窓を掃除するとき、ガラスだけ拭いて終わらせる方も多いのではないでしょうか?
ついつい忘れてしまいがちな部分が、窓の「さん」。
皆さんは、窓の「さん」をご存知でしょうか?
この記事で、さんとは窓のどの部分を指すのかをお話しし、あわせて簡単にできる窓のお掃除術をご紹介していきます。
窓をお掃除!いつ行うのが良いの?
リビングをはじめ、トイレやお風呂などは毎日の掃除には欠かせない場所ですね。
マイホームの方であれば、各部屋に必ずといっていいくらいにあるものが窓です。
大小の大きさに関係なく、各部屋に1つはあるかと思います。
ところが、毎日するリビングやお風呂の掃除でも、窓まですることはあまりありませんよね。
汚くなることもあまりありませんから、どこかのタイミングで行う方も多いのではないでしょうか。
いつ掃除すればいいか分からないという方もいるかと思いますので、掃除するのにおすすめのタイミングをお伝えしましょう。
それは、季節の変わり目です。
季節が変わるタイミングで窓のお掃除をしてみるのです。
春や秋は比較的行いやすい気候ではありますが、冬真っ盛りでは寒くて手がかじかんでしまうかもしれませんし、夏の場合は猛暑でお掃除どころではありません。
ですから、気候にまだ影響の出ていない、季節が変わるタイミングで窓のお掃除をしてみてください。
人によっては、雨の日のほうが汚れが落ちるという方もいますので、雨の日に試してみても良いでしょう。
1番は思い立ったときに行うことがベストなタイミングですが、思い立たない場合は以上のことを参考にしてみてください。
しかし、窓を掃除するとなっても、大半が窓ガラスを拭くことで完了してしまう方も多いでしょう。
そうなると、窓ガラスを支える「さん」は、汚れたままの状態になってしまいます。
ちなみに皆さんは、さんとは窓のどの部分を指すのかご存知でしょうか。
この記事では主に、さんについてお話ししていきます。
「さん」とは窓のどの部分?
窓をお掃除するとなっても、ついつい忘れさられがちな「さん」。
この記事ではまず、窓のさんがどの部分のことを指すかをご説明していきます。
ちなみに、「さん」とは漢字で「桟」と書きます。
この漢字には、戸や障子などの骨組みという意味もあります。
ですから、窓も同様で、窓の土台となる骨組みを指しているのです。
具体的な部分を指すと、窓のフレームには下部にふちがありますよね。
このふちの部分がさんなのです。
また、上部にあるふちもさんです。
よくレールと呼ばれているかもしれませんが、さんとも呼ばれています。
あまり、さんまで掃除をしない場合、さんは次第に黒ずんでいきます。
そうなればいざ掃除しようとしたときに、さんを綺麗にするのも一苦労ですので、先ほどの項でもお話ししたとおり、季節が変わるタイミングでお掃除してあげると良いでしょう。
材質も違う?お掃除アイテムの使い分け
ここからは、窓のさんをお掃除する方法をご紹介していきます。
その前に、ご自宅の窓のさんをよく知っておかなくてはなりません。
実はさんの材質には種類があり、その材質によって使えるお掃除アイテムが変わってくるのです。
各材質ごとにご説明します。
●アルミ
アルミの魅力としては、軽くて取扱いがしやすいことが挙げられます。
強度も比較的あるので、ちょっとのことではキズがつきにくいことも魅力です。
しかしアルミの特性上、酸性洗剤やアルカリ性洗剤に弱いので、これをお掃除の際使用すると、アルミの腐食につながります。
また、タワシで洗う場合も表面にキズがついてしまうので、避けたほうが良さそうです。
●樹脂
樹脂の1番の魅力は断熱性が高いことですね。
そのため、寒冷地域などでよく使われている材質です。
ただし、アルミと比べてキズがつきやすいので、お掃除で使うアイテムも入念に選ぶことが大切です。
やわらかい布やスポンジ以外は使わないほうが賢明といえます。
酸性・アルカリ性には強いのですが、有機溶剤は不可です。
