窓用換気扇の取り付け方法と窓の隙間対策

一人暮らし用のワンルームでも一軒家でも、家のサイズにかかわらず部屋の定期的な換気は必ず必要です。

窓を開けておくだけでも換気の効果はありますが、窓に直接取り付ける窓用の換気扇もあります。

しかし、この窓用換気扇を取り付けるときに窓と換気扇の間に隙間は出来ないのでしょうか?

換気の効果、換気扇の種類、窓用換気扇の取り付け方、窓の隙間対策についてご紹介します。

窓から換気が必要な理由

窓用の換気扇についてご説明する前に、部屋の換気をするメリットについてご紹介します。

最初に述べたように広い部屋も狭い部屋でも家のサイズに関係なく部屋の換気は必要とされています。

では、何故部屋の換気が必要なのでしょうか?

換気を行うことによって次のようなメリットが挙げられます。

・カビやハウスダストを外に排出

・消臭

・部屋の酸素量が増加

逆に、定期的に部屋の換気を行わないと、次のような悪影響が発生します。

・ほこりやカビが部屋の中にたまる

・部屋のにおいがこもる

・部屋の中の酸素濃度が下がる

部屋の換気を行わないと以上のデメリットが発生します。

そして、このように部屋の中の空気が悪化していくことによって、居住者は一酸化酸素中毒、頭痛などの健康被害を受ける可能性があります。

では、部屋の換気とはいつ、どれくらいの頻度で行えば良いのでしょうか?

そして、換気の際に窓は全開に開けた方が良いのか、少しの隙間でも換気は出来るのでしょうか?

次の項目で、正しい換気方法についてご紹介します。

換気扇を使った換気方法は?換気は少しの隙間で十分?

前の項目では部屋の換気を行うメリットについてご紹介しましたが、換気を行う時間帯とその頻度についてご紹介します。

部屋の換気はこまめにした方が良いと言われているものの、居住者の生活リズムや住んでいる部屋の広さなどによって、換気を行う時間帯や、換気する頻度は変動します。

なかには仕事に行くときなど、外出中に窓をずっと開けておいて換気をする人もいますが、留守中に窓を開けておくというのは防犯上あまりおすすめはできません。

特にマンションの高層階に居住している人は留守中でも窓を開けたままにしておく人が多い傾向にあります。

しかし、高層階でも隣のビルなどから空き巣がベランダに移り、そのまま窓から侵入された、という被害も起こっています。

長時間換気をしないと意味がないと考える人もいますが、実際に正しい換気方法は、窓を開けて、5分ほどその状態ししておくことで部屋の換気は完了します。

換気に最適な時間帯は空気が澄んでいる朝方で、基本的には毎日換気を行いましょう。

そして、窓は全開ではなく少しの隙間で十分換気ができます。

窓が二つ以上ある部屋の場合は、対面で窓を開けておくとスムーズに空気の入れ替えが出来ます。

窓を開けておくだけで換気はできますが、同時に換気扇も回しておくことで、さらに空気の流れは良くなります。

部屋は窓を開けておくことで換気は完了しますが、浴室や台所には換気扇がかかせません。

では、その換気扇にはどのような種類があるのでしょうか?

次の項目で、換気扇の種類についてご紹介します。

換気扇の種類

換気扇というと、基本的には台所やトイレ、浴室で必要とされていますが、その換気扇にも様々な種類があります。

主な換気扇の種類についてご紹介します。

・一般換気扇

四角形にファンが組み込まれている一般的な換気扇です。

電源の入れ方は連動式(不使用時に自動的に閉まる)、風圧式(換気の風圧で閉開する)、電気式(電気で閉開する)の3つに分かれます。

・ダクト用換気扇

主にトイレや浴室など外に面していない箇所の換気に使われる換気扇で、天井裏からダクトを通して換気をします。

・パイプ用ファン

トイレなどで使用される小型の換気扇です。

壁や天井のパイプに差し込んで使用します。

・レンジフードファン

キッチンのコンロでよく使われている、カバーが付いている大型の換気扇です。

カバーの形状など、様々な種類があります。

・有圧換気扇

換気口を必要とする換気扇です。

強力な換気扇なので、一般家庭で使われることはあまりありません。

このように、換気扇には様々な種類があることがわかりました。

次に、窓用の換気扇の隙間をつくらない取り付け方法についてご紹介します。

窓用換気扇の取り付け方法

基本的な窓用の換気扇の取り付け方法についてご紹介します。

まずは、窓のサイズを図っておくことからはじまります。

基本的には、窓用換気扇は窓の左側に取り付けます。

・窓用換気扇のプレート部分を室内側に向くように窓枠にはめ込みます。

・調整ねじで仮止めをしておきます。

・窓用換気扇をいったん外し、換気扇の下のパネルを窓のサイズに合わせて調整します。

・本体とプレートをねじで固定します。

・窓と窓用換気扇に隙間ができないように、テープを貼り付けます。

・電源コードの長さを調整し、換気扇のフロントカバーを取り付けます。

以上が窓用換気扇の取り付けの手順です。

メーカーなどによって取り付けかたが多少違いはありますので、説明書をしっかり読んで正しく取り付けましょう。

窓に隙間ができる原因

前の項目では部屋の換気と窓用換気扇についてご紹介しましたが、換気とは別に窓に隙間ができてしまい、そこから部屋の空気が漏れてしまうことがあります。

換気は重要ですが、窓に隙間があると冬場などは外から冷気が入ってきますし、エアコンの効きも悪くなります。

では、何故窓に隙間ができるのでしょうか?

その原因についてご紹介します。

・部屋の老朽化により、窓のサッシに隙間がある

・部屋自体が傾いている

などの原因が考えられます。

部屋の老朽化によって窓のかみ合わせが悪くなったり、隙間が生じてしまうことがありますが、何らかの理由で家自体が傾いていることで窓に隙間が生じる場合もあります。

家の傾きを調べるには部屋の中でボールを転がすなどしてチェックをしてみましょう。

もし、部屋が傾いていたら専門家の方に相談しましょう。

窓の隙間対策グッズ

前の項目で窓に隙間ができる原因についてご説明しましたが、窓の隙間が気になる場合の対策グッズについてご紹介します。

・隙間テープ

窓の隙間に張り付けるテープです。

ホームセンターなどで購入可能です。

使い方も簡単で、窓のサイズに切り取って、張り付けるだけで完了です。

他にも、窓のサッシやゴムなどが古くなっていたら、サッシやゴムを付け替えることで窓の隙間は埋まります。

替えの窓のサッシとゴムも、ホームセンターで購入可能です。

部屋の換気は必要ですが、長時間の換気は外の汚染された空気を部屋に入れてしまうことになります。

その為、部屋換気が終われば窓をしっかり閉めて、窓に隙間があればテープなどで対策をしておきましょう。

窓用換気扇を使用する際も同様で、窓の隙間には注意して使用しましょう。

窓用換気扇

換気扇には様々な種類があり、窓用換気扇もありますが、取り付けの際には窓とサッシの隙間に注意が必要です。

そして普段から部屋の換気はかかせませんが、窓を閉めるときにはしっかり閉まっていないとエアコンの効きが悪くなるなどの弊害も発生します。

部屋の換気も重要ですが、窓の隙間対策もしっかり講じておきましょう。