株式投資で成功している方の多くが、記録をきちんとつけていることを知っていましたか?
「株をはじめてみたけど成功しないな」と感じていれば、まずは記録をつけることからはじめてみませんか?
ここでは、株で成功するための秘訣と、エクセルでの株取引の管理のしかたについてお話をしていきます。
株で成功する秘訣はあるの?
株で成功している方といったら、どのような人たちを想像しますか?
資産がたくさんあるお金持ちの方などを、想像する方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際はサラリーマンや専業主婦といった、ごく一般的な人たちも多く成功を収めているのです。
なぜ、ごく一般的なサラリーマンや専業主婦の方が、株で成功できたのでしょうか。
その理由は、自分の現状をきちんと把握しているからといえます。
株式投資を行うにあたって、以下の3つは把握しておくことが重要です。
・株式投資に使える資金の額
・仕事や家事にかかっている時間
・投資に費やすことができる時間
以上の3つを把握し、限りある資金や時間をうまく使える方が、株式投資でも成功することが可能になるのです。
ですから、株で成功する秘訣の1つは「自分の現状を把握すること」が挙げられますね。
他にも、株取引をエクセルなどを使って家計簿のように記録し管理することも、株で成功する秘訣の1つになるでしょう。
それでは、株取引を記録するにはどのようにすれば良いのでしょう。
株取引するときに記録すべきことは?
株で成功するには、現状把握することも大切ですが、株取引を記録し管理することも大切です。
それでは、どのように管理すれば良いのでしょうか。
ここではまず、株取引を管理するために、何を記録すべきかをお話ししていきます。
株取引でおさえておきたいポイントは5つありますので、この5つは記録しておくと良いでしょう。
①約定した日時
②その銘柄の株を選んだ理由
ポイントは、なぜその銘柄の株価が上昇(もしくは下降)すると思ったかを、具体的に書き残すことです。
「チャートの形状を読み、上昇(もしくは下降)すると予測した」などと、具体的に記録することで、ご自身の投資判断技術の向上にもつながってくるのです。
③ポジションを持った後のシナリオ
ここでの重要なポイントは、自分にとって良い方向へ動いた場合と、悪い方向へ動いた場合の両方のシナリオを考えておくことです。
良いシナリオと悪いシナリオの両方を考慮に入れておけば、予想と反した動きをしたときでも比較的冷静に対応することが可能になります。
④そのポイントで決済した理由
ポジション保有後のシナリオとそのときの裁量を踏まえて、そのポイントで決済した理由も具体的に書き残しておきます。
株は売りが1番難しいともいわれていますので、ここでも具体的に書き残すことで、今後の株取引の参考になり得ますよ。
⑤今回の取引が成功(もしくは失敗)した理由
今回の株取引が成功(もしくは失敗)した理由を記録しておきます。
もちろん、理由は後づけのようなものですが、できるだけ客観的に書いておくことが大切です。
これにより、過去の株取引を振り返ることもできるため、次の取引の参考になりますよね。
また、この記録は自分の財産にもなり得ます。
過去を振り返ることは、自分の変化や成長を計るうえで欠かせないものでしょう。
この記録によって、自分がより成長し、株で成功を勝ち取ることもできるのです。
この記録をつけるうえでオススメの媒体がエクセルです。
次の項で、エクセルがオススメな理由をお伝えします。
株を管理!エクセルがオススメな理由
株で成功するためには、記録し管理することが大切だということをお話ししてきました。
その株取引を記録するソフトとしてオススメなのは、エクセルです。
それではなぜ、株取引を記録するのにエクセルがオススメなのかをここでお話ししていきます。
エクセルで記録するメリットには、2つあります。
1つは「自分が行った株取引を冷静に見ることができること」、もう1つは「蓄積したデータを使って取引傾向を分析することが可能なこと」です。
エクセルの機能により、「平均有日数」「年間損益」「損益率分布」「銘柄別損益」などを、簡単に数式やグラフで作成することができますので、客観的に分析することが可能になるのです。
また、セルごとや行(もしくは列)ごとに色づけすることもできるので、保有している株など色分けによって管理しやすくなります。
現在どの銘柄の株を保有し、どの銘柄の株を売却したかもすぐに把握できるので、エクセルで管理することはとても便利なことなのです。
エクセルで管理を続けるには!
