日はカビが発生しやすくなっているので、空気の入れ換えをしないとカビが繁殖してしまいます。
その為、雨の日でも数分で良いので、換気を行いましょう。
窓の防犯グッズ
それではここで、窓の防犯グッズにどのようなものがあるのかご紹介しましょう。
・窓の防犯ベル
窓の開け閉め、振動などに反応してベルが鳴ります。
開け閉めに反応するため、入居者が窓を閉め忘れたときにもベルが鳴ります。
そのため、閉め忘れ防止にもなります。
・防犯フィルム
空き巣が窓を割って侵入するケースもあります。
窓に防犯フィルム貼ることで窓が割れにくくなる効果があります。
・防犯ライト
窓に防犯用のライトを取り付けて照らしておく事で、防犯になります。
太陽光でずっとライトが付いているタイプと、センサー付きで人が通ったときに反応して光るタイプのものがあります。
・防犯カメラ
防犯カメラが付いていることで警戒されて盗難に遭う機会は減ります。
万が一盗難の被害に遭った際も証拠の映像が残ります。
他にも、一軒家の人は庭に砂利を敷いておくことで足音が目立つようになるので、防犯効果は上がります。
次に、換気を行える防犯グッズについてご紹介します。
窓の換気しながら防犯可能!グッズのご紹介
前の項目で防犯グッズについてご紹介しましたが、換気しながら防犯できるグッズをご紹介します。
・窓の補助鍵
窓に取り付ける補助の鍵です。
窓の鍵を開けられても、補助鍵があることでまた開けることに手間がかかります。
そして、補助鍵を閉めたまま窓を少し開けておくことができるので、換気も出来ます。
しかし、あくまで補助鍵なので、留守中や寝ているときなどには必ず窓を施錠しましょう。
・面格子
通常の横にスライドする窓ではなく、滑りだしの窓の防犯に最適です。
窓の内側に面格子を取り付けておくことで防犯効果は高まりますし、窓だけ開けておくことで換気も同時に行うことができます。
これらが窓の防犯グッズとして挙げられます。
以上のグッズはホームセンターやネットなどで購入できるので、自分の部屋にあった防犯グッズを選びましょう。
窓の防犯しながら換気は可能だが注意が必要
窓の防犯グッズを取り付けて工夫をすれば、防犯しながら換気を行えることがわかりました。
ただし、通常に施錠しておくより防犯効果は低くなります。
換気以外の時間は窓をしっかり施錠しておくことが大事です。
夜間などは十分に注意しましょう。