キッチンや浴室、トイレなど、換気扇はさまざまな場所に設置されています。
しかし、自宅の部屋や納戸などに、換気扇を後付けしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は窓に取り付ける換気扇をご紹介します。
DIYで取り付けることができる窓用換気扇について、くわしくお話ししていきましょう。
部屋は換気が必要!窓用換気扇がおすすめ?
窓や扉を閉め切って生活していると、だんだんと空気がよどんできます。
空気がよどんだままですと、気分が上がらず、精神面、また健康面にも影響が出てしまう可能性があります。
近年の新築の場合は各部屋に換気扇が付き、24時間自動で換気を行うシステムがついていることが多いでしょう。
しかし、賃貸や一般の住宅では、部屋に換気扇が付いていないこともありますよね。
また、荷物や布団をしまっておく納戸も、もちろん換気扇はついていません。
ちなみに、換気扇には部屋の空気をきれいにするだけでなく、湿気を除去する効果も期待できます。
梅雨の時期はもちろん、換気は1年中行うものですから、部屋や納戸に換気扇を設置するべきでしょう。
そこで自分でDIYできる換気扇として、「窓用換気扇」をおすすめします。
窓用換気扇は、部屋の壁に穴をあける必要もなく取り付けができる換気扇です。
そのため、女性でも手軽にDIYすることができるのです。
窓用換気扇について、次項でくわしくお話ししていきましょう。
くわしく知りたい!DIYもできる窓用換気扇とは
ここでは窓用換気扇についてお話ししていきます。
窓用換気扇とはその名の通り、「窓に取り付ける換気扇」です。
壁に取り付ける換気扇は後付けするとなると、業者に依頼して壁に穴をあけて設置する必要があります。
しかし、窓用換気扇はそのような大掛かりな工事は必要なく、DIYで取り付けることができるのです。
また、家を痛めないので、賃貸にお住まいの方にもおすすめの換気扇です。
窓用換気扇は窓の左右どちらかに設置して、スイッチ1つで操作が可能です。
通常、部屋を換気する際は窓を開けて網戸で行いますよね。
しかし窓を開けると、網戸の隙間から部屋に虫が侵入する可能性が考えられます。
窓用換気扇であれば、虫の侵入を防ぎつつ換気が行えるので、快適に過ごすことができるでしょう。
そんな窓用換気扇ですが、種類によって特徴や特性があります。
次項では夏におすすめの「ツインファン」についてお話ししていきます。
夏におすすめの窓用換気扇!ツインファンとは
通常、換気扇はファンが1つ付いていて、排気のみを行いますよね。
ここでご紹介する「ツインファン」は2つのファンが付いており、それぞれが吸気・排気を行うというのです。
ツインファンは暑い夏、エアコンをなるべく使わないようにという想いから作られました。
1つのファンで換気を行いながら、もう1つのファンで風を部屋に送る、つまり扇風機のような役目を果たすため、節電効果が期待できます。
また、DIYで取り付けることも可能です。
換気扇は湿気を逃がす役割もありますから、湿度を下げつつ送風を行うことは効率が良いですよね。
例えば、窓際に扇風機を置き、窓を開けて外気の風を部屋に入れようとします。
しかし、部屋に溜まった空気(湿度など)によって、外の空気は弾かれて部屋の中へ入れないのです。
そのため、ツインファンで排気と吸気を同時に行うと、部屋の空気は驚くほど動くと言われています。
また、夏の夜はエアコンを使いたくない方もいらっしゃるでしょう。
部屋の空気を動かすツインファンですと、エアコンなしでも十分涼しく感じるため、おすすめです。
窓用換気扇をDIYしよう!①「事前準備」
ここからは窓用換気扇をDIYする際の事前準備の手順をご紹介していきましょう。
まず、窓用換気扇を用意します。
窓用換気扇にはサッシがセットになっているタイプが多いのですが、このサッシを窓枠の大きさに合わせて組み合わせ、取り付けていく流れになります。
