住宅ローンの事前審査は通過した!本審査で落ちた原因は?

住宅を購入する時に、一括で購入するという方は少ないですよね。

そこで利用するのが、住宅ローンです。

しかし、事前審査は通ったのに、本審査に落ちたというケースを耳にしたことはありませんか?

今回は、そんな住宅ローンに関して、わかりやすく解説していきます。

住宅ローンの事前審査と本審査の違い①

まず、住宅ローンを利用するには審査があります。

その審査を通らないと、住宅ローンを利用することが出来ません。

冒頭でお話ししたように、「事前審査」と「本審査」という2段階の審査が行われます。

文字通り、事前審査は本審査の前に行うもので、本審査とは違ったポイントを見て審査されます。
なので、仮に事前審査を通過しても、本審査になって落ちたということがあるということです。

では、「事前審査」、「本審査」それぞれ詳しく提出書類や審査ポイントをご紹介しましょう。

まず、実際に審査を行うのは金融機関だと思っている方が多いかもしれませんが、それは保証会社を使っていない金融機関の場合です。

一方で、保証会社を使っている金融機関だと、保証会社が審査をすることになっています。

事前審査の必要書類は、事前審査申込書・本人確認書類・源泉徴収票・物件資料・その他ローンがある場合は契約内容、ローン残高が明記されている書類になります。

審査としては、申込者が「返済が可能か」を調べます。

また、返済が出来ないと判断されたり、他社でもローンを利用する可能性があると判断された場合は、事前審査の段階で落ちてしまいます。

審査期間は、だいたい1週間から2週間程度で終わるようです。

この期間は、あくまで目安で混雑状況によって変動するので、いつ審査が終わるのか気になるという場合は、金融機関の窓口に確認してみましょう。

住宅ローンの事前審査と本審査の違い②

続いては、本審査について詳しくご紹介します。

本審査は、金融機関の最終回答です。

事前審査とは違い、細かい審査がされるので多くの書類が必要になるでしょう。

事前審査の時に使用した書類の他に、住宅ローン申込書・団体信用生命保険の申込書・住民票の写し・個人番号カードや健康保険証など、この他にもさまざまな書類が必要になります。

また、本人の情報だけでなく、購入する物件の担保価値も重要なポイントとして見るようです。

そして、健康状態や団体信用生命保険の加入が可能かも審査のポイントになります。

事前審査で調べた、「返済が可能か」という点と、さらに「返済できなかった場合」を合わせて審査していくのです。

審査期間は、事前審査の1週間から2週間と違い、長い場合だと1ヶ月程度かかることもあるようです。

また、本審査は一般的に、不動産の売買契約が済んでから行うことが多いでしょう。

事前審査に通過したけど、本審査で落ちたなんてことがないように、不利な条件があるという方は出来るだけ早く、その条件を排除することが大切です。

本審査どころか仮審査で落ちた!考えられる原因は?

最初に、仮審査の審査ポイントとして「返済が可能か」を挙げました。

では、「返済が可能か?」を見る事前審査で落ちた場合、その原因として具体的にどのようなことが挙げられるのでしょうか?

詳しくご説明します。

まず、カードの支払いなどで61日以上の延滞をしたことがありませんか?

そのような場合、ブラックリストに入っているようなもので、事前審査に落ちることほとんどです。
住宅ローンを組んだとしても、同じように返済が滞る可能性があると判断されるということですね。

また、いくつかの条件が重なって審査に通らないという場合もあります。

基本的には、過去に消費者金融の借入をしていても、延滞なく返済をしっかりとしていれば問題はありませんが、金融機関によっては「消費者金融」の利用自体がNGということもあるようです。

また、過去の消費者金融の借入で延滞をしていると、一気に厳しくなります。

そして、過去の借入は問題なしでも、現在消費者金融の借入や、キャッシングがる場合はNGという金融機関もあるようです。

なので、現在借入をしているという方は、すぐに返済をして、一定の期間が経ってから審査申込をするといいかもしれませんね。

これらに問題がない場合、本審査に進めることが多いようです。

住宅ローンを利用したい!どんな条件を満たせばいい?

事前審査では、「返済が可能か?」という点を見るとご説明しました。

第一条件として、先ほどご紹介したように「消費者金融の借入」の件がありますが、その他にもポイントがいくつかあります。

まずは、勤続年数です。

審査条件として、3年以上の勤続年数が必要とされている金融機関が多いですが、実際には勤続1年から審査出来るケースもあるようです。

ちなみに、虚偽の記載をしても簡単にバレてしまうのでやめましょう。

続いては、雇用形態です。

やはり、収入が不安定と考えられる雇用形態の場合は審査が厳しくなります。
例えば、契約社員や派遣社員、パートやアルバイトといった場合ですね。

また、源泉徴収票に「歩合給」がある場合は、給料の変動があるとみなされるので、直近1年分の資料だけの提出で事前審査に落ちたという方もいるようです。

そして、金融機関の定めている最低年収を満たしていない場合や、物件が融資条件を満たしていない場合もNGです。

やはり、住宅ローンは大きな金額を借入するので、さまざまな観点からの審査が必要になるようですね。

この条件を満たしていることが、本審査に進む大きなポイントです。

住宅ローンの審査に落ちた意外な原因①

ここまで、住宅ローンの事前審査や本審査を通過する条件などご紹介しました。
しかし、これらを全て満たしていて、一見問題がないのに審査に落ちたという方もいるようです。

では、その原因について詳しくご説明しましょう。

まずは、申込者の勤務先が親の会社といったケースです。

このような場合、年収に正当性がないとみなされることがあります。

というのも、最初にご説明した通り、審査には1年分の収入証明が必要になります。
親の会社に勤めていれば、1年間だけ収入を上げることも可能と考えられるのです。

そのため、収入証明を3年分と、会社決算書を3期分要求されることが多いでしょう。

次は、申込者は税金を払っていないというケースです。

確定申告をせず、税金の支払いもしていないという方は、事前審査の時点で落ちてしまうでしょう。

また、奥さんが借入を申込するケースです。

こういったケースは、旦那さんが審査に落ちる条件に当てはまっているということから、奥さんが申込をしたという場合が多いです。

奥さんのみの申込になると、連帯保証人として旦那さんをつけるという条件が多いでしょう。

もちろん、旦那さんの個人信用情報を調べられるので、結果的に審査に落ちてしまうというということになるでしょう。

住宅ローンの審査に落ちた意外な原因②

次は、ここ1、2年以内に離婚・再婚をしている方が審査に落ちたケースです。

離婚の際には、慰謝料や養育費が発生していることがあり、これらの支払いがあると、どちらかが滞ってしまう可能性が考えられますよね。

金融機関はリスクを嫌うのです。

ちなみに、去年の源泉徴収票を見ると、前の奥さんや子供の名前が記入してあるので、言わなくてもわかってしまいます。

離婚から数年経っている場合は、問題ないでしょう。

また、独身の方も審査に落ちる傾向にあります。

これは、結婚した時に、家を売る可能性が考えられるからです。

例えば、結婚後に出産したとなると、一人で暮らしている家では手狭になってしまいますよね。
そうなると、家を手放す可能性が高いのです。

金融機関も、リスクを最小限に抑えるために、さまざまな観点で住宅ローンの事前審査や本審査を行うということがわかったでしょうか。

住宅ローンを利用するなら、数年前から下準備を!

今回は、住宅ローンの審査に落ちやすいケースや条件をご紹介しました。

住宅ローンは、それなりの社会的信用がないと利用出来ないものです。

もし、利用を考えているという方は、数年前から下準備を始めるべきかもしれませんね。