●複合
この複合とは、アルミと樹脂を組み合わせた材質のことをいいます。
つまり、2つの良いとこ取りしたようなさんとなっているのです。
とはいえ、お掃除で注意することもその分2倍ですので、両方の注意点をみておかなくてはなりません。
実は簡単!「さん」のお掃除術とは?①
窓のさん自体は細いふちのため、どのようにお掃除したらいいか分からない方もいるのではないのでしょうか。
しかし、意外と簡単にお掃除することは可能で、慣れてしまえば5分程度であっという間に完了します。
そのお掃除術をここでお伝えしましょう。
ちなみにここでは、さんがアルミ材質の場合でお話ししていきます。
まずは、用意するアイテムをご紹介します。
【用意するアイテム】
・100円ショップで売られているブラシ(ペットボトルをはめ込んで使うもの)
・空になったペットボトル(500mlタイプ)
・乾いた雑巾1枚
この3つを用意したら、掃除に移る前の下準備をしておきます。
【下準備】
①ラベルをはがした空のペットボトルをよく洗います。
②綺麗に洗ったら、ペットボトルの中に水を入れます。
満杯に入れるのではなく、多くてもペットボトルの半分くらいまでにしておきましょう。
③最後に100円ショップのブラシをセットすればOKです。
用意するブラシによっては、ボタンを押すと水が出る仕組みになっているものもありますので、こちらを用意すると便利ですよ。
実は簡単!「さん」のお掃除術とは?②
下準備までできたら、いよいよさんのお掃除開始です。
【手順】
①ボタンを押して水を出しながら、さんをブラシでなぞっていきます。
このとき、力を入れずに優しくなぞりましょう。
②端から端までなぞっていき、汚れを落とします。
③ある程度汚れを落とせたら、仕上げに雑巾で拭き取ります。
残っている水滴と汚れを一緒に拭き取りましょう。
力を入れなくても、綺麗に拭き取ることができますよ。
④窓ガラスを動かして、反対側も①~③の手順で行います。
これで、さんのお掃除は完了です。
慣れてしまえば、5分足らずでさんをお掃除することは可能ですので、ぜひ行ってみてください。
ただし、ずっとお掃除してこなかった人の場合は、これだけでは汚れが落ちないこともあり得ます。
その際は、洗剤を使ってお掃除するようにしましょう。
アルミの場合はエタノールであれば使用可能ですので、こちらを使ってお掃除してみてください。
窓をより綺麗に!カビ退治もしておこう
窓のお掃除も忘れがちですが、さんは特に漏れやすい箇所です。
前の項でご紹介したお掃除をしたとしても、また汚くなることは当然あります。
窓に結露などが発生してしまうと、カビが発生することもありますね。
窓をより綺麗に保つために、お掃除したときに行っていただきたいカビを退治する方法もご紹介しましょう。
使うアイテムは、多くの家に置いてあるであろう、「酢」「重曹」「水」です。
やり方は簡単で、まずは水で2倍に薄めた酢を用意します。
これをさんに濡らしていき、その上に重曹の粉をかけてブラシでこすっていきます。
一通りこすったら、また酢をかけて拭き取れば完了です。
酢に含まれる酢酸が重曹と混ざることで、炭酸ガスを発生させることができます。
炭酸ガスには、カビ汚れを浮かせる効果も期待できますので、カビ退治に効果的といえます。
お風呂場であれば、窓のついでにタイルのカビ退治もできますので、一石二鳥ですよ。
ぜひ、お掃除と合わせてご活用してみてはいかがでしょうか。
窓はガラスだけでなく「さん」も綺麗に!
窓を掃除することを決意しても、ついつい漏れてしまう「さん」。
しかし、意外とお掃除は簡単にできてしまうので、慣れてしまえば5分以内で綺麗にすることができます。
また、ご家庭にあるものでカビ退治も行えますので、より綺麗な窓にすることも可能になります。
今まで窓のさんのお掃除をしてこなかった方も、この機会にぜひはじめてみてください。