アパートでもマイホームでも、家の中で生じる悩みはたくさんありますよね。
外からの目が気になったり、音に関する悩みを抱える方もいることでしょう。
また、気温が低かったり高かったりすると冷暖房をつけますから、エアコン等の電気代も多くかかってしまいますね。
このようなさまざまな悩みに効果的なのが、二重窓にすることです。
この記事では、二重窓の期待できる効果や自分でDIYする方法をご紹介していきます。
そもそも窓の役割とは何?
賃貸アパートであっても、マイホームであっても、地下室でない限り窓は必ずついていますよね。
当たり前のようについているので考えたこともないかもしれませんが、窓がどのような役割をするかをご存知でしょうか。
窓の1番の役割は、「住む人にとっての快適な環境を作ること」です。
具体的に挙げれば、太陽の光を取り入れて部屋の明るさを維持することや、室内に風を通し室温をコントロールすることなどです。
部屋の環境を良くすることで、快適に過ごすことにつながります。
さらに窓があることで解放感がうまれたり季節感を楽しむことも可能なので、身体面だけでなく精神面でも快く過ごすことができるのです。
しかし、これにはマイナス面も隣合わせており、光や風を取り込みすぎてしまうと夏や冬の季節では、暑すぎたり寒すぎたりしてしまうこともあります。
室温を左右するのは窓から取り込む熱が大きく関係しているので、夏であれば冷房、冬であれば暖房を多く使うことになってしまいますよね。
また、窓を開けておくと外からも丸見えになってしまったり、生活音が聞こえたり漏れてしまうことも考えられます。
プライバシーがなくなってしまうだけでなく、犯罪につながることも否定できません。
そうなれば、防犯対策をするためにも窓を変えなくてはいけないと思うでしょうが、今の窓を変える必要はありません。
窓の上にさらに窓をつける二重窓というものがあります。
二重窓にすることで、生活に関わる音やプライバシー保護の役割を高めます。
簡単にDIYすることもできますが、まずは二重窓の効果について触れていきましょう。
窓を二重窓に!その効果とは?
窓1枚だけでは防犯対策などに不十分だと感じている方は、二重窓にしてみてはいかがでしょう。
ここでは、二重窓によって期待できる効果についてお話をしていきます。
期待できる効果は大きく3つ挙げられます。
①電気代を節約
二重窓にすることで気密性が高まるわけですが、これにより断熱の効率も高まるのです。
冬場は窓から熱を逃がさなくしてくれるので、暖房を使用しても少ないエネルギーで快適な室温を維持することができるのです。
②結露防止
冬場に多く発生する結露ですが、二重窓は結露を防ぐのにも効果的です。
結露が発生するとカビも発生しやすくなりますが、結露を防げればカビも増えません。
③防音
二重窓により気密性が高まることをお話ししましたが、気密性が高くなると防音効果にもつながります。
外からの音も聞こえなくなりますし、自分の音も外へ聞こえにくくなりますよ。
④防犯対策
二重窓をリフォームやDIYする際に、曇りガラスなどを使用すれば、外からの目も気にならなくなります。
さらに、中には飛散防止機能のあるガラスやシートもありますので、空き巣などの侵入を防げるのにも役立つことでしょう。
以上のような効果が期待できますので、音やプライバシーなどでお悩みであれば、二重窓を試してみても良いかもしれません。
二重窓にはデメリットもある!
