マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合、入居した部屋の設備不良や、他の入居者とのトラブルに巻き込まれてしまうケースがあります。
その場合、ほとんどの人は管理会社へクレームを入れますが、そのときの言い方にも実はコツがあります。
トラブルが起こった時の管理会社へのクレームの言い方のコツ、起こりやすいクレームなどをまとめてご紹介します。
集合住宅で多いクレームの内容とは?
まずは、マンションやアパートなどの集合住宅で管理会社に入るクレームの例についてご紹介します。
集合住宅では様々な人が同じ建物で生活している為、管理会社に入るクレームの内容は入居者間のトラブルが大多数を占めています。
・騒音
集合住宅で一番起こりやすいトラブルです。
近場の工事の音が気になるといったクレームもありますが、テレビ音など隣人の生活音が気になるといったクレームも多々入ります。
実際、私自身もマンションに住んでいたときに、休日に隣の部屋の人がベランダの戸を頻繁に開け閉めしていることがありました。
その行動の理由はいまだに不明ですが、その時は戸の開け閉めの音がすごく気になり、落ち着きませんでした。
・ペットの飼育
ペットについては飼育が許可されているマンションならあまり問題は起きませんが、飼育禁止にもかかわらず、隠れて動物を飼育する人もいます。
そして、そのペットの鳴き声がうるさかったり、ペットが共有部分で粗相してしまうなどして、クレームが出ることもあります。
このように、入居者同士でのトラブルの内容は様々です。
また、迷惑行為をしている入居者に直接抗議することも可能ですが、言い方によっては反感を買い、さらにトラブルがひどくなるおそれもあるので、昨今では隣人との直接交渉は避ける人が大多数です。
物件の設備に対するクレーム
前の項目では入居者間のトラブルについてご紹介しましたが、ここでは、管理会社に寄せられる設備に関するクレームについてご紹介します。
管理会社に入る物件の設備に対してのクレームには、以下のようなものがあります。
・部屋の設備の不備
部屋の中で起きやすいトラブルは、備え付けのエアコンの不調や、トイレが流れなくなったなど、様々です。
特に、築年数が長い集合住宅で起こりやすいトラブルです。
・共有部分に対しての不満
ごみ捨て場がカラスなどに荒らされていたり、入居者の自転車を停める駐輪所に他の自転車が止められているなどのトラブルも起こることがあります。
体験談になりますが、私自身もマンションで契約している駐輪所に知らない自転車がチェーンをつけて停められていて、所定の場所に駐輪ができず困ったことがあります。
このように、部屋の設備内容や共有スペースを入居者以外の第三者によって侵害されるというケースも起こりうるのです。
では、このようなトラブルが起きた場合、管理会社にどのように伝えるのが効果的なのでしょうか?
次の項目で、管理会社にクレームを伝えるときの言い方についてご紹介します。
管理会社へのクレームの言い方は?
管理会社へクレームを入れるとしても、ただ闇雲に文句だけを伝えても何も解決しません。
感情にまかせて高圧的な言い方になってしまっては、自分がクレーマーととらえられてしまうこともあります。
クレームを入れる際には伝え方が重要なので、管理会社へクレームを入れる場合の言い方のコツをご紹介します。
・先にご自身が入居しているマンション名、号室、名前を伝える
ほとんどの管理会社は複数のマンションを管理しているため、マンション名もしっかり伝えましょう。
・クレームの内容を伝える
他の入居者に対してのクレームならその入居者の部屋番号、騒音の問題などの場合は騒音が起こる時間帯も伝えましょう。
・改善案を提案
ただクレームを言うだけではなく、部屋の設備に不備があるなら修理の依頼を、入居者間の迷惑行為についてなら改善してほしい点を伝え、管理会社から迷惑行為をしている入居者に伝えてもらうようにしましょう。
管理会社へクレームを言っても改善されないとき
前の項目で管理会社へのクレームの言い方をご紹介しましたが、クレームをきちんと伝えても管理会社が対応してくれないと意味がありません。
しっかり対応してくれる管理会社なら問題はありませんが、中には対応が適当な管理会社も存在し、解決を後回しにされることもあります。
そんなトラブルを未然に防ぐためにも、クレームを伝えるときには期限の確認をしておきましょう。
「いつまでにトラブルを解決してくれるのか」をきいておくことが重要です。
もしくはご自身で希望する期限がある場合はその期限を伝え、期限の希望がなくてもなるべく早く解決してほしいということを伝えておくとベストです。
そして、その期限を経過してもトラブルが解決しない場合は、再度管理会社に確認の連絡を入れましょう。
しかし管理会社としても、日々様々な入居者のクレームや対応に追われていて、すぐに対応することが難しいこともあります。
一方的にご自身のクレームや期限を伝えるだけではなく、期限については管理会社としっかり相談しましょう。
管理会社がクレームに対応してくれない場合
前の項目でお伝えしたように、管理会社によっては対応が適当な管理会社も存在します。
期限を曖昧にされたり、対応がしっかりしていない場合には、仲介の不動産に一度相談してみましょう。
それでなくても、他の入居者の騒音などについて「度が過ぎている」と感じる場合には警察にも相談してみましょう。
その際にも、前の項目で伝えたように言い方のポイントを押さえてしっかり事情を説明します。
ただ、冒頭でお伝えしたように、集合住宅では様々な入居者が生活しています。
トラブルをなるべく回避することはもちろんですが、逆に自分がクレームを言われることにならないよう、生活音などは常識の範囲内で生活しましょう。
以上が、管理会社にクレームを入れる際の対応です。
しかし、一戸建てでトラブルが起きた場合はどう対処するのでしょうか?
次の項目でご紹介します。
一戸建ての場合のクレームの言い方は?
前の項目では集合住宅についてのクレームについてまとめましたが、一戸建ての場合はどうでしょうか?
また、一戸建てでは管理会社がありません。
その場合の対処はどのようにすれば良いのでしょうか?
基本的に、一戸建てで起こるトラブルの内容はご近所トラブルがほとんどです。
内容は先ほどと同じように騒音がほとんどですが、中には自治体などの強制加入や私有地の境目について、など一戸建て特有のトラブルもあります。
一戸建ても集合住宅同様に、直接クレームを言うことはおすすめできません。
しかし、もしものときの為に普段から挨拶などをして人間関係を築いておくことは重要です。
どうしても隣家の音などが気になる場合には自治体や弁護士の方に相談したり、迷惑行為があまりに悪質な場合には、警察に相談しましょう。
そして、そのときも管理会社に伝えるときのように言い方のポイントを押さえて、何に困っていて、どうしてほしいのかをしっかり伝えるようにしましょう。
管理会社へのクレームは慎重に
管理会社へクレームを入れるときの言い方のポイントについてご紹介しましたが、なるべくならクレームを言うようなことは起きてほしくありませんよね。
トラブルを回避するためには、物件を選ぶときにあらかじめ細部まで注意して観察しておくことも重要です。
物件の立地や日当たり、共有部分の状態などをしっかり確認して、入居してから困ることのないようにしましょう。