「株式投資に興味があるけれど、難しそうで手が出せない…」
そうお考えの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
基本的な株式の勉強として、まずは基本用語を覚えることから始めましょう。
例えば、株式用語でよく耳にする引けや寄るとは、どのような意味があるのでしょうか。
ここでは基本的な株式用語のご説明をしていきます。
株について知りたい!簡単な基礎知識
株式用語を学ぶ前に、株についての仕組みを少し頭に入れておきましょう。
株とは、会社が資金を調達するために発行しているものです。
会社の株を購入するということは、その会社の「オーナーの中の1人」になるということになります。
株を保有すれば、業績によっては配当金を得ることができるでしょう。
しかし、株の値段は企業によってさまざまです。
また、購入できる単位も会社によって異なります。
例えば、1株300円の株を購入するとします。
しかし、その会社の株が1000株単位でしか購入できない場合があります。
すると「300円×1000株=300000円」となり、最低でも30万円の資金が必要となってくるのです。
株初心者からすると、とてもそんな資金は出せませんよね。
そのような方へ向け、今は資金1万円からスマートフォンでも購入できる株があります。
(株)エー・ディー・ワークスや、(株)音通などといった株式会社です。
資金はたった1万円ですが、将来化けて大きくなる可能性があるので、少額からチャレンジしてみても良いでしょう。
そして、損をしないための株の購入についてのアドバイスとしては、「優良な株」を買うことです。
優良=業績が良く安定している会社を指します。
万が一、会社が倒産してしまったら、株価は一気に下がり大損になってしまいます。
短期売買をする場合も会社を見定めて株を購入しましょう。
株式売買は複雑ですが、大まかな株の仕組みが少しでもご理解いただけたでしょうか。
次からは株式用語についてのお話をしていきます。
よく耳にする、引けや寄るとはどのような意味があるのでしょうか。
株式投資において寄るとは?
株式用語は専門的なので、覚えようと思ってもハードルが高く感じてしまいますよね。
まずは簡単な用語から覚えていきましょう。
よく耳にする機会の多い「寄る」についてご説明していきます。
寄るとはどのようなものか、以下にまとめました。
●寄る
まず、株式の取引には前場と後場が設けられています。
・前場…午前9時から11時半までの間
・後場…午後12時半から3時までの間
上記2つ、それぞれの取引で1番最初に売買が成立することを「寄る」、または「寄り付き(よりつき)」と呼びます。
一般的に、その日の1番最初の取引成立のことを寄りと呼びますが、後場において最初に取引成立した場合は「後場寄り」などと呼ばれたりします。
また、寄り付きで決まった価格のことを「寄り値」とも呼びます。
このように、寄るといってもさまざまな呼び方があります。
寄るとはどう違う?株式投資においた引けとは?
寄るとは株式取引で最初に売買成立することだとお話させていただきました。
では、「寄る」と同じくらいよく耳にする「引け」とはいったいどのようなものなのでしょうか。
以下でご説明していきます。
●引け
引けとは、寄るとは逆の意味を持ちます。
すなわち、前場・後場の取引において、1番最後に売買が成立することを指します。
後場の最終売買に関しては「大引け(おおびけ)」などと呼ばれることもあります。
また、単純に株式取引の終了を指す場合に使われることも多いです。
大引けで付いた価格のことを「引け値」とも呼びます。
株式取引の注文方法の中の1つとして、取引を引けでのみ行うように指定することもできます。
このように、引けにもさまざまな呼び方や意味があります。
寄るとは呼び方が違う?「始値」とは?
寄るとは呼び方が異なりますが、同じような意味を持つ株式用語があります。
それは「始値(はじめね)」です。
始値とは、一定期間を設けて、その期間内で最初に売買が成立した価格のことを指します。
この期間が「1日」の場合、始値は寄りや寄り付きと呼ばれるのです。
始値は、その株を買いたい側・売りたい側の条件があったところで売買が成立となります。
したがって、買い注文や売り注文のどちらかが極端に多くなってしまった際は、いつまでも値段が付かない状態になってしまいます。
こうなると、その株の株価はいつまでたっても決まらないということになるのです。
一方、引けにも呼び方が異なりますが、同じような意味を持つ株式用語があります。
「終値(おわりね)」です。
始値とは逆の意味を持ちますので、一定期間の株式売買において、1番最後についた価格のことを終値と呼びます。
そのため、引けと同じ意味を持つのです。
知りたい!寄るや引け以外の株式用語
前項では、寄るとは呼び方が異なりますが、同じような意味を持つ株式用語をご紹介させていただきました。
ここではテレビのニュースなどでもよく耳にする株式用語をご紹介していきます。
●高値(たかね)
ある決められた一定期間の中で最も高い値段のことを指します。
期間はさまざまで、1日・1週間・1ヶ月・1年などの単位、または上場しはじめた期間から使用されます。
●安値(やすね)
高値と逆の意味を持ちます。
ある決められた一定期間の中で最も安い値段のことを指します。
安値といっても、どの期間の安値なのか分かりにくいため、「〇〇の安値」といった形で期間を表す言葉が先に入ります。
例えば、今年1番の安値でしたら「年初来安値(ねんしょらいやすね)」といった呼び方をします。
●出来高(できだか)
出来高もよく耳にしますが、これはある期間中に売買が成立した「株の数」を指します。
出来高は株価に比例すると考えられており、株式市場の活性度を確認するバロメーターの役目を果たします。
また、出来高とセットで良く使用される「売買代金」という用語があります。
出来高は「株の売買数」、売買代金は「売買による総金額」を指すのです。
株の注文の際に使われる株式用語を知りたい!
ここでは株を購入する際に使用する専門用語をご紹介します。
引けや寄るとは意味がまったく異なるものを、以下でまとめました。
●指値(さしね)注文
指値注文とは、「売買金額を指定」して株を発注する方法です。
買い手の場合は上限金額を指定、売り手の場合は下限価格を指定するのです。
例をあげると「〇〇株を300円で500株購入したい」や、「△△株を300円で500株売りたい」などといった注文方法になります。
買い手側は指定金額を下回った株であれば約定できます。
一方の売り手側も、指定金額を上回った株であれば約定できます。
●成行(なりゆき)注文
成行注文とは、指値注文とは逆で株式売場の際に「値段を指定しない」で注文することを指します。
そのため、指値注文よりも優先して売買が成立することが多いのです。
成行注文は、その時1番高く買い注文していた人と、1番安く売り注文していた人と売買ができます。
これは、自分と1番有利な相手と取引できるということになりますね。
ただ、成行注文は取り引きが成立しやすいというメリットがありますが、相場の変動の影響を直に受けやすいというデメリットもあるので注意が必要です。
基本的な株式用語から覚えていこう
株式の専門用語を、ほんの1部ですが掘り下げてご紹介させていただきました。
ここでは引けや寄るなど、普段テレビのニュースなどで耳にする機会の多い用語をご説明しました。
聞きなれない単語があった方はぜひ頭に入れておいてください。
基本的な株式用語だけでもマスターして、株の世界へのハードルを下げましょう。