窓を二重窓にすることで、生活に関わる悩みを解消することに期待できますが、もちろんデメリットになることもあります。
まず挙げられるのは、窓の開け閉めに時間がかかってしまうことです。
1回で済むはずの窓の開け閉めを、二重窓の場合は2回行わなくてはなりません。
換気のためによく開け閉めする窓を二重窓にすると、面倒に感じてしまうこともあるので、その点は頭に入れておくようにしましょう。
つぎに、二重窓にすることで圧迫感が生まれることです。
ほとんどの二重窓は窓の内側に取り付けますので、使用する素材や色に注意して選ぶことが大切です。
そして1番のデメリットには、コストがかかることが挙げられるでしょう。
リフォームするともなると、業者へ支払う料金はそれなりにかかりますね。
さらに、窓のサッシ枠やガラスなどの素材によっては高価なものもありますから、こちらでもコストがかかってしまいます。
高価なリフォーム代で二重窓を諦めてしまう方もいるかもしれませんが、コストを抑える方法はあります。
それは自分で二重窓をDIYすることです。
材料や用具さえあれば、女性でもDIYが可能ですので試してみてはいかがでしょう。
次項から、二重窓をDIYする方法をご紹介していきます。
自分でもできる!二重窓をDIYしよう①
ここからは、自分でもできる二重窓をDIYする方法をご紹介していきます。
まずは、道具をそろえます。
【そろえるべき道具】
・メジャー、定規
・ノコギリ(プラスティック用と木材用)
・大型刃のカッター
・セロハンテープ
・両面テープ
・やすり
・油性ペン
・ネジ
・ドライバー
・接着剤(ボンドなど)
これらをあらかじめ用意しておくと、作業の効率化につながりますので、用意しておきましょう。
また、材料は二重窓をどのようなタイプにするかでも変わるので、タイプごとに材料と作り方をご紹介します。
●引き戸タイプ
【材料】
・プラスティック製の段ボール
・カブセ
・ガラス戸のレール
【作り方】
①窓の採寸を測ります。
②窓のサイズに合わせてガラス戸のレールを切断し、設置します(サッシ枠の完成です)。
③レールの寸法に合わせて、プラスティック製の段ボールを加工します。
④③をカブセに設置します。
⑤レールにはめ込めば、二重窓の完成です。
自分でもできる!二重窓をDIYしよう②
引き続き、二重窓をDIYする方法をご紹介していきます。
●観音開きタイプ
【材料】
・プラスティック製の段ボール
・窓用の額縁
・蝶番
・取っ手
【作り方】
①窓の採寸を測ります。
②窓のサイズに合わせて額縁を切断します。
③額縁を接着剤で取り付けます(枠の完成です)。
④枠のサイズに合わせてプラスティック製の段ボールを加工します。
⑤④を枠の裏側から取りつけていきます。
⑥取っ手を設置し、壁と枠を蝶番で固定すれば二重窓の完成です。
●はめごろしタイプ
【材料】
・プラスティック製の段ボール
・窓用の額縁
【作り方】
①窓の採寸を測ります。
②窓のサイズに合わせて額縁を切断し、接着剤でくっつけます(枠の完成です)。
③枠の寸法に合わせて、プラスティック製の段ボールを加工します。
④③を額縁の裏側から取りつけます。
⑤既存の窓から少し距離を空けて枠を取りつければ、二重窓の完成です。
より簡単に!窓に貼るだけのDIY術
二重窓のDIY方法について、3タイプの窓に分けてご紹介してきました。
サイズを測って切断して、接着させればできあがりますので、単純な作業で作ることができますよ。
また、プラスティック製の段ボールもホームセンターなどで安価に売られていますので、リフォームよりもコストを抑えて二重窓にすることが可能です。
賃貸の方はDIYを行う前に、大家さんに確認をとり了承を得たうえで行うようにしましょう。
もし、大家さんから了承を得られなかったり、切断などの作業が大変という方に向けて、より簡単にできるDIY術を最後にご紹介しましょう。
それは、「水で貼れるプチプチシート」を用意して窓に貼ることです。
水で貼りつけるため、窓にノリなどが残らずに済みますし、窓のサイズに合わせて貼るだけで完成しますからとてもお手軽ですよ。
見ばえはプチプチなのであまり良くはありませんが、二重窓と同様の効果が期待できるため、とてもオススメです。
実際に試した方も、冬の防寒や結露防止に効果があった方もいます。
見ばえが気にならない方は、プチプチシートを活用するのも一つの手ですよ。
二重窓でお部屋をより快適な環境に!
二重窓にすることで、冬では防寒対策にも役立ちますし、防犯対策への効果も期待できます。
DIYも単純な作業で作ることできますので、女性の方でも作ることが可能です。
賃貸の方や、作業が難しいという方は、水で貼れるプチプチシートを活用するのもオススメです。
二重窓と同様の効果が期待できますので、これらを取り入れて快適な室内空間にしてみてください。