インターネット通信において、wi-fiの存在はもはやなくてはならない存在です。
しかし、アパートなどではその通信速度が遅いことが問題となっているようです。
アパートなどの集合住宅ではなぜ通信速度が遅くなるのでしょう。
その原因と対処法をご紹介します。
アパートの通信速度が遅いと感じたら
アパートでwi-fiを使っているとき、「遅い」と感じたことはありませんか。
このように感じている人は、意外と多いです。
なぜ、アパートのwi-fiは、通信速度が遅いのでしょうか。
最新のアパートやマンションでしたら、光ケーブルが標準装備として入っており、通信速度にも問題はないかも知れません。
しかし、少し前に建てられたアパートやマンション、団地などの集合住宅ですと、インターネットの設備も古いままで、現在の通信速度に追いつけていません。
特に、団地ですと世帯数が30戸以上あるのに、アパートのような回線設備を使っていることもあります。
そうなると、遅くなるのは当然ですよね。
アパートのwi-fi速度が遅いと感じたとき、どのように対処すればよいのでしょう。
その原因や対処法をご紹介します。
どれくらい遅いのか通信速度を計ってみよう
そもそも、インターネットの通信速度が遅いということは、どのような状態を指しているのでしょう。
インターネットのサービスを利用するとき、データの送受信が行われています。
データの送受信は回線を使って行われており、そのデータをやり取りする速度が遅いと、パソコンやスマートフォンの画面にスムーズに遷移されません。
これが、インターネットの通信速度が遅いという状態です。
もし、あなたがアパートでwi-fi速度が遅いと感じたら、まずその原因が何であるのかを特定しましょう。
まずは、回線速度がどのくらいなのかを調べてみましょう。
回線速度は、「bps」という単位で表され、1秒間に1ビットのデータを送ると1bpsとなります。
一般的に、回線速度の平均は20Mbps程度とされています。
回線速度には「上り」と「下り」があり、速度を調べるときは両方を調べましょう。
「上り」はメールの送信やデータのアップロードを意味します。
「下り」は、メールの受信やデータのダウンロード、ウェブサイトの閲覧などです。
回線速度を計ってくれるウェブサイトがありますので、そちらを利用すると簡単に速度が計測できます。
まずは計ってみましょう。
wi-fiは夜間に遅くなる傾向がある
通信速度を計った結果、wi-fi速度が遅いということがわかったら、遅くなる時間帯も気にしてみましょう。
通常、インターネットは夜の時間帯に利用する人が多くなります。
利用している地域で、アクセスが集中しているため、回線が混雑して速度が遅くなることも考えられます。
また、アパートではそれが顕著です。
アパートのwi-fiは、ひとつの回線を全戸でシェアしている場合があります。
基本的に、wi-fiは周辺の利用者が多ければ多いほど、回線が混雑し速度が遅くなります。
パソコンだけであればまだ良いのですが、近年ですとスマートフォン、タブレット、ゲーム機など、さまざまな媒体がインターネット接続をしています。
アパートにインターネット回線を通す場合、各戸それぞれに回線を通すことはほとんどありません。
多くのアパートでは、ひとつの回線をすべての部屋で共有しているのです。
8戸のアパートであれば、8人で回線をシェアしているのですから、実際には1/8の速度になってしまいます。
遅いのは当然ですよね。
このシェアしている状態で、さらに夜間は回線の利用が集中するのですから、渋滞が起きてしまっているのです。
回線に接続している人数が減るか、別の回線にするしか速度を速くする方法はありません。
アパートのwi-fiが遅くても簡単に変更できない理由
wi-fiの回線は、すでに現代社会にはなくてはならないものとなっています。
通信速度が遅いと、「仕事に差し支える」「大きなデータを送受信したい」「ゲームをするから遅いと困る」などと生活にも支障が出てしまいます。
解決するために、いちばん簡単なのはプロバイダの変更です。
現在、利用している回線が問題なのですから、変更すれば改善する可能性は大きいです。
しかし、アパートの場合プロバイダの変更は少し手間がかかります。
まずは、アパートの大家や管理会社にプロバイダを変更したいという旨を伝え、許可を得る必要があります。
もし、許可が得られなければ、プロバイダの変更はできません。
勝手に変更してしまうと、のちのちトラブルに発展することもありますので、やめましょう。
インターネットの回線工事は、壁に穴を開けることもあります。
勝手に壁に穴を開けてしまうと、修繕費を請求されてしまうかもしれません。
入居者には、原状回復義務があります。
原状回復義務は、築年数に見合った状態に戻し、生活に支障がない環境にするということです。
勝手に穴を開けると、この義務に違反したとされて高額な修繕費を請求される可能性もあるのです。
ただ、昨今の生活環境にはインターネット回線が必要であることは、大家も理解しています。
快く許可を得られるケースもありますので、必ず前もって許可を取るようにしましょう。
アパートの通信速度が遅いときにおすすめのプロバイダ
それでは、大家にプロバイダの変更が許可されたとして、おすすめのプロバイダをご紹介します。
・NURO光
So-netが提供している光回線です。
このプロバイダの特徴は、とにかく通信速度が速いということです。
下りが最大で2Gbpsという速さですから、日本で最速といっても過言ではありません。
現在、wi-fiが遅いと感じている人はその速さに感動するでしょう。
戸建だけでなくアパートなどの集合住宅でも契約することができます。
ただし、7階建て以下の集合住宅のみに対応しているので、高層階に住んでいるのであれば契約することはできません。
また、提供エリアも関東・東海・関西のエリアのみですので、お住まいの地域が対象エリアに入っているのか確認する必要があります。
・auひかり
こちらも、上り下り1Gbpsという速さを誇ります。
比較的低価格でサービスを提供しており、キャンペーンを利用するとさらにお得になる可能性もあります。
大手の回線ではないため、渋滞が起こりにくく速さに関しては人気があるサービスです。
ポータブルwi-fiだったら壁に穴を開けない!
もし、大家にプロバイダの変更や回線工事が許可されなかったら、どうすればよいのでしょう。
そうなったら、奥の手があります。
・WiMAX2+
UQコミュニケーションが提供しているポータブルwi-fiです。
WiMAX2+は、ポータブルwi-fiながら、下り最大440Mbpsの速さを誇ります。
前項のプロバイダの速さと比べると物足りなさを感じるかもしれませんが、ポータブルとして考えると遅いわけではありません。
ひとつの回線をシェアしているアパートの回線よりも、このポータブルwi-fiの方が速い可能性が高いのです。
しかも、ポータブルですから家の中でも外に持ち出しても使うことができます。
面倒な工事は不要ですし、即日開通するので急いでいるときにもありがたいですね。
配線がありませんので、部屋の中がタコ足配線になる心配もありません。
プロバイダの契約も不要ですので、結局は通信費が安くなる可能性もあるのです。
もし、アパートのwi-fiの速さに満足できなかったら、このような手段もありますのでぜひ検討してみてください。
通信速度を速くするためには
インターネットの通信速度の問題は、プロバイダの変更をすればたいていは解決します。
アパートでも変更はできますが、その際には大家の許可が必要になりますし、簡単には変更できないこともあります。
現在は、ポータブルwi-fiの性能も上がってきていますので、通信速度が遅くてイライラしている人は、考えてみてはいかがでしょう。