風が気持ち良い日に、窓を開けて過ごすこともありますよね。
そんなとき、蚊などの虫が部屋に入りこまないように、網戸にする方もいるでしょう。
しかし、網戸にしているのにも関わらず、蚊やコバエがプーンと室内を飛び回っていることもありますね。
なぜ、網戸にしているのに虫が室内に入ってしまったのでしょうか。
その原因と対策について、ご説明していきます。
蚊やコバエが室内に!窓を網戸にしているのになぜ虫が入ってくる?
心地良い風が吹いている日は、窓を開けて室内にも取り込みたいものです。
しかし、窓を開けっ放しにすると虫が入ってくるかもしれませんから、網戸にする方も多いことでしょう。
それではいったい虫はどのようにして、室内に入ってくるのでしょうか。
結論としては、やはりどこかに隙間があるからだと考えられます。
隙間がなければ虫も侵入することはできませんから、窓や網戸に隙間があるのです。
例を挙げるとすると、普段の開け閉めで気づかぬうちに網戸がゆがんでしまい、隙間ができてしまったなどです。
また、そもそも網戸の網目が虫よりも大きかったら、網目から難なく室内に入り込むことができますよね。
さらに、窓にも正しい開け方があり、正しくできていないと虫などの侵入経路になることもあるのです。
こういったことが原因で、虫が網戸にしても室内に入り込むことが可能となっています。
もう少しくわしく次項からみていきましょう。
虫が室内に入る原因と対策~網戸の隙間~
窓を網戸にしているのに虫が室内に入る原因として、隙間があることを挙げました。
網戸に隙間ができる原因には以下のようなものが挙げられます。
対策もあわせてご説明します。
●戸車の高さ
木造住宅の場合、年月が経つにつれて、木材は乾燥で縮んでしまうことがあります。
さらに、普段の開け閉めで網戸を動かすことにより、戸車がすり減って隙間ができてしまうことがあるのです。
もし、網戸とサッシの間に隙間ができているようでしたら、戸車の高さを調節しなければなりません。
ドライバー1本あれば女性でも調整できますので、隙間がある場合は行ってみてください。
●網戸枠のゆがみ
網戸の枠は外れやすいといわれています。
外れてしまうとゆがむ要因ともなり、その結果として網戸に隙間ができてしまうことにもなります。
この場合は、網戸枠のゆがみ自体を直さなくてはいけません。
そのために一度、網戸を取り外します。
平らな場所に置き、ゆがみのある方向と反対側に力を加えて矯正します。
網戸の枠はとても硬くはなく、女性の力でも曲げることが可能です。
中にはゆがみを直せないものや破損しているものもありますので、これらの場合は新しい網戸に交換しましょう。
虫が室内に入る原因と対策~網目の大きさ~
網戸にしているのに虫が入ってきてしまう原因には、網戸の網目も関係してきます。
いくら細かい網目であっても、虫よりも大きい網目であれば難なく入ってきてしまいますよね。
一般的な網戸の網目は1.15mm四方とされています。
このくらいの大きさの網目であれば、体長1㎜くらいのチョウバエやセンチニクバエなどの大きさの虫は、網目を通り抜ける可能性は高いです。
これよりも網目が小さい場合でも虫が入ってきてしまうときは、網戸のどこかが破れていたりほつれていたりするかもしれません。
以上のような網戸であれば、網戸を張り替えることをおすすめします。
網戸は業者に依頼しなくても、簡単に自分で張り替えることができます。
ホームセンターなどで網戸の張り替え講座を行っていることもありますから、そこで聞いて実践してみても良いでしょう。
虫を侵入させず心地良い風を窓から取り込むために、網戸の張り替えも検討してみてください。
虫が室内に入る原因と対策~窓の開け方~
虫が網戸から室内に入り込む原因として、窓の開け方も挙げられます。
窓の開け方によっては、虫の出入りを許してしまっているようなのです。
どういうことかというと、多くのご家庭の窓には「引き違いの窓」が使われているかと思います。
