アパート暮らしでお風呂の時間は何時まで?もし苦情が来たら

壁が薄いアパートだと、シャワーを浴びている音がはっきりと隣や階下に聞こえてしまうことがあります。

ちょうど寝ようとしている時に聞こえてきて眠れなくなって、苦情につながることもあるようです。

仕事の関係で帰宅時間が遅くなってしまう方も多いですよね。

そもそも、お風呂に入る時間に、決まりなんてあるのでしょうか。

アパートのお風呂の時間は自由?

アパートを契約する際に、寮生活のように「お風呂の時間は何時まで」なんて言われることはないと思います。

当然、契約書に書かれていることでもありませんよね。

ですから、「お風呂には、いつ入っても入居者の自由。」というふうに考える方もいます。

確かに間違いではないのですが、そのアパートに複数の入居者がいる場合は、ケースバイケースで生活スタイルに注意することも必要です。

もし、お勤めの会社によって不規則な生活を余儀なくされている場合、帰宅時間は深夜や朝方になることもあり、お風呂は他の住民が寝ている時間帯、ということもあるでしょう。

理解のある方もいますが、そうでない方もいます。

人間関係においては何でもそうですが、苦情に対しても、正しいか正しくないかを考えようとすると、こじれるケースが多いです。

まずは、「アパートにあとどのくらい住むのか」「苦情を言ってきた方の評判はどうなのか」など、状況を冷静に判断して対応することが大切です。

アパートでお風呂に入る常識的な時間って?苦情にはどう対処する?

一般的に、「朝起きて夜は寝る」という健康的なスタイルで生活している方の場合、遅くても夜は11時~12時までには、お風呂に入って欲しいと考える方が多いと思います。

お年寄りや子育て中の方は、もっと早い時間帯から静かにしてほしいと思うことも多く、深夜の騒音はストレスになりやすいことでしょう。

また、朝は6時過ぎくらいからOK、と考える方も多いと思いますが、「もっと寝ていられるのに目が覚めてしまう」とイラ立つ方もいます。

この基準は人によって違うのですが、苦情を言われた場合に考えるべきなのは、相手が自分に対して悪い感情を抱きながら生活している、ということ。

そして、その相手がどんな方なのか分からない、ということです。

アパートで苦情を言われる場合は管理会社から間接的に言われることもあり、どの部屋からなのか分からないこともあります。

もしご家族とお住いなのであれば、隣近所との関係は良好にしておかないと、最悪の場合は守るべきご家族に危険が及ぶ可能性もあります。

ですから、なるべく苦情に対しては改善する姿勢を見せた方が得策でしょう。

遅い時間にしか入れない!?お風呂の騒音対策

どうしても日中の時間には入れない日が続く場合、「風呂に入ってはいけない」とまで厳しく自分を追い込む必要はなく、静かに入れば大丈夫かもしれません。

アパートのお風呂の騒音で苦情を言われたときに、注意すべきなのはどういった音なのでしょうか。

一番大きいと思われるのは、やはりシャワーの音です。

ジャーッとお風呂場の床に落ちる水の音は深夜、静まり返った中だと響いてしまいます。

また、お風呂をくむ音や流す音、桶を落とす音、椅子を引きずる音なども意外と響きます。

これらを改善するには、例えばシャワーを弱くして、なるべく体に当てながら使ったり、お風呂場の床にマットを敷いたり、お風呂を排水するのは朝にする、などの対策が有効です。

お風呂の椅子を使わない、椅子の脚にゴムなどのクッションをつけるというのも方法の一つですね。

お掃除が大変になったり、お風呂でくつろげない、などのストレスは発生しますが、どうしても入浴したいならこのような対策も考えてみましょう。

当然のことですが、ドアの開け閉めを乱暴にしたり、お風呂場で歌ったり、誰かと入浴して大きな笑い声をあげたりするのは控えましょう。

お風呂の騒音で苦情!こちらが悪いの?

アパート生活で、お風呂の時間でクレームを言われて、改善するにはどうしたらいいのかを考えてきました。

ですが、「ケースバイケース」と前述したように、納得できないときもあると思います。

苦情を言ってきた相手も静かに生活しているわけではなかったり、隣の住民が変わって、前はOKだったのにダメになったりすることもあるでしょう。

日頃からマナーが悪く、引っ越しのあいさつにも来なかったり、子供が迷惑になっているのに注意しなかったということがあるかもしれません。

そんな相手からだと、「直すのもバカバカしい……。」と考えることもありますよね。

時間帯も10時くらいで注意されてしまったりすると、むしろ怒りを感じることもあるかもしれません。

パーティをしたり大声で喧嘩したりしているわけでもなく、「ただの生活音なのに苦情を言ってくるなんて」と呆れる方もいます。

筆者の知り合いにも「夜遅く、お風呂に入っていたら苦情を言う?」と何人かに聞いてみましたが、「言わない。」という答えがほとんどでした。

ですから、なるべく静かに入っていた場合ですが、「夜遅くにお風呂に入る」というのが、間違っていて絶対にダメ、ということではないのです。

アパート生活は気遣いが大切

深夜や朝方の時間帯にお風呂に入ることを、全然ストレスには感じず安眠できる方もいれば、我慢してくれる住民もいますし、苦情を言わなければ気が済まない住民もいます。

どんな人とめぐりあうかは運次第とも言えるので、価値観が違う方とお隣になってしまったら、なるべくトラブルが大きくならないように、お互いに努力することが大切です。

日頃から挨拶したり、おすそわけをしたり、苦情に対して改善する姿勢を見せていたら、神経質な方でも態度がやわらぐかもしれませんね。

しかし、気にしすぎて逆にこっちがストレスを抱え込み、平穏な生活がおくれないことになるかもしれません。

苦情の内容や言い方、言ってくる時間帯、頻度などによっては、逆に向こうが悪いと判断できることもあります。

つらいようなら、管理会社や大家さんに相談してみてください。

アパートの他の住民と話す機会があったら相談して、味方になってもらうのも一つの手です。

後々後悔しないアパートの選び方

「アパートのお風呂の音がうるさい、時間が非常識。」なんて苦情を言われてしまうのは、壁の薄さが大きな要因になります。

引っ越しをする前に、木造か鉄骨か、築年数はどのくらいかなど、基本情報で判断できることもあるのでチェックしておきましょう。

不動産会社に「防音対策を重視して選びたい」と相談すれば、役立つ物件情報を教えてくれることも期待できます。

コンクリート造が防音性が高いと言われていますが、実際に内見した際に壁をノックしてみたりすると、意外と軽い音がしてがっかりすることもあります。

軽い音がするということは、壁が薄いという判断の目安にもなります。

また、内見の際に壁に耳を当ててみる方もいます。

一度アパートの隣人トラブルで苦労すると、アパート選びには特に慎重になります。

持ち家とは違って引っ越せるのが賃貸のメリットですが、それでも、すぐに引っ越ししたらお金がもったいないですよね。

物件情報をくまなくチェックし、内見にはじっくり時間をかけて、よく観察することをおすすめします。

アパートの隣人に恵まれなかったら

隣人が神経質だったり、図々しかったりして苦労されている方も多いです。

しかし、感情的に反応し、恨みをつのらせてはいけません。

防音対策グッズを100均などで安く買ってみたり、顔を合わせたらにこやかに接するなどして、なるべく自分の評判を下げないようにしましょう。

そこで培った忍耐力がどこかで役立つこともありますし、不運もあれば幸運もありますので、明るくポジティブに暮らせるといいですね。

どうしても耐えられないなら無理をせず、引っ越しも考えましょう。