家賃は毎月の支出の中で、かなりの割り合いを占める費用です。
特に一人暮らしだとどうしても高額になり、もったいないと思ってしまいます。
一人暮らしが良いのか、それともそれ以外の暮らし方を検討すべきか。
色々なパターンのメリット・デメリットをご紹介していきます。
憧れの一人暮らし、そのメリット
一人暮らしの最大のメリットといえば、やはり「自由」という事でしょう。
どんな町のどんな間取りで、家賃はどの位の物件に住みたいのかを自分だけの都合で選ぶ事ができます。
また、家具や電化製品を買う時も人に気を遣う必要もなく、全部自分の趣味だけで決められます。
家で過ごす時に音をたてうるさいと怒られたり、家事や掃除をせず文句をいわれる事もありません。
帰りが遅くなったり外泊する時も、同居人に気兼ねをする必要もないのです。
100%自分のやりたい様に、自由に過ごせるのが一人暮らしの最大のメリットです。
特にずっと実家で暮らしている場合、進学、就職をきっかけに実家を出て、一人で暮らす事に強い憧れをもっていたりもしますね。
では、一人暮らしのデメリットといえばどういった事があるでしょう。
自由を満喫しながらふと通帳を見て、決して安くはない毎月の家賃を見て、「もったいない」と思うかもしれないという事です。
一人暮らしの家賃はもったいない?最大のデメリット
一人暮らしの最大のデメリットといえば、やはり家賃が高くなるという事でしょう。
実家ならかからなかった家賃という毎月発生する出費が、限られた収入の中で大きな負担となります。
望ましい家賃の割り合いは、手取り収入の約3割とよくいわれています。
しかし、賃貸物件はピンからキリまであります。
一人暮らしのメリットは、全て自分で選べる所です。
これから長く住む物件と思えば、少し位家賃が高くなっても、できるだけ条件の良い場所に住みたいと思う人もいます。
・もう少し都市の中心部に近く、駅に近い物件
・部屋がもう少し広く、2階以上の建物
・築年数はできれば10年以内
このように好条件の物件を探していく事で、収入のうちの家賃の比率が3割のはずが4割へ、5割近くへとどんどん上がっていきます。
もちろん、ほかを削っても好物件に住みたいという選択が間違っているわけではありません。
生活のどこにお金をかけるのかは人それぞれです。
しかし、住宅にお金をかけた結果、貯金できたかもしれない結構な金額が、毎月の家賃として出ていってしまうのです。
もしかしたら後になって、やはり家賃が高すぎてもったいないと思うかもしれないのです。
一人暮らしと同居、ルームシェアの場合の家賃の違い
一人暮らしの家賃はもったいないと思うのであれば、同居、ルームシェアという選択肢もあります。
一人で暮らせば家賃は全額自分が支払わなければならず、高額な出費となります。
しかし二人で暮らした場合、もしくは三人で暮らした場合は2分の1、3分の1で済みます。
単純に考えれば家賃を折半、もしくは一緒に暮らす人数で分割でき、金額的にはとてもお得です。
二人、三人暮らしとなると大きな部屋が必要で、その分家賃も高くなるのでは、と思うかもしれません。
しかし、一人暮らしの部屋と二人、三人で暮らす事のできる部屋の家賃を比べた場合、家賃が単純に2倍、3倍になるかというとそうでもないのです。
家賃にさほど違いがない場合もあるのです。
さらに水道光熱費等の出費も均等割りできますし、食事も一緒にとる場合は食材の無駄も減り、食費をかなりうかせる事ができます。
全て一人で支払う事を考えれば、絶対にお得に思える同居、ルームシェアですが、それではデメリットはないのでしょうか。
同居、ルームシェアのデメリットを考える
それでは同居、ルームシェアのデメリットを考えてみましょう。
まず家族ではない人間の同居、ルームシェアを嫌がるオーナーが多い事です。
例えば友達であったり、ルームシェアの募集でみつけた同居希望の相手と一緒に住みたいと思っても、事はそう簡単ではありません。
最初は仲良く、互いに気を遣いあえていたとしても、家というのは自分が落ち着く場所であり、本来の自分を解放する場所でもあります。
その時々の気分だったり、生活習慣の違いによって相手にいら立ちを覚え、喧嘩をするようになり、最終的に仲が悪くなってもう一緒に住めないという状況になる事はよくあります。
そうなった場合、退去の際の手続きや支払いはどちらが行うのか、きちんと最後まで責任もって行えるのか、オーナーからすると不安があります。
喧嘩別れの際にどちらかが、あるいは両者、全員が勝手に住まいを出て行った場合等も対処に困ります。
そのため、同居、ルームシェア可の物件自体が元々多くありません。
相談の上可能であっても、審査の際同居するそれぞれに連帯保証人が必要となる場合がほとんどです。
一人暮らしの家賃がもったいないからと安易に他人との同居を考えるのは、得策とはいえません。
家族であれば喧嘩をしても収まる所が、他人と仲違いした場合二度と顔も見たくないと絶縁のきっかけとなるかもしれません。
家賃は高くなっても一人暮らしで自身のプライベートを一番に考えたいのか、それとも他人と譲り合いながら同居し家賃を低く抑える事を重視するのか、まずは真剣に考える事が必要です。
家賃はもったいないから家を買うべき?