【サッシの組み立て】
まず、サッシ部分を組み立てていきます。
窓枠の高さを計測しましょう。
窓枠の高さに合わせて付属のサッシを組み合わせておいてください。
次に換気扇本体のカバーを外し、先ほど組み合わせたサッシを換気扇本体と接合します。
接合できたら換気扇本体のカバーを元に戻しておきましょう。
【パネルの組み立て】
サッシが完成したら、サッシのあいている部分にパネルを取り付けていきます。
また、パネルは縦3枚で成り立つので、サッシの縦の長さに合わせて、パネルの長さを調節してください。
次に、パネルの長さが決まったら、サッシの下の部分(サッシ受)をいったん外して、溝にパネルを滑り込ませてはめていきます。
無事にパネルがはまったら、サッシ受けを元に戻しましょう。
ここまで終えたら事前準備は完了となります。
窓用換気扇をDIYしよう!②「窓へ取り付ける」
続いても、窓用換気扇をDIYする手順をご紹介していきます。
事前準備まで終えたら、残るは窓への取り付けのみとなります。
通常の窓用換気扇は窓の左側に取り付けるタイプになります。
この場合、窓の右側に取り付ける場合は「ネジ固定」が必要となりますので、そちらも合わせてご説明していきます。
【窓への取り付け(左側)】
窓レールにサッシの下部を載せ、換気扇本体を押しながら上部も溝にはめ込みます。
この状態ですと、上下は隙間がありガタつくでしょうから、換気扇横の「締め付けネジ」を右へ回していきましょう。
そのため、窓枠いっぱいになるように換気扇本体を寄せ、再びドライバーを使って締め付けネジをもう一度固定させます。
しっかりネジが閉まったら、窓枠左側の取り付けは完了となります。
【窓への取り付け(右側)】
続いて、窓の右側に取り付ける手順をご紹介します。
まず窓枠の上に1つ、下に2つ、付属のネジを半分ねじ込みます。
上のネジに換気扇本体の釣り穴を引っ掛け、サッシ受け(下部)の2か所に先ほどのネジを仮どめします。
その後、3つのネジをドライバーで閉めていきましょう。
換気扇本体にガタつきがなくなれば、取り付けは完了となります。
また、窓の右側は、窓用換気扇を乗せるレールがないため、どうしてもネジでの固定が必要となってしまいます。
そのため、賃貸の方や家を傷つけたくない場合は、通常通り左側に取り付けを行ってください。
おすすめ!窓用換気扇のラインナップ
DIYで取り付けられる窓用換気扇ですが、ここではおすすめの窓用換気扇をご紹介していきます。
【日本電興:窓用換気扇】
比較的安価ですが造りはしっかりしています。
また、壁穴工事は必要なく、窓の左右どちらにでも取り付けが可能です。
それに加え、スイッチは紐を引っ張るだけの簡単操作で、運転音も静かで人気の高い窓用換気扇です。
【オーム電機:OHM 窓用換気扇】
分解できる構造なため、取りはずして洗うことができて掃除が楽に行えますね。
特徴として20㎝のプロペラファンが付いており、こちらも紐を引っ張るだけの簡単スイッチ操作になります。
【三菱電機:窓用換気扇排気形(抗菌タイプ)】
換気扇本体とグリル樹脂部に抗菌剤を採用しています。
また窓の左右どちらにも設置が可能で、窓の開閉も邪魔しません。
注意点として、サッシの厚さが3㎜以上の窓には取り付けができません。
そのため、購入前に部屋の窓を確認するようにしてください。
窓用換気扇で部屋の空気をきれいにしよう
窓用換気扇は壁に穴をあける必要がなく、賃貸にお住まいの方でも気軽に取り付けることができます。
また、DIYが可能なので業者への依頼を必要としない点もメリットでしょう。
さらに、必要なくなったら取り外しも可能で、別の部屋で使用したり、引っ越し先にも持っていけます。
壁に設置されている換気扇では、こうもいきませんよね。
便利でメリットの多い窓用換気扇を設置して、部屋の空気をきれいに換気しましょう。