今まで株取引を管理したことがない方からしたら、管理し続けられるか不安に思うことでしょう。
ここでは、エクセルで管理を続けるコツについてお話をしていきましょう。
エクセルで管理を継続させるコツとしては、大ざっぱに記録することです。
先ほど、記録しておきたいポイントとして5つ挙げましたが、はじめて記録する方からしたら難しいことでしょう。
難しくなってしまうと、記録することが面倒になったり嫌になってしまいますよね。
しかし、株で成功するためには、株取引を記録し管理することは重要なことですので、できれば記録をつけたいものです。
ですから、記録をつける習慣を身につけることからはじめていきましょう。
習慣がつくまでは、細かく記録をつけるのではなく、単純に「買値」と「売値」、そして「約定日付」の3つだけを記録することからはじめてみてください。
エクセルであれば、前もって表を作っておけば、あとは数字を入力するだけで記録がつけられます。
このようにして、記録する習慣を身につけていきましょう。
習慣化されてきたら、記録する内容を徐々に増やしていくようにしてみてくださいね。
エクセルでの株取引の管理法!
それではここで、エクセルでどのように管理するのかをご説明していきます。
まずは、管理表を作ることからはじめます。
各セルの設定は以下のとおりです。
・A列「銘柄」:手入力します
・B列「コード」:手入力します
・C列「買付日」:手入力します
・D列「買い値」:手入力します
・E列「売却日」:手入力します
・F列「売り値」:手入力します
・G列「日数」:数式「=E2-C2+1」を入力しておきます
・H列「損益率」:数式「=(F2/D2)-1」を入力しておきます
・I列「損益額」:数式「=F2-D2」を入力しておきます
以上の項目をあらかじめ設定し表にしておけば、あとは株取引をするたびに、数字を手入力すれば記録をつけておくことができます。
数式も設定しておけば、例えば「日数」であれば、売却日と買付日の2つを入力したら、自動で「日数」が表示されます。
さらに、別のシートで記録すべきポイントの内容も書き残しておけば、あとで振り返ることも可能です。
シート見出しを日にちで設定すれば、1ヶ月分の株取引を1つのファイルで作ることもできますので、管理もしやすくなりますね。
ぜひ、エクセルで株取引の記録をつけてみてください。
エクセルが苦手な方はノートで代用!
先ほどまで、エクセルで株取引の管理のしかたをご説明しましたが、なかにはご自宅にパソコンがなかったりする方もいることでしょう。
また、エクセルを使ったことがない方からしたら、かなり難しいことと思います。
そのような方はエクセルではなく、ノートで記録することをはじめてみてはいかがでしょう。
ノートであっても、記録する内容は同じです。
「銘柄」「約定日」「買い値」「売り値」「買い理由」「売り理由」「なぜその銘柄を選んだか」などを、記録していきましょう。
さらに、株取引を行っているときに、気づいたことなどもメモしておくのも良いでしょう。
できれば、チャートなどの指標を印刷して貼りつけておくと、管理もしやすくなります。
株取引を記録し管理することが、株で利益を出し成功するためには重要なことですので、エクセルであってもノートであっても継続できるようにしてくださいね。
管理することは失敗のリスクからも助けてくれる!
株取引の世界では、何度も同じ失敗をする方がたくさんいます。
失敗してしまうとメンタルにもダメージを負いますが、そのようなときに過去の失敗を記録したもので振り返ることで、自らの気づきとなり、また同じ失敗をしないように導いてくれるのです。
つまり、過去の株での失敗が現在の自分を救ってくれることにつながります。
株取引を行うときは、成功するためでなく失敗のリスクから逃れるためにも、記録をつけておくことも忘れずに行ってくださいね。