家賃がもったいないとの考えから一人暮らしと同居についてそれぞれ考えてみましたが、また別の考えもあります。
家賃がもったいないなら、賃貸ではなく家を購入した方がいいという考えです。
賃貸の家賃は掛け捨てだけれど、マイホームを購入すれば資産になります。
一人暮らしで払っていっても無駄にはならないし、もったいなくもないという考え方です。
確かに賃貸物件の家賃はどれだけ支払っても、自分の物にはなりません。
せっかく支払うなら購入の方がお得だろうと思う事もあると思います。
ただし購入に関しては以下の様なデメリットもあります。
・必要に応じた引っ越しができない
・建物が古くなった場合、自身で補修が必要
・固定資産税等の税金がかかる
・住宅ローンの支払いができなくなれば、競売等で家を手放さなければならなくなる
住宅ローンを完済しても建物の補修や税金の支払いは必要です。
仕事の関係で遠方に転勤になった場合や、近所の人とトラブルになった場合等も、賃貸であればすぐ転居できるものが購入した家であればそうもいきません。
一概に購入に比べて賃貸に全くメリットがなく、家賃を支払うのはもったいないともいいきれない部分ですね。
「もったいない」の価値判断
考えてみれば、もったいないというのは何に対して感じるものなのでしょう。
「もったいない」とは、「有用なのにそのままにしておいたり、むだにしてしまったりするのが惜しい」という意味です。
例えば、一人暮らしの家賃は収入に対しての比率が高くなるから「もったいない」と思う人が多いと思います。
同居やシェアハウス等、二人以上で暮らせば家賃の比率は下がりますが、その分他人と同居する気遣いや面倒くささが発生します。
これは金銭で解決できない問題です。
最悪、喧嘩別れして結局また一人暮らしをする事になった場合、出費、時間、労力の方がもったいないと思いますよね。
それから、家賃は掛け捨てだからもったいない、と感じる事もあると思います。
しかし、だからといってマイホームがベストなのか、というとそうでもありません。
マイホームの購入にはそれなりのリスクが生じます。
マイホームは資産になりますが、何十年も住宅ローンを支払い続ける必要があります。
「仕事を辞める」「収入が減る」といった、人生の変化で住宅ローンが払えなくなった場合、それは重くのしかかってきます。
結局家を手放し、その上ローンの支払いだけが残るという可能性も考えられるのです。
このような事を考えると、家賃がもったいないとは一概にはいえません。
自分の生活で何を優先するのか、リスクも考えにいれた上で判断する事が大切といえます。
自分にとってのベストな選択を!
一人暮らしの家賃を払い続けるのがもったいない。
そんな風に考えるのは当然ともいえるでしょう。
ずっと支払い続ける出費の中で、家賃の比率は断トツです。
しかしだからといって安易に同居やルームシェアに飛びついたり、ローンを組んでの購入に走ったりするのはお勧めできません。
まずあらゆる可能性を想定し、後々悔いのない選択を行う様にしましょう。
それが何よりあなたにとって一番「もったいなくない」方法だと思います。