夏場は部屋の窓際が特に暑くなります。
そのため、窓付近にエアコンを設置している家がほとんどですが、エアコンにも様々な種類があり、窓に直接取り付けする窓用のエアコンもあります。
しかし、窓用エアコンは通常のエアコンに比べて、部屋の中がなかなか冷えないという傾向があります。
それは何故なのでしょうか?
窓用エアコンのメリットとデメリット、窓用エアコンが効かないときの対策方法をご紹介します。
窓用エアコンとは
最近は、温暖化の影響で夏場は特に気温が上がり、熱中症を防ぐ為にエアコンの使用が呼びかけられています。
まず、窓用エアコン部屋が冷えない対処方法についてご説明する前に、窓用エアコンについて詳しくご紹介します。
一般家庭で使用されるエアコンは大きく分けて壁掛け、床置き、窓用の3種類に分かれます。
そのなかで、家庭で使用されるエアコンのほとんどが壁掛けタイプのエアコンですが、そんな壁掛けのエアコンと窓用エアコンとの違いはどんなところにあるのでしょうか?
まず、窓用のエアコンの最大の特徴は、窓に直接エアコンを取り付ける構造になっていることです。
そして、壁掛け用のエアコンとは違い、外に室外機を置く必要がありません。
そのため、窓用エアコンはベランダがない家など、室外機を外に置けない家から一定の需要があります。
そんな窓用のエアコンですが、使用する際のメリットとデメリットはいくつか存在します。
次の項目では、窓用エアコンのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
窓用エアコンのメリット
前の項目で窓用エアコンの特徴ついてご紹介しましたが、こちらでは窓用エアコンのメリットとデメリットについて詳しくご説明します。
まずは窓用エアコンのメリットについてご紹介します。
・取り付けが簡単
取り付け業者などを使わずに、個人で取り付け・取り外しが可能です。
そして、壁に穴をあけたりする必要もありません。
通常の壁掛けのエアコンなら、取り付け代として数千円~何万かかかる場合もありますが、窓用エアコンは、自分で取り付ければ、取り付け代はかかりません。
そして、前の項目でご紹介したように部屋の外に室外機を置く必要がないので、ベランダがない家でも設置できます。
また、ベランダが狭い家の場合でも、ベランダのスペースを確保できるというメリットがあります。
そんな窓用エアコンですが、最初の項目でご説明したように、壁掛け用のエアコンに比べて部屋の中が冷えないというデメリットもあります。
何故、壁掛けのエアコンより部屋が冷えにくいのでしょうか?
次の項目で、その理由と、窓用エアコンの他のデメリットについて詳しくご紹介します。
窓用エアコンは部屋が十分に冷えない?
次に窓用エアコンのデメリットについてご紹介します。
・部屋が十分に冷えない
窓用エアコンは壁掛けのエアコンに比べてパワーが劣ります。
何故なら壁掛け用のエアコンは10畳以上に対応していますが、窓用エアコンには10畳以上の部屋に対応しているものがないからです。
そのため、窓用エアコンは狭い部屋なら冷気は通りますが、広い部屋は十分に冷えません。
窓用エアコンである程度の広さの部屋を冷やそうとすると、必然的に壁掛けのエアコンより風力あげる事になるので、壁用のエアコンより電気代が高くなる傾向があります。
・部屋のなかでエアコンの音がする
室外機を置く必要がない代わりに室内でエアコンの運転音がするため、音が気になる場合があります。
そして、運転音は外にも聞こるので、隣の家が近い場合には注意が必要です。
・防犯面の不安
窓にエアコンを設置するため、窓を完全に閉めることができません。
そのため、防犯面に心配があることと、窓とエアコンの隙間から小さい虫が入ることがあります。
・窓の外にスペースが必要
室外機を置く必要はありませんが、エアコンの排風スペースが1メートルほど必要です。
以上が窓用のエアコンのデメリットになります。
次に、窓用のエアコンで部屋が冷えない場合の確認事項と対処方法についてご紹介します。
窓用のエアコンで部屋が冷えない原因
前の項目でご紹介したように、窓用のエアコンは通常の壁掛け用のエアコンに比べて部屋の中が冷えない傾向があります。
しかし、エアコンの不具合で部屋が冷えないというケースもあります。
その場合の確認事項と対処方法についてご紹介します。
・吹き出し口が開いているか
エアコンの吹き出し口が閉じていると、冷気が十分に部屋に送り込まれません。
そして、吹き出し口が閉じていることで本体の中にある温度センサーが逆流してきた冷気に反応し、運転を休めてしまうことがあります。
吹き出し口が閉まったまま使用をしていると故障の原因にもなりますので、吹き出し口はしっかり確認しましょう。
そして、吹き出し口の前に荷物が置いてあると、冷気は部屋にいきわたりませんし、冷気がに逆流して温度センサーが誤差を起こす可能性があります。
吹き出し口の前に物を置かないように注意しましょう。
次の項目では、吹き出し口以外の確認事項についてご紹介します。
吹き出し口以外の異常
次に、吹き出し口に異常がないにも関わらず、部屋が冷えない場合の確認事項についてご説明します。
・エアコンの外側が日焼けしていないか?
窓用エアコンは窓に設置しているため、外側の部分は日に当たることになります。
部屋の方角にもよりますが、日当たりの良い部屋の場合は、日が当たりすぎてエアコンが過熱していまい、故障してしまうケースがあります。
それを防ぐ為にも、エアコンに日が当たらないように日よけをつくるなどして対策を講じましょう。
そして、窓用のエアコンと窓の隙間から中の冷気が逃げてしまっていることもあります。
窓用エアコンと窓の隙間はしっかり閉じましょう。
以上のことを確認しても、冷気が弱いなどの不具合があるときは、故障の可能性があるので、修理もしくは交換の手続きを取りましょう。
部屋が冷えないときの対策グッズ
前の項目では、窓用エアコンで部屋が冷えない原因と対処方法についてご紹介しましたが、他にも部屋を涼しくする対策方法をご紹介します。
・扇風機
扇風機は涼しい風を送り込むと同時に、部屋の風通しを良くする効果もあります。
窓を開けて、テーブルの上など部屋のなかのなるべく高い場所に扇風機を置き、扇風機の首を上に向けて回しておくことで、部屋の風通しを良くしてくれます。
部屋の中の風通しが悪いと熱気がこもってしまうため、部屋のなかの風通しを良くすることによって、部屋の熱気を外に逃がしましょう。
・断熱シート
断熱シートを窓に貼ることによって、窓からの熱気を防ぐ効果があります。
窓と窓用エアコンの隙間を防ぐときにも使えます。
・すだれ
断熱シート同様、窓からの熱気を防ぐ効果があります。
そして、窓用エアコンの日焼けを防ぐこともできます。
窓用エアコン以外の断熱対策も
窓用エアコンで部屋が冷えない場合には、以上の事を確認して、それでも部屋の温度が下がらない場合には他の断熱対策が必要となります。
エアコンだけをずっと使用していると電気代もかかってしまいます。
これから夏場は気温が上がっていくと予想されていますので、電気代をなるべくおさえるためにも、エアコンをうまく調節しながら暑さ対策を講じましょう。