引き違いの窓の右側か左側のどちらかを開けると、網戸との間に隙間ができてしまうようになっているのです。
多くは室内から見て左側になるのですが、左側の窓ガラスを全開に開ければ網戸との間に隙間はできません、
ところが、途中までの半開き状態ですと、窓ガラスと網戸の間に隙間ができるため、虫が室内に入り込むことができるようになるのです。
したがって、左側の窓ガラスを途中まで開けた場合、網戸から虫が入ってしまうことになりますので、開け方も虫の侵入の原因につながります。
対策としては正しい開け方を知ることが1番ですので、次項で正しい開け方についてお話ししていきましょう。
蚊などの侵入を絶つ!窓の正しい開け方
虫が網戸から入り込む原因に、窓の開け方があるとは思わなかった方もいることでしょう。
ここでは、窓の正しい開け方についてお話しします。
前の項でも少しお話ししましたが、よりくわしくご説明していきます。
まず大切なポイントとしては、窓と網戸の位置を確認することです。
室内から見て、左側と右側どちらの窓ガラスを開けるかで虫の侵入を許すことになります。
左側の窓ガラスを開ける場合は、開け方に注意しなければなりません。
●左側の窓ガラスを開ける場合
全開に開けていれば、窓と網戸の間に隙間ができないので問題ありません。
しかし、途中まで開けている場合は窓ガラスと網戸の間に隙間ができてしまいます。
実際にどのくらいの隙間ができるかというと、手のひら1枚分ほどといわれています。
蚊やコバエだけでなく、ヤモリなども侵入できてしまう隙間ですので、左側を開ける場合は注意が必要です。
●右側の窓ガラスを開ける場合
右側の窓ガラスは全開でも半開きであっても、網戸との隙間はできません。
なぜかというと、左側の窓が網戸にしっかりと密着しているからです。
そのため、右側の窓ガラスを動かしても、網戸との間に隙間ができないような仕組みになっているのです。
つまり、左側ではなく右側の窓ガラスを開けるようにすれば網戸との隙間ができないので、虫の侵入を阻止することにつながります。
蚊やコバエの侵入を防ぐ!窓と網戸への対策
ここまで、網戸でも虫が室内に入ってくる原因と対策についてお話をしてきました。
最後にお話しするのは、さらに効果を高めるアイテムについてです。
ご説明してきた網戸の隙間への対策を施しても、虫が入ってくることはあります。
そのため、より虫が侵入しにくくするためのアイテムをここでご紹介します。
●ゴム製隙間テープやモヘアを活用する
網戸とサッシの隙間に、ゴム製の隙間テープやモヘアなどを使うことで、網戸とサッシの隙間も絶つことが期待できるので、より虫が室内に入りにくくなるでしょう。
張りつけた直後は網戸の開閉がしにくいかもしれませんが、テープの素材自体が柔らかくできているのでしばらくすると馴染んできますよ。
反対に、張ったのに緩く感じた場合は、隙間がうまっていない可能性が高いです。
購入する前に、幅や長さがサッシと合っているか確認してから、隙間テープやモヘアを選ぶようにしましょう。
●ハッカスプレーを網戸に吹きかける
虫はハッカの香りが苦手です。
したがって、この香りを窓や網戸に吹きかけることで、室内への虫の侵入をしにくくする効果も期待できるのです。
市販でもありますが、自作も可能ですので試してみてはいかがでしょう。
【材料】
・無水エタノール 10ml
・ハッカ油 60滴程度
・精製水 90ml
これを100円ショップなどで売られているスプレー容器に入れて混ぜ合わせれば完成です。
窓や網戸に適量吹きかけて、虫の侵入を阻止しましょう。
網戸から侵入する虫を防ぐ!対策を施そう
窓から風を取り込みたいときに、網戸にしても虫が室内に入り込むことがあります。
その際は、網戸のどこかしらに隙間があるかと思いますので、原因を把握し対策を施すことが大切です。
また、隙間テープやハッカ油スプレーを網戸などに用いることも効果的といえますので、快適に過ごすためにお話ししてきた対策を試